【専門家監修】エステサロン開業に向けた9つの準備とは?資金の目安と繁盛させる方法も紹介

エステサロン開業に向けた9つの準備とは?資金の目安と繁盛させる方法も紹介
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「エステサロンを開業するにあたって、どのような準備をすればいいのだろう」と考えている方もいるのではないでしょうか?

エステサロンを開業して、ビジネスを軌道に乗せるためには、開店前の事業計画やお店のコンセプト作りが大切です。また、開店後の集客をするために、お店の宣伝方法も考えておかなければなりません。

本記事では、エステサロン開業に向けた9つの準備や開店資金の目的、エステサロンを繁盛させる3つのポイントを解説します。

「自分のエステサロンを開業して、他の店舗とは違うお店にしたい」と考えている方は、参考にしてみてください。

この記事の監修者

岩山 ひろみ
記事監修者/サロン経営の専門家
アトラパス株式会社代表取締役。サロンオーナーとして複数店舗の経営後、引退し2016年サロン専門ビジネススクール「マスターサロン経営塾」を開設。著書に「悪条件サロンでも年商1000万円を実現する経営のルール」(合同出版・刊)。二児の母。

エステサロンを開業するための9つの準備

エステサロンを開業するための9つの準備
自分のお店を開業するのは、人生の中でも大きな決断の一つです。お店のコンセプトや資金繰りについて検討し、エステサロンが長期的に成功するように考えなければなりません。

この章では、エステサロンの開業に必要な9つの準備について紹介します。

  • 「個人事業の開業届出」と必要な資格を取得する
  • 自分のお店のコンセプトについて具体的に考える
  • 他社と差別化した事業計画を考えていく
  • 信頼できるパートナーや従業員を探す
  • お店のコンセプトにピッタリな物件を探す
  • 必要であれば公的な機関からの融資を受ける
  • 事業計画が決まったら各方面で契約を結ぶ
  • 開業に必要な店舗づくりをしていく
  • 開店までにお店のPR活動を行う

エステサロン開業に向けた準備から、開店後の集客に結びつくPR方法に至るまでの、具体的な開店準備についてみていきましょう。

1.「個人事業の開業届出」と必要な資格を取得する

エステサロンを開業する前に、まずは「個人事業の開業届出」(開業届出書)を、店舗のある地域を管轄する税務署に提出します。

開業届出書を提出して、個人事業主として青色申告で確定申告の手続きをすることで、年額65万円分の特別税額控除や屋号を用いた口座開設ができます。

融資の受けやすさや小規模企業共済への加入資格など、得られるメリットが多いので、個人事業主として開業届を提出するのがおすすめです。

ちなみに、開業届出書は、事業が開始した1ヶ月後までには提出している必要があります。エステサロンを開業する前に、余裕をもって申請しておきましょう(ただし時期が遅れてしまっても罰則などはありません)。

また、エステサロンで提供するサービスによっては、資格所得や雇用についても考えておかなけれなりません。資格取得が必須ではない施術でも、認定資格を保有している従業員が居れば、お客様へのアピールにつながります。

お店で提供するサービスを明確化して、必要となる資格取得についても検討しましょう。

2.自分のお店のコンセプトについて具体的に考える

エステサロンを開業するなら、お店のコンセプトについても考えて、お店作りに向けて準備しておく必要があります。コンセプトについて考える際は、以下の3つの基準を軸に考えてみましょう。

  • エステサロンで実現したい経営理念は?
  • 他店にはない魅力や強みはなにか
  • お店が狙う顧客ターゲットは?

エステサロンを開業して、どのようなお店を作り、どのようなお客様に対して価値提供できるのかを考える必要があります。

ターゲットにしたいお客様の悩みを解決できるメニューや施術内容、きめ細かなサービス、ここでしか体験できない非日常的な空間など、自分のお店が提供できる「価値は何か」を基準にコンセプトを考えます。

