まだまだ認知度が低いエステともいわれている、イヤーエステをご存知でしょうか。イヤーエステとは、その名のとおり耳掃除や耳周辺のお手入れをするエステのことで、イヤーエステティシャンになることでお客様に施術を提供できるようになるのが特徴です。
ここでは、イヤーエステティシャンの仕事内容や資格の取り方などをくわしくご紹介します。
まずは資料をご覧ください
目次
イヤーエステとは?
イヤーエステティシャンを目指す前に、まずはイヤーエステがどういったものなのかを知っておくことが大切です。具体的にどのような施術を提供するのか、くわしく見ていきましょう。
耳かき、耳ツボや首などのリンパマッサージをする
イヤーエステの代表的な施術が耳かきです。ただ耳かきをするのではなく、専門的な機械を使って、ふだんのお手入れではなかなか取れない奥の耳垢もとってくれます。耳のなかに生えている耳毛をカットしてくれるのも、イヤーエステならではの施術です。
ほかにも耳ツボを刺激してくれたり、首や頭といった耳に近い場所のツボ押しをしてくれたり、またリンパドレナージなどもおこなってくれることも。専門的に、より広範囲の施術を提供してくれるのがイヤーエステなのです。
手軽に受けられる癒しのエステ
「耳だけのケアで高い効果が得られるものなの?」と思うかもしれませんが、実は耳にはたくさんのツボが集中しています。
耳のツボを押すだけでも便秘や眼精疲労、肌荒れなど、さまざまな症状に対しての効果が期待できると考えられています。また耳の周りのマッサージでは、肩こりや頭痛などの慢性的な悩みの緩和も期待できるのです。
さらに専門的な知識や技術を使って耳かきをしてもらうことで、耳垢をとるだけでなく 耳のなかのかゆみの解消、リラクゼーション効果も期待できるでしょう。さらに、ほかのエステのように洋服を脱いだり、化粧を落としたりせずに手軽に受けられるのも魅力となっています。
イヤーエステティシャンってどんな仕事?
耳に関するさまざまな知識や技術を取得して、お客様にケアを提供するイヤーエステティシャン。ここでは、イヤーエステティシャンがどんな仕事なのかをご紹介します。
美容の民間資格
イヤーエステティシャンは、美容に関する民間資格です。複数の協会が資格を提供していたり、資格取得のための講座を開いたりしているので、選択肢も幅広いのが特徴。
通学だけでなく、通信講座を開いているところもあるので、働きながらあるいは育児をしながらでも取得しやすい資格といえるでしょう。また民間資格なので、比較的安い価格で資格が取れるという魅力もあります。
資格がなくても活動できる
イヤーエステティシャンは、イヤーエステに関する資格を取っていなくても働けます。国家資格ではないので、無資格でもイヤーエステティシャンと名乗れますし、開業することも可能です。
ただ無資格の場合には、自分の知識や技術を証明するものがなにもないので、開業しても集客がむずかしいこともあります。イヤーエステティシャンとして、将来どのように展望をしていくかによっては、資格取得を視野に入れておいたほうがよいこともあるでしょう。
イヤーエステティシャンの資格をとるメリットとは?
無資格でもなれるイヤーエステティシャンですが、それでも資格を取得しておくに越したことはないでしょう。ここでは、イヤーエステティシャンの資格を取得するメリットをご紹介します。
東洋医学の知識やツボなど正しい知識が身につく
耳のツボ押しは、東洋医学がベースとなっています。耳のツボ押しを提供したければ東洋医学を学び、その根拠にのっとった施術を提供するべきです。
耳のなかには、施術中に誤っていじってしまったり、傷つけてしまったりしたときに耳が聞こえなくなったり、耳に炎症を起こしたりするような器官がいくつも存在します。さらに誤った部分のツボ押しを続けていても、なにも効果は得られません。
資格を取得する過程で耳に関する正しい知識を学んでおくことで、安全に効果のある施術を提供できるようになります。
履歴書やプロフィールに書けるため、エステティシャンとして有利になる
イヤーエステティシャンの資格は、履歴書にも記載できます。資格を取得して履歴書に資格を取得していることを書けば、イヤーエステティシャンとしてのあなたの質を担保できるでしょう。
また、資格を取得していることは就職にも有利となります。イヤーエステティシャンとして、エステサロンで働きたいと考える方は、資格を取得しておくと就職先が見つかりやすいですし、転職するとなったときにも有利になるでしょう。
イヤーエステティシャンの給料は?
