「よく耳にするステマってなに?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、今回はInstagram(インスタグラム)でステマが起きてしまう理由・手法・ステマのリスクやデメリット・疑われないためのポイントについてご紹介します。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト/ネイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
目次
ステマ(ステルスマーケティング)とは?
ステマとは、ステルスマーケティングの略称で、依頼された案件に対して消費者に事実を隠したまま商品の写真や動画をSNSにアップする行為のことです。たとえば、企業案件にも関わらずPRや案件などを隠した状態でインスタやYouTubeで投稿をしていればステマに当たります。
また、口コミサイトなどに商品の悪評判を掲載することもステマに該当します。ステマの知識を深めるためにも、次にステマで使用される3つの手法についてご紹介していきますので、参考にしてください。
ステマの主な手法を紹介
ここからは、ステマの主な手法を下記の順序でご紹介します。
- 一般消費者になりすまして投稿する
- 芸能人やインフルエンサーに広告であることを隠して紹介してもらう
- メディアに広告であることを隠して紹介してもらう
1つずつ順番に見ていきましょう。
1. 一般消費者になりすまして投稿する
ステマの主な手法の1つ目は、一般消費者になりすまして商品の写真や動画を投稿することです。なりすまし型とも言われており、あたかも自分で商品購入したかのようになりすまします。消費者になりすますため、ステマしていることがバレづらいのが特徴的です。
2. 芸能人やインフルエンサーに広告であることを隠して紹介してもらう
ステマの主な手法の2つ目は、インターネットやテレビの著名人に広告案件であることを隠して商品紹介してもらうことです。インスタやYouTubeが当たり前になった近年、芸能人やインフルエンサーを使ったステマが流行しています。影響力の強い人たちを起用するため、商品の売れ行きがおのずと良くなります。
とはいえ、ステマがバレてしまうと商品はもちろん、ステマを行っていた芸能人やインフルエンサーも信用が落ちてしまうため、おこなうべきではありません。
3. メディアに広告であることを隠して紹介してもらう
ステマの主な手法の3つ目は、メディアに広告であることを隠して紹介してもらうことです。メディアに依頼し、広告であることを隠して商品やサービスを紹介する記事を掲載してもらうといった手法です。商品紹介のフォーマットは記事になるため、他のステマよりもバレにくくなっています。
とはいえ、バレたときはサイトを閉鎖する必要があるため、ステマはやめましょう。
なぜ? インスタでステマが起きてしまう2つの理由とは
ここまで、ステマの概要やステマで使用されている3つの手法についてご紹介しました。ステマは、消費者をだます行為ですので、やってはいけません。
とはいえ、SNSでステマを行うと商品の認知度や売上が高まってしまうのは事実です。そこで、ここからはもう少し詳しくインスタでステマが起きてしまう理由について下記の順序で触れていきます。
- 広告の効果が高いため|口コミ・レビュー
- 企業側の認識が不足しているため
1. 広告の効果が高いため|口コミ・レビュー
インスタでステマが起きてしまう理由として、広告効果が高くなることが挙げられます。広告やPRで流された映像は消費者にとって信じられないものばかりです。そのため、なかなか商品購入まで繋がりません。しかし、発信力の強い有名人が口コミやレビューをおこなうと、すぐに売れます。
その理由は、インフルエンサーが一定層のファンを獲得しているからです。特にインスタは、ファンを獲得しているユーザーが多く、影響力のある人物が多数います。そのため、意図的かつ容易に顧客の関心を高められるステマが後を絶ちません。
2. 企業側の認識が不足しているため
インスタでステマが起きてしまう理由として、企業側のステマへの認識が不足していることも挙げられます。消費者が商品購入後に騙された、欺かれたと感じてしまうと、ステマに該当します。そのため、ステマの基準が各企業で定めにくくなっています。
意図していないうちにステマになっている場合もあるため、まずはステマの理解を深めましょう。そして、ステマの理解は企業側だけで共有するのではなく、依頼するインスタグラマーにも丁寧に説明しましょう。
知っておきたいステマのリスクとデメリット
ここまで、インスタでステマが起きてしまう2つの理由について解説しました。ここからはどのようなリスクやデメリットがあるのかについて下記の3点をご紹介します。
- 企業として信頼を失う・イメージダウン
- 国によっては違法に当たる
- 炎上する可能性が高い
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1. 企業として信頼を失う・イメージダウン
ステマをおこなってしまうと、企業としての信頼を失ったりイメージダウンに繋がったりします。世間から一度ついたマイナスイメージは払拭しづらく、一生汚名を着せられた状態が続くことも。信頼を落としてしまうと、その後の信頼を積み上げることが難しくなるため、ステマは控えましょう。
2. 国によっては違法に当たる
日本では、ステマに関する法律は制定されておらず、違法にはなりません。しかし、イギリスやアメリカでは、ステマが違反行為になっています。また、ステマが消費者を騙すことに変わりはありませんので、不正競争防止法や景品表示法に触れる可能性があります。日本は違法ではないからとおこなうのではなく、リスクが高いことを理解しましょう。
3. 炎上する可能性が高い
ステマをおこなうと、悪評がSNS上ですぐに広まり、炎上する可能性が高まります。SNSは、匿名性で特定されにくくなったため、好きなことを書き込めるようになりました。そのため、事実と違う書き込みもおこなえます。