中長期的にエステサロンを成功させたいなら、その地域の特定の客層に響くサービスは何かを考え、ファンを獲得できる店舗づくりが必要です。

エステサロンを開業しようと思うなら、開店から1年から半年前の段階でコンセプトを明確にしておくことで、スムーズに集客できる土台を作ることができます。

3.他社と差別化した事業計画を考えていく

エステサロンを開業して他店と差別化するなら、コンセプトやサービス内容で「他店よりも優れている点」をアピールしなければなりません。

自分のお店を開業する意義やサービスの目的、サロンが提供するサービスの理念についてもう一度見直して、他社と差別化できる事業計画を考えていきましょう。

コンセプトを明確化したら、エステサロン開業の初期費用や運用費用をまとめた資金・収支計画、中長期的な行動計画をまとめていきます。

初期費用を自費でまかなえないようであれば、補助金や融資を受けるための資料をまとめて、必要な手続きをしなければなりません。

コンセプトと資金計画はセットで考えて、資金繰りと具体的な物件探しや従業員の募集はほぼ同時に走らせましょう。場合によって物件が決まらないと融資が受けられないケースもあるからです。

4.信頼できる専門家や従業員を探す

エステサロンを自分で開業するとはいえ、1人だけで全ての開店準備をすると時間も労力もかかります。信頼できる専門家や一緒に働くスタッフはもちろん、財務関係の処理をする税理士や会計士を探しておくのも良いでしょう。

また、自分のお店のコンセプトに賛同してくれるパートナー、開業や経営をサポートしてくれる方との関係性を築いていきましょう。

5.お店のコンセプトにピッタリな物件を探す

エステサロン開業の準備をする上で、自分のコンセプトに沿った店舗を見つけることは、お店のコンセプトを考えることと同じくらい重要です。

お店のコンセプトを体現できるような、間取りや空間の物件をみつけましょう。また、駅からの立地や、近隣住民とお店のコンセプトが合致しているかどうかを確認することも大切です。

賃貸料とオーナーとの相性も重要ですが、自分が理想とするコンセプトを実現できる物件かどうかを徹底的にリサーチしましょう。

6.必要であれば公的な機関からの融資を受ける

エステサロンの開業に際して、自費では開店資金をまかなえない場合は、以下のような方法でお金を借りることになります。

  • 助成金や補助金を出してもらう
  • 投資家や金融機関に融資してもらう

家族に借りる場合もあれば、公的機関から融資してもらう場合もあるでしょう。日本政策金融金庫の融資制度※1を活用すれば、無担保や無利子の融資制度も利用できます。

また、以下のような助成金制度の利用も検討すべきです。

助成金の種類 内容
キャリアアップ助成金 雇用スタッフの待遇アップでもらえる
人材開発支援助成金 スタッフの技能研修や講習をすることでもらえる
地域雇用開発助成金 厚生労働省に指定された地域で開業するともらえる
各自治体の助成金 店舗のある自治体の各種助成金

 

エステサロンの開業資金を調達するための融資先を決めたら、融資を受けるための申し込み手続きをしましょう。

7.事業計画が決まったら各方面で契約を結ぶ

物件契約や融資契約、土地関連の契約など、各方面での契約を進めます。自分が納得できる条件で契約できるまでは妥協せずに交渉をし、よりよい条件の物件や契約を探していくことで、満足できる店づくりを実現できるでしょう。

8.開業に必要な店舗づくりをしていく

エステサロンの開業に向けて、必要となるインテリアや機材などを買いそろえて、イメージ通りの店づくりを目指します。実際に内装工事をはじめてみると、着工前のイメージとは異なる場合も考えられるでしょう。

店舗を作っていく中で、必要なものに関しては、その都度買い足していきます。お店のイメージが店舗全体で伝えられるような、お店づくりを目指しましょう。

9.開店までにお店のPR活動を行う

エステサロンのお店づくりの準備が完了したら、いよいよお店の広報をする段階です。お店の広報には、以下のような方法が考えられます。

  • InstagramやTwitterでSNS集客
  • 自分で立ち上げたブログで宣伝
  • Youtubeの動画広告
  • チラシや看板広告
  • SNS広告

エステサロンを開業すると決めたら、SNSやブログで発信して認知を得ましょう。直接外に出て広告しなくても、エステに興味がある人や悩みを抱えている人は悩みを検索して解決しようとしています。SNSやブログ、ホームページなどを通じて集客が可能です。