イヤーエステティシャンの給料は、ボディやヘッドなどほかの部分のセラピストと大差はありません。サロンで働く場合、月収では16~22万円程度、年収にすると200~300万円程度です。
この収入は資格の有無でもさほど変わりはありませんし、資格を持っていても地域によって収入には差が出てきます。ただし開業すると、この金額よりも収入がもっと増える場合も。そのため、資格を取得して開業をすることで、高い収入を得られる可能性が高まるかもしれません。
イヤーエステティシャンとイヤーセラピストの違いとは?
イヤーエステティシャンと似た名前の職業に、イヤーセラピストという職業があります。このふたつの職業には、一体どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、イヤーエステティシャンとイヤーセラピストの違いについて、くわしくご紹介します。
協会によっては明確に区別されているが、ほぼ同じ
イヤーエステティシャンの資格を主催している協会によっては、「イヤーエステティシャンは施術してかまわないが、イヤーセラピストは施術してはいけない」と決めている施術もあるようです。たとえば、イヤースコープの使用の有無や耳の毛のお手入れなどが該当します。
しかし実際のところ、サロンによってはイヤーエステティシャンもイヤーセラピストも、同じ施術を提供しているサロンが多いです。そのため資格取得の際には、セラピストとエステティシャンを区別しているものの、働いてみるとほぼ同じということになっています。
イヤーエステティシャンになるためには?
イヤーエステティシャンになるためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、イヤーエステティシャンになるための方法をご紹介します。
イヤーエステを提供しているサロンで働く
無資格でイヤーエステティシャンになってみたいと考えた場合には、イヤーエステティシャンのサロンで働くという方法がもっとも効率よい方法です。サロンで実際に働きながら技術や知識を身につけることで、最終的に独立開業も視野に入れられるでしょう。
ただし、サロンによって施術の方法が異なりますし、サロンによっては有資格者がおらず、完全にオリジナルで施術を提供していることもあります。そのため、サロンで働いたからといって、正しい知識や技術を身に着けられるわけではないということは頭に入れておきましょう。
JEBジャパンイヤービューティ協会
多数の美容雑誌でも紹介されているJEBジャパンイヤービューティ協会は、施術実績も非常に豊富なことが特徴です。つづいては、この協会では扱っているコースや費用面について、くわしくご紹介します。
三段階のコースで資格を取得
JEBジャパンイヤービューティ協会が提供する資格のコースは、イヤーセラピストプロとイヤーセラピストインストラクター、そしてイヤーエステティシャンの3つです。
まず、イヤーセラピストプロはイヤーセラピーサロンを、イヤーエステティシャンではイヤーエステサロンの開業ができるようになります。そして、イヤーセラピストインストラクターはイヤーセラピストとして全国で講演を開くことが可能です。
どの資格もすぐに申し込めるわけではなく、イヤーセラピスト ホームケア講座を修了することでイヤーセラピストプロコースの受講資格がもらえるため、徐々にレベルアップしていくという形となります。基礎から応用まで、少しずつ学んでいけるのがこの協会の特徴です。
費用や受講時間は?
それぞれのコースで、費用や受講時間が異なります。各コースの費用や受講時間は、以下のとおりです。
・イヤーセラピストプロ
受講時間:2時間の講座を4回受講
費用:7万500円程度
・イヤーセラピストインストラクター
受講時間:4時間の講座を3回受講
費用:17万7,000円程度
・イヤーエステティシャン
受講時間:3時間の講座を20回受講受
費用:59万5,000円程度
すべてのコースにおいて、費用のなかに材料費・テキスト代が含まれています。上位資格になればなるほど、受講時間や費用はかかってきます。
日本イヤーエステ協会
日本イヤーエステ協会は、イヤーエステの創始者として、数々のメディアでゴッドハンドと賞賛を受けているイヤーエステの創始者が設立した協会です。
「専門的な知識や技術を学びたい」と全国各地からイヤーエステティシャンを目指す方が受講しています。この協会ではどのようなコースを扱っており、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
エステ未経験でも少人数制で安心
イヤーエステ協会では、イヤーエステベーシックコース、イヤーエステアドバンスコース、そして創始者の高橋光さんによる個別指導コースの3つです。イヤーエステベーシックコースはどなたでも受講できますが、それ以外はそのひとつ前のコースを終了しなければ受けられません。
1クラスに定員を設定して、きめこまやかな指導をおこなっています。この協会の創始者はイヤーエステの第一人者です。そのノウハウを知れることはもちろん、講師も現役のイヤーエステティシャンなので現場の生の声を聞ける点も魅力といえます。
費用や受講時間は?