ステマが良い商品だったら炎上しないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。なぜなら、良い商品はステマをせず売上を出せるからです。ステマは良い商品であっても消費者を騙していることには変わりませんので、バレたときの炎上は免れないでしょう。
ステマと思われないためには? インスタ広告の3つのポイント
インスタで投稿をおこなう際、WOMJガイドラインを確認しておく必要があります。WOMJガイドラインとは、マーケティングにおいてインスタグラマーが商品消化をおこなう前に確認しておかなければいけない内容が掲載されているガイドラインのことです。商品の情報発信をおこなう際はガイドラインを確認し、理解したのち下記のポイントを押さえてインスタ広告をおこないましょう。
- 広告主と情報発信者の関係性を明示する|タイアップ・招待など
- ハッシュタグを利用して広告であることを明示する
- 虚偽の内容を発信しない|偽装行為を行わない
順番にご紹介します。
1. 広告主と情報発信者の関係性を明示する|タイアップ・招待など
ステマと勘違いされないためにも、広告主と情報発信者の関係性を事前に明らかにしておきましょう。たとえば、「○○企業とタイアップしている」「サービスの提供を受けて投稿している」など伝え方は多岐に渡ります。
テキストだけではなく、画像や動画で伝えても問題ありません。しかし、伝えた時に消費者が内容についてわからないといったことは防ぐ必要があります。視覚的に分かりやすい伝え方を模索し、広告主と情報発信者の関係性を明示しましょう。
2. ハッシュタグを利用して広告であることを明示する
ステマと勘違いされないためにも、ハッシュタグを利用して広告であることを明示しましょう。ハッシュタグとは、「#PR」「記事広告」などのことで、自然に広告主との関係性を明示できるツールになります。ハッシュタグがあるだけで、ステマと疑われる可能性が低くなります。次に、広告案件ではどんなハッシュタグを使えばいいのかについてご紹介します。
どんなハッシュタグを使えばいいの?
ステマと間違われないためにおすすめのハッシュタグは以下のとおりです。
便益の内容 | ||
---|---|---|
金銭あり | 金銭あり | 物品・サービスなどのみ |
#プロモーション #スポンサード #サポーテッド #アンバサダー #協賛 #提供 #タイアップ #PR ※「#PR」は、パブリックリレーションズと 混同のおそれがあるため使用は推奨しませんが、 現状のWOMマーケティングの実態に鑑み、 暫定的に使用を許容します。 |
可 | 可 |
#物品提供 #サービス提供 #プレゼント企画 #プレゼントキャンペーン #モニター #モニター・プレゼント #献本 |
不可 | 可 |
出典元:WOMJガイドライン(※1)
上図は、広告主とインフルエンサーの間に金銭のやり取りか物品・サービスなどのやり取りがあった場合に分けた推奨されるハッシュタグの一覧表です。これから広告案件をおこなう際は、ハッシュタグを上手く使いながら集客していきましょう。
3. 虚偽の内容を発信しない|偽装行為を行わない
ステマと勘違いされないためにも、虚偽の内容を発信しないようにしましょう。広告案件のなかには、商品に少しでも興味を持ってもらおうと思い、大げさな内容を発信することがあります。そのような内容は、虚偽の内容に繋がることがあるため、消費者が不快に感じる可能性も。
虚偽の情報発信は、インフルエンサーや企業側の信頼や評判を落とすことに繋がるため、控えましょう。次に、情報発信時に注意しておきたい虚偽行為について解説します。
注意したい偽装行為とは?
虚偽行為とは、嘘の内容と引き換えに対価をもらい情報発信をすることです。先述したステマも虚偽行為に当たります。虚偽行為が犯罪として裁かれることはありませんが、不正競争防止法や景品表示法に触れる可能性はありますので注意しましょう。また、嘘をつくと消費者からの信頼もなくなってしまうため、虚偽行為は絶対にやめてください。
インフルエンサーにはどんな人を選ぶべき?
最後に、広告案件で選ぶべきインフルエンサーの特徴をご紹介します。下記の2点を押さえて人材を選ぶのがおすすめです。
- 競合他社が依頼していない人
- 企業のコンセプトやイメージに合う人
1つずつ見ていきましょう。
1. 競合他社が依頼していない人
広告案件でインフルエンサーを選ぶ際、競合他社の依頼が重複していない人材を選びましょう。なぜなら、複数の案件が集中してしまうとインフルエンサーに「お金目当てでは?」と推測するファンが現れるからです。その結果、ファンに違和感を感じさせてしまい、ステマではないのだろうかと疑われてしまいます。
商品や企業の信頼を落とさないためにも、案件が複数の企業から依頼されていないインフルエンサーを選びましょう。
2. 企業のコンセプトやイメージに合う人
広告案件でインフルエンサーを選ぶ際、企業のコンセプトやイメージに合った人材を選びましょう。なぜなら、企業のコンセプトやイメージと乖離している投稿をしているインフルエンサーに依頼したとしても、商品ターゲットがずれているため、売上は見込めません。
反対に、ファンはステマと疑い嫌悪感を抱き、インフルエンサーや企業のイメージが下がる可能性もあります。まず、気になるインフルエンサーの投稿やファンとのやり取りをチェックし、コンセプトやイメージのすり合わせをおこないましょう。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト/ネイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
ステマを疑われないために! 健全な広告活動を心がけよう
ステマとは、消費者に事実と異なる内容を発信する手法のことです。影響力のある有名人を活用した手法や一般消費者になりすます手法などがあります。
ステマは、消費者に不快感を与え、情報発信したインフルエンサーだけではなく、企業の印象や信頼を落とすことに繋がります。ステマと疑われないためにも、本記事の内容を押さえて健全な広告活動を心がけましょう。
参考:
※1:WOMJガイドライン