ただし、近隣住民にダイレクトに広告するなら、チラシ広告が有効です。近隣にお店ができたと知り、ニーズにマッチすれば来店に繋がりやすいです。

エステサロンの開店準備に必要な資金の目安

エステサロンの開店準備に必要な資金の目安

エステサロンの開店準備に必要な資金は、およそ100万円が目安になります。開店準備の資金の内訳は、以下のとおりです。※立地やメニューによって50万円以下に抑えることも可能です。

  • 家賃や内装にかかる費用
  • 消耗品や備品にかかる費用
  • 宣伝にかかる費用

家賃や内装に関しては、間取りやマンション・一軒家にするかによって、大きく費用感が変わります。自宅でエステサロンを開業するなら、比較的安く開業できるでしょう。

業務用のタオル・オイル・施術に使用するベッド・椅子・シーツなど、消耗品や備品にかかる費用は、提供するサービスやお客様の回転率によって決まります。

宣伝に関しては、高いお金を出せば集客力が高いネット広告も流せますが、地道に広告活動をすれば広告費用はそこまでかかりません。

自分のエステサロンに来店するお客様が満足できる環境を実現するために、十分な準備をして、エステサロンの開業にのぞみましょう。

エステサロンを繁盛させる3つのポイント

エステサロンを繁盛させる3つのポイント

エステサロンの開店準備について把握したところで、次にエステサロンを繁盛させるための3つのポイントをみていきます。

  • 顧客に「また来たい!」と思わせるようなサービスを考える
  • ファンを作るような接客とサービスの向上
  • 24時間予約できるようなシステムを導入する

エステサロンの中長期的な集客を実現するために、これらのポイントを抑えておきましょう。

1.顧客に「また来たい!」と思われるようなサービスを考える

エステサロンを開業して、ファンを獲得していくためには、自分のお店をうまくブランディングする必要があります。コンセプトを決めたときのターゲット層が、思わず「またこのお店に来たい!」と思うような店舗の差別化をしなければいけません。

たとえば、ターゲットが抱えている悩みを解決するメニューを展開するのも良いでしょう。また、施術以外のカウンセリングや施術中のトークでも、お客様に楽しんでもらえる工夫をして滞在時間が有意義だと思われる工夫をすることも大切です。

お客様第一で、お店を今後も利用したいと思えるような工夫をしましょう。

2.ファンを作るようなサービスの仕組み化

エステサロンを繁盛させるためには、「継続的に通いたい!」と思えるような工夫をすることが大切です。回数券やスタンプカードなどではなく、長年の悩みが解決できるようなコース設定が良い例です。何度も通うことでどんどん綺麗になる、どんどん痩せるといったワクワク感と楽しさがあれば、お客様は継続的に通い、さらに紹介まで生まれやすくなります。

他にも、ご家族の記念日にお祝いのメッセージを伝えたり、お客様の誕生日にはお客様が喜ぶようなプチギフトをご用意することで他店との差別化が生まれます。

エステサロンの存在が近くなることで、お客様がお店のファンとなり、繁盛する店づくりにつながるでしょう。

3.24時間予約できるようなシステムを導入する

24時間体制で予約できるオンライン予約システムを導入できれば、気になったお客様がいつでもエステサロンを予約でき利用しやすくなります。

電話予約しか取り入れていないエステサロンもありますが、お客様にとっての利便性を考えると、オンライン予約システムを導入するのがおすすめです。

利便性の高いエステサロンであれば、お客様の気が向いたときに足を運んでくれる可能性があります。

予約の一元管理
  • 複数の集客サイトを使っている
  • それぞれの媒体で設定が面倒
  • 予約のダブルブッキングが起こる
  • 既存集客がおろそか


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開業のために準備すべきことは整理しておこう

開業のために準備すべきことは整理しておこう
この記事では、エステサロンを開業する際の9つの準備や開店に必要な資金の目安、お店を繁盛させる3つのポイントを紹介しました。

エステサロンを開業するためには、お店のコンセプト・事業計画・開店後の広告方法・中長期的な展望について、きちんと考えておく必要があります。

お店のコンセプトや繁盛させるポイントをおさえて、中長期的に自分のお店が繁盛させられるように、開店準備をしていきましょう。

※1:新創業融資制度-日本政策金融金庫

引用元:
個人事業の開業届出・廃業届出等手続-国税庁
小規模企業共済-独立行政法人 中小企業基盤整備機構
地域雇用開発助成金-厚生労働省

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