現金以外のさまざまな支払い方法が普及してきた時代において、エステサロンやネイルサロンなどでもクレジットカード払いに対応している店舗が増えています。
しかし、特に個人サロンの場合、クレジットカードやスマホ決済のシステムを導入していないというお店もあるのではないでしょうか。
個人サロンでもクレジットカード決済はぜひ取り入れたい決済方法なので、おすすめ理由やメリットとともに、便利に使えるクレジット決済システムもお伝えします。ぜひ最後まで読み、導入を検討してみてください。
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目次
個人サロンにクレジットカード決済がおすすめな理由とは
個人サロンでは、支払い方法を現金のみに限定しているサロンもあるかもしれません。しかし、クレジットカードで支払いたいと考えているお客様は多数いるのです。ここでは、個人サロンがクレジットカード決済を導入すべき理由について詳しく解説します。
クレジットカードを保有している人が多い
クレジットカードの発行枚数は増加傾向にあり、とくに2015年から毎年増え続けています。2022年3月末のデータによれば、年間発行枚数は3億101万枚と、膨大な枚数であることがわかりました。[※1]これだけ発行されているということは、当然利用者も多いです。
また、保有率は20~60代で見ると85.9%。このうち男性は60代のみ90%以上、女性は40〜60代で90%以上と、男性より女性のほうが保有率が高めな傾向にあります。[※2]
キャッシュレス決済の中でも保有率も高い
キャッシュレス決済にはクレジットカード以外にもコード決済や電子マネーなどいろいろな方法がありますが、保有率はクレジットカードがもっとも高いです。さらに、保有枚数は1人1枚ではなく、平均して3.0枚所持していることがわかっています。[※2]
クレジットカード決済を導入するメリットとは?
つづいては、個人サロンでクレジットカード決済を導入するメリットを見ていきましょう。
1. 支払いがスマートに|ミスも防げる
クレジットカード払いでは現金のやり取りがないので、支払い時に手間がかからず、受け取った金額やお釣りのミスも防ぐことができます。スマートに会計を済ませられるので、お客様にとっても店側にとっても楽ちんです。
2. お客様が通いやすくなる|リピート率が上がりやすい
クレジットカード払いを希望するお客様に対応でき、お客様の利便性が上がることでサロンを利用してもらいやすくなります。
過去に行われた「クレジットカード非対応がもたらす機会損失に関する調査2014」という調査では、クレジットカード非対応の店は、カード利用者のうち21%もの人を失客しているという結果に。[※3]
この結果を逆手に取ると、クレジットカードに対応すればリピート率が上がる可能性も見込めることになります。
3. 客単価が上がりやすい
クレジットカード払いなら、手持ちの現金がなくても気にせずに済むため、商品の購入やサービスの追加などをしてもらいやすいというメリットも。
現金の持ち合わせが少なくて手を出せなかったメニューを注文してもらえる可能性もあるので、客単価の向上につながるチャンスです。
4. サロンを信頼してもらいやすい
個人サロンや自宅サロンでは、お客様から「趣味の延長」というイメージを持たれることもあります。
しかし、クレジットカード決済ができると、個人サロンでもプロとしての信頼度が上がりやすくなります。クレジットカード決済の導入には審査があり、実績や信頼がないと簡単には導入できないためです。
逆に、クレジット決済に対応していないと、「今どきクレジットカードが使えないなんて」と店の信頼度が低くなる可能性もあるので、導入の検討はメリットしかないと言っても過言ではありません。
5. 外国人観光客も呼び込みやすくなる
現金だけでなく、クレジットカード払いという選択肢も用意することで、海外のお客様にも利用してもらいやすくなります。外国人観光客をターゲットに含めたいサロンのインバウンド対策として、クレジット決済の導入は集客の面でもおすすめです。
クレジットカード決済を導入する際の注意点とは?
個人サロンのクレジット対応には、前章のようなメリットがある一方で、注意点も見られます。どんなところなのか、以下で確認しましょう。
1. コストがかかる|初期費用・維持費
1つ目は費用です。クレジットカード払いに対応するための決済システムの導入にあたって、カード情報を読み込むための端末(カードリーダー)の代金やクレジットカード会社との契約料などの初期費用がかかります。
さらに、利用し続けるために月々の利用料金などの維持費が必要になることもあります。
決済ごとに手数料も必要
上記とは別に、お客様がクレジットカード払いを利用するたびに店側に決済手数料がかかります。手数料はおおむね4~5%程度とされていますが、決済会社によって違うので、どれくらいかかるのか導入前にチェックしておきましょう。
タブレットやスマホが必要
実際にお客様からクレジット払いをしてもらうためには、カードリーダーとは別に、クレジットカード決済システムに接続できるタブレットやスマホといった端末も必要です。所持していない場合は、別途購入しなければなりません。
2. 現金化までに時間がかかる
お客様がクレジットカードで決済をしてから、自分の手元に振り込まれるまでに、時間がかかります。
お金のサイクルはサロン経営において重要な点。締め日や支払い日はクレジットカード会社によって異なるので、どれくらいの日数で現金化されるのか、しっかりチェックすることが大切です。
おすすめのクレジット決済サービス4選を紹介!
ここからは、おすすめのクレジット決済サービスを4つ紹介します。それぞれの特徴をまとめたので、下記の表も参考にしてください。
Square
Squareは、店頭での対面決済のほか、オンライン決済にも対応している販売管理システム。初期費用や月額費用は不要で、キャッシュフローもよく、最短で翌営業日に振り込まれます。
利用したいと思い立ってから、最短で当日中に審査が完了するスピーディさも魅力のひとつ。セキュリティ面もしっかりしており、大切な売上情報の管理も安心です。
サポート体制も充実しているので、事前相談はもちろん、導入後にも電話やメールで気軽に相談することができます。
AirPAY
AirPAYは、2023年3月時点で56種類もの支払い方法に対応している決済サービス。決済手数料も業界最安級で、美容・飲食・宿泊施設などさまざまな業界で利用されています。
必要な料金は決済時の手数料のみで、初期費用や端末料金はかかりません。申し込みをして審査に通ったら、手持ちのiPadやiPhoneにAirPAYアプリをダウンロード(無料)し、専用のカードリーダーと接続すれば使えます。
なお、Android端末には対応していないため、iPadやiPhoneを持っていない場合は別途購入しなければなりません。
STORES 決済
STORES 決済も、クレジットカードなど多くの決済方法に対応しているサービスです。
入金サイクルに特徴があり、好きなときに振り込み依頼ができる「手動入金」と、毎月月末締めで翌20日払いの「自動入金」を選ぶことができます。手動入金なら申請から最短で2日後に振り込まれるので、急ぎで現金が必要になった際も便利です。
ただし、入金額が10万円未満の際は振り込み手数料が200円かかります。
楽天ペイ
楽天ペイは、楽天から提供されているクレジットカード対応の決済サービス。日本マーケティングリサーチ機構による2021年のブランドイメージ調査では、「導入してほしい」「サポートが充実していると思う」「安心感がある」という3部門でNo.1に輝いています。
受取口座を楽天銀行に設定していると振り込み手数料無料で、クレジット払いが行われた翌日に365日自動で入金されるという驚きのキャッシュフローを実現。
楽天銀行以外の場合も、振り込み手数料が330円かかりますが、最短で入金依頼日の翌日に振り込まれます。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
クレジットカード決済はメリット多し!
個人サロンでも、クレジットカード決済を導入することによってお客様に喜んでもらえ、客単価や店の信頼度の向上に期待できます。
決済を導入できるサービスