エステサロンにおける英語(多言語)対応の重要性とは?メリットや方法を解説

エステサロンにおける英語(多言語)対応の重要性とは?メリットや方法を解説
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近年、日本における外国人観光客は年々増え続けています。インバウンドビジネスが注目されるなか、外国人観光客にとって、多言語対応しているお店であるかどうかはとても重要であり、エステサロンも例外ではありません。

今回は、エステサロンにおける多言語対応のメリットや手法について紹介します。

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エステサロンにおける英語(多言語)対応の必要性

エステサロンにおける英語(多言語)対応の必要性

インバウンド需要について、真っ先に思い浮かべるのは飲食店という人も多いのではないでしょうか。エステサロンとインバウンドビジネスはあまり関係がないように感じるかもしれません。しかし、外国人観光客は日本の美容サロンにとても関心をもっています

また、近年の円安の進行により、エステサロンの需要は今後さらに増えると見込まれます。それに伴い、多言語対応できるお店の需要も高まることになるでしょう。

外国人観光客の増加

2022年10月以降、コロナ禍による水際措置が緩和され、インバウンドが着実に増加しています。2024年1〜7月の外国人観光客の合計人数は約2,107万人となり、下半期も同じペースが続けば2023年の2,507万人を大きく上回る3,500万人に到達すると見込まれています

引用元
観光の現状と今後の取組|観光庁

外国人観光客が増加する一方で、いくつか課題があり、そのうちのひとつが多言語対応です。外国人が旅行中に困ったこととして、多言語表示の分かりにくさや、宿泊・観光先のスタッフとのコミュニケーションがあがっています。

外国人観光客によるエステサロンの需要

アジア圏からの外国人観光客の目的は、「爆買い」といわれる光景からショッピングの印象が強いかもしれません。しかし近年、モノ消費から体験やサービスを受けたいコト消費の傾向が高まっているようです。

美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」によるコロナ禍前の2015年2月、アジア圏の方に「日本に行って体験してみたいこと」の調査によると、「美容サロンへ行きたい」という回答は26.5%でした。

また、同機関による「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」では、外国人観光客(2024年6〜7月来日)936人に、日本の美容サロンの利用意向についての質問をしました。

「利用意向がある」外国人観光客は50.2%、「マッサージ・リラクゼーション施設」に次いで「エステティックサロン・ホテルスパ」が2位の22.9%という結果でした。

引用元
【前編】外国人旅行者の半数に利用意向あり!?日本の美容サロンの魅力とは?|ホットペッパービューティーアカデミー

外国人観光客が日本のエステサロンに求めること

「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」で、外国人観光客が日本の美容サロンに感じる魅力のトップは、「清潔感・衛生的」で42.1%でした。「施術が上手・丁寧」(31.7%)や「安心感・信頼感」(30.0%)も上位となっています。

メイドインジャパンへの信頼は、美容業界の化粧品や美容グッズといったものだけでなく、施術に対してももたれていることがうかがえます。

インバウンド対応の最大の課題は「コミュニケーション」

外国人観光客の困ったことにコミュニケーションに関することがありますが、受け入れ側はどうでしょうか。

美容サロン従事者に対して外国人観光客の対応で困ったことを聞いたところ、言葉の壁によるコミュニケーションの課題がもっとも高いという結果でした。「こちらの言いたいことが伝わらない」「お客様のおっしゃることが分からない」などの困った経験をした人が4割近くにのぼり、英語対応や多言語対応の必要性ををあらわしています。

引用元
【後編】美容サロンのインバウンド、言語の壁・文化のギャップはどう乗り越える?|ホットペッパービューティーアカデミー

エステサロンにおける英語対応のメリット

エステサロンにおける英語対応のメリット

日本の美容サロンに関心がある外国人観光客が増加していることで、エステサロンが多言語対応していることはさまざまなメリットがあります。

新規顧客獲得とリピーターの増加

多言語対応を行うことで、日本のエステサロンで日本独自の丁寧なサービスを体験したい外国人観光客にアプローチすることができます。
たとえば、Webサイトを多言語対応にすることで、検索エンジンの結果に表示される範囲が広がります。海外からのアクセスが増加することで、新たな顧客層を獲得するチャンスが広がるでしょう。

また、外国人観光客が言語の壁を感じることなくサービスを利用できる環境を提供することで、リピート率の向上にもつながります。

他店との差別化

エステサロンは、全国チェーン店からプライベートサロンまで全国的に増え続けており、他店との差別化は重要なテーマとなります。

ホームページを多言語対応すると、インバウンド顧客は施術メニューや料金の基本的な情報を得ることができます。母国語で内容を理解できることでサービスが選ばれやすくなるでしょう。

多言語対応によって他店と差別化を図ることで、海外からの集客が期待できます。

信頼性の向上

母国語で施術内容や料金、注意事項を理解できることで、誤解や不安を減らせます。母国の言語や文化を大事にしているお店に好意的な印象も抱くこともあるでしょう。
これによって顧客はサロンの施術に対する信頼感を持ちやすくなります。

多言語対応の前に英語対応から始める3つの理由

多言語対応の前に英語対応から始める3つの理由

多言語対応でインバウンド需要にこたえることは大事ですが、最初のステップとして英語対応がよいとされています。いきなり多言語対応に取り組むのではなく、英語対応から始めることをおすすめする理由を紹介します。