まず受講するのが、初心者コースであるイヤーエステベーシックコースです。お昼休憩を含む7時間の講義を4回受けるもので、費用は19万8,000円となります。
つづいて、イヤーエステティシャンベーシックコース修了者もしくは理・美容免許保持者、エステティシャン経験者が受けられるのがイヤーエステアドバンスコースです。お昼休憩を含む7時間の講義を6回受けるもので、費用は35万2,000円となります。
個別指導コースは、アドバンスコースの修了者のみ受講できるコースで、4時間の講義を3回受けられます。費用は、16万5,000円です。このコースは、受講者のリクエストに沿って講義がプログラムされるため、サロンで働きながら疑問や不安な点を解消できます。
イヤービューティセラピスト協会
イヤービューティセラピスト協会は、耳ツボに力を入れている協会です。とくに、イヤージュエリーを使ったオリジナルの施術の普及に力を入れています。この協会でのコースや費用を確認しておきましょう。
イヤージュエリーで耳ツボを刺激
イヤービューティセラピスト協会で受けられる講座は、EBTA認定講座のみです。イヤージュエリーを使って耳ツボを刺激する技術を取得するこの講座は、対面とオンラインのどちらかで受けられます。
オンライン講座では動画学習97日間視聴可能で、この動画を見ながら学習を進めていくのが特徴。オンラインの動画で完結ではなく、グループサポート2時間のものを2回、またはマンツーマンサポート2時間のものを1回受けられるため、疑問の解消が可能です。さらに、個別試験の2時間のものを1回受けられます。
対面講座では土日祝日に受ける集中コースと平日コースに分かれていますが、この講座は六本木コミュニケーションスペースでしか受講ができません。EBTA認定講座を終了し、認定資格取得後に上級資格を受けることで、EBTA認定講座で講師を担当できるようになります。
費用や受講時間は?
オンライン講座は15万円の講座費用で、対面講座は全15時間の講座を12万円で受けられます。集中コースの場合は15時間の講座を2回に分けて受講したのち、2回目に実技試験をおこなうという流れです。平日コースは15時間の講座を3回にわけて、3回目に試験がおこなわれます。
どちらのコースも講座費用のなかにディプロマ発行代、スタートアップキット、実技試験代が含まれ、講座を受けていれば協会の登録費用も無料です。追加料金がかからずに、資格取得を目指せます。
エステの業態にピッタリはまる予約システムが便利
イヤーエステに関する資格を取得したあとに、開業を考えている方もいるでしょう。しかし、残念ながら、開業に関するノウハウをじっくりと教えてくれる協会は少ないのが実情です。
独学でもむずかしい開業後の集客システムを、かんたんに自分のものにしたいという方は、リザービアの予約システムを覚えておきましょう。全国4,500店舗以上のサロンに利用されているこのシステムは、集客という観点に非常に力を入れています。さらに、導入後のフォロー体制も充実。無理なく集客できるでしょう。
エステサロンに特化したかゆいところに手が届く機能が満載
リザービアには、同時予約制限をメニューごとに設けたり、既存客しか利用できないクーポンを発行できたりする機能を搭載しています。そのため、個人で管理しながら経営していくにはむずかしいことも、かんたんに管理できます。
さらに「サロン経営を加速させるセミナー」など、さまざまなサロン集客に関するセミナーを開催しているなど、予約サービスシステムとして以外の活用方法も充実。まさにかゆいところに手が届くサービスといえます。
専門の知識を手に入れてイヤーセラピスト・イヤーエステティシャンとして活躍しよう
資格がなくてもイヤーエステティシャンとして活躍できますが、資格があると技術や知識の証明になるので、その点から考えても資格を保有しておいて損はないでしょう。
とくに、将来的に開業を視野に入れている方は、資格が集客につながる要素となってくれるかもしれません。資格を取得し、自信を持ってイヤーエステティシャンの道を進んでいきましょう。