美容業界では、レンタルサロンの需要が増え、利用できるサロンも増加しています。では、レンタルサロンとはどのような業態のサロンなのでしょうか。内容や魅力について解説します。
また、開業を希望する方に向け、開業の形態やメリット、向いている方の特徴などもお伝えします。レンタルサロンを開業してしっかり収入を得たいと考えている方は、ぜひ今後に役立ててください。
まずは資料をご覧ください
目次
レンタルサロンとは?
レンタルサロンとは、エステやネイルなどの施術に必要な備品や設備が整ったサロンスペースを、時間単位で貸し出すサービスのこと。1時間あたりの料金が決まっており、事前に予約してから使うケースが多いですが、月極契約ができるサロンもあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
レンタルサロンとシェアサロンの違いとは?
レンタルサロンと似たものに「シェアサロン」があります。両者の違いとして、レンタルサロンは一部屋丸ごと借りられるのに対し、シェアサロンは席単位で借りるという点があります。
レンタルサロンは、完全個室やきちんと区切られたスペースを利用したい方に向いています。また、傾向として、シェアサロンは美容室、レンタルサロンはその他の美容系サービスに利用されることが多いようです。
レンタルサロンの料金相場とは?
レンタルサロンの料金相場は、1時間あたり1,000円~2,500円程度です。時間帯によって料金が変わるサロンもありますし、30分単位などで借りられるケースもあります。
レンタルサロンはなぜ人気なの?
では、レンタルサロンはなぜ人気を集めているのか、メリットや理由に迫ってみましょう。
1. 開業資金が抑えられるから
レンタルサロンの主な利用者は、フリーランスの施術者です。レンタルサロンではオーナー側が場所や備品を準備してくれているため、利用者は開業資金を抑えながら開業できるという点が大きなメリット。
フリーランスの方にとって、比較的リスクの少ない開業を実現できるでしょう。
2. 柔軟な利用が可能だから
利用者は自分の想定するターゲット層に合った場所にあるレンタルサロンを選べるので、自分でテナントを契約して開業するときのように立地を気にする必要がありません。
また、時間あたりの利用料金さえ払えば使えるため、利用者が自分のライフスタイルに合わせて柔軟に利用できることもメリットです。
レンタルサロンに寄せられがちな不満とは?
前章のような魅力があり人気を博している一方で、レンタルサロンには以下の例のように、寄せられがちな不満や懸念点もあります。
1. 備品の不足
レンタルサロンには基本的な設備や備品がそろっているとはいえ、多数の施術者や顧客が出入りするため、管理が追いつかず備品が不足してしまうことがあります。
利用者の満足度にも影響を与える可能性があるため、事前に使える備品をきちんと伝えておき、消耗品などは万一に備えて持参してもらうことも検討しましょう。
2. 清掃が不十分
室内の清掃が行き届いておらず、利用者に不快感を与えることもあります。美容系では特に清潔感が重視されやすいです。
清掃や適切な衛生管理ができているかは、サロンを選ぶ側にとって重要なチェック項目なので、無料の清掃時間を用意するなど、きれいさを保てる工夫を行うことが大切です。
レンタルサロンを開業するにはどんな形態があるの?
つづいて、レンタルサロンを自分で開業する場合にはどんな形態があるのか、主な2つのパターンを紹介します。
1. 既存サロンの空き時間などを利用する形態
もともと営業を行っているサロンの空き時間や定休日、空きスペースを利用する形態です。既存店舗のため、内装や備品などにオーナーのこだわりが詰まっている場合が多く、同じようなイメージで施術をしたい方には心地よい空間を提供できるでしょう。
2. レンタルサロンに特化した場所を利用する形態
マンションの一室やテナント店舗、ビルの空室など、レンタルサロンのための場所を借りて運営する形態です。物件の賃貸契約や設備・内装・備品などの用意で初期費用が数百万円かかりますが、レンタル利用者が増えて収益が上がっていけば高収入を狙えるでしょう。
レンタルサロン開業の強みとは? どんな方に向いているの?
レンタルサロン開業の強み・メリットは、前述の既存店を使用する場合、空き時間などを有効利用できる点、また、既存・新規に限らず立地のよさが活かせる点、場所を貸すだけで収入が入ってくる点などです。
そのため、空き時間・空室の有益な活用方法を探していた方や、不動産投資(マンション所有など)から切り替えたい方などに向いているといえるでしょう。
レンタルサロン開業時には手続きが必要?
ここでは、レンタルサロンを開業するときには必要な手続きがあるのか、ある場合はどんな手続きをすべきかについて解説します。
既存サロンを利用する場合
既存店舗でレンタルサロン事業を新たに追加する場合、賃貸物件では目的外利用にならないように契約変更が必要なため、物件のオーナーと交渉を行わなければなりません。また、物件の火災保険の見直しもして、必要があれば変更しましょう。
新規にレンタルサロンを開業する場合
新しく物件を用意してレンタルサロンを開業する場合には、管轄の税務署への開業届の提出が必要です。確定申告時に青色申告をしたい方は、青色申告承認申請書も提出しましょう。
引用元
A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
A1-8 所得税の青色申告承認申請手続|国税庁
レンタルサロン開業に必要な備品とは?
レンタルサロンの開業では、さまざまな備品を用意しなければなりません。どんなものが必要なのか、下記でチェックしましょう。
1. 施術する部屋に必要なもの
施術を行う部屋に必要な備品には、以下のようなものがあります。
- 施術用ベッドまたは椅子
- 枕
- 胸当て
- 鏡
- 施術者用スツール
- ワゴン
- お客様の荷物入れ
- ゴミ箱
- 手元用照明
- ハンガー・ハンガーラック など
2. 共用部に必要なもの
サロンの共用部に必要な備品の例は以下のようなものです。
- くつ箱
- スリッパ
- 傘立て
- 待合用の椅子
- 冷蔵庫・電子レンジ
- 消毒液・非接触体温計
- 時計
- カレンダー
- 電気ポット など
3. レンタルサロン運営に必要なもの
レンタルサロン運営に必要な契約や設備などは以下のようなものです。
- 火災保険契約
- 産廃処理契約
- 電気・ガス・水道の契約
- インターネット契約
- 予約システム など
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