1. 国際的な共通語である

英語は国際的な共通語であり、ほかの言語と比べて圧倒的に話す人が多く、それは訪日外国人にも当てはまります。

また、複数の言語に翻訳する場合にも英語からの翻訳が効率的です。AI翻訳ツールを使う場合でも、英語のほうが対応ツールの数が多く、翻訳の精度も高くなります。

2.翻訳ミスが発生しにくい

言語の特徴として、英語は日本語より誤解が生じにくいとされています。

日本語は文章間に文脈や前提知識などの背景を把握していないと理解が難しいのに対し、英語は文化知識や非言語情報がなくても理解しやすいからです。そのため、翻訳する際に英語をベースとすることで、翻訳ミスが発生しにくくなります。

3.和製英語によるミスを防ぐことができる

「和製英語」をそのまま翻訳すると、英語圏の人には理解しにくいケースがあります。AI翻訳の技術では和製英語には対応できてないことも多く、ほとんどが片仮名の言葉はそのまま英語に翻訳されてしまいます。

英語対応の方法

英語対応の方法

エステサロンにおける英語対応において具体的に必要なことを紹介します。

英語メニューやカウンセリングシートを用意する

外国人顧客を獲得するには、英語版のメニューやカウンセリングシートの準備は欠かせません。作成するときのポイントは、写真やイラストを多く使うことが重要です。視覚的な情報があることで、質問があった場合の対応もしやすくなります。

会話の不安やあわてる場面を極力なくしたい場合は、更衣室や化粧室などに利用方法や注意事項などを英語でまとめたものを貼っておくことも効果的です。

エステサロンに関する英単語には、英語がそのまま日本語になったような言葉でも、実は英語圏で使われる一般的な表記と異なるという場合もあるため注意しましょう。

たとえば以下の単語があります。

エステサロン 「beauty salon」「spa」
エステティシャン 「beauty therapist」
フェイシャルエステ 「facial treatment」
痩身エステ 「slimming treatment」「slimming spa treatment」

エステサロンで必要な接客英語を身につける

エステサロンで必要なコミュニケーションについて、シチュエーションごとに主な質問の英文例を紹介します。いざというときに基本的な会話はできるように準備しておきましょう。

・電話予約
How can I help you?「ご用件は何ですか。」
When would you like to book for it?「いつのご予約がご希望ですか。」
May I have your name and phone number please?「お名前と電話番号をお伺いできますでしょうか。」
What kind of treatment/package/services would you like?「どんな種類のトリートメント/コース/サービスをご希望ですか。」

・カウンセリング
How would you like to have your massage today?「本日のマッサージのご要望は?」

※massageの部分は施術内容によって以下に置き換えられます
 treatment 「トリートメント」
 body massage 「ボディマッサージ」
 facial massage / face massage 「フェースマッサージ」
 head massage 「ヘッドマッサージ」

What parts of your body are ~?「お体のどの部分が~なのですか?」

※~部分に当てはまる体の状態をあらわす表現の一例
 stiff 「こっている」
 tender 「触ると痛む、敏感な」
 swollen「むくんだ」

Could you please fill in this form?「この用紙に記入していただけますか。」
※英語のカウンセリングシートを準備しておけば、会話のやりとりを減らせます

I recommend ~. 「お客様におすすめは~です」
This is good for your <要望 or 悩み>.
Is it correct?「これで合っていますか?」(施術内容を確認する)

・お会計
That will be ~yen please.「~円になります。」
Would you like to pay in cash or by credit card?「現金、もしくはカードでお支払いになりますか?」
※電子マネーで:pay with electric money/e-money

エステサロンのスタッフはコミュニケーション力が高い人も多いですが、英語で接客となった途端に機械的な会話になってしまうこともあるかもしれません。正しい英語にとらわれすぎず、お客様との会話を楽しむことを意識するようにしましょう。
そのためにも、簡単な日常英会話を覚えておくこともおすすめです。

多言語対応の方法

多言語対応の方法

多言語対応の具体的な取り組みについて解説します。

多言語対応する言語を決める

多言語対応するときには、サロンの顧客ターゲット像に合わせて言語を選択することが重要です。地域によっては韓国人の観光客や在住が多いところ、タイ人の観光客が多いのでタイ語の翻訳したページが効果的など、地域に合った多言語対応があります。

ウェブサイトの多言語化

多言語サイトや外国語のページを作るとなった場合の具体的な方法を2つ紹介します。

自動翻訳ツールの導入

自動翻訳ツールを導入するメリットは、「導入が簡単」「既存サイトを更新するたびに翻訳するため、最新情報を自動翻訳できる」などがあります。

一方、「翻訳の制度が劣る」「画像化されたバナーやボタンのテキストは翻訳されない」といったデメリットもあります。

独立した外国語ページをつくる

既存サイトとは別で外国語用のページをつくることが大事です。国・地域によって好まれるデザインが異なるため、それぞれに合った目的が明確なページ制作に取り組めます。

ただし、更新が必要になった場合、都度制作会社に依頼しなければならないデメリットがあります。

予約システムの多言語化

多言語対応の予約システムを導入することで、外国人観光客の集客力アップや、サービスの向上による顧客満足度アップにつながります。

顧客側だけでなく、サロン側でも多言語で発生しやすい言語によるトラブルやミス、誤解を防ぐことで、日々の業務の効率化も見込めます。

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外国人観光客にも選ばれるエステサロンであるために

外国人観光客にも選ばれるエステサロンであるために

エステサロンにおいて多言語対応することは重要で、さまざまなメリットがあります。今後のインバウンド需要にいち早く対応することで、他店との差別化や集客アップにつながります。

今回紹介した方法を参考に、多言語対応への取り組みを検討してはいかがでしょうか。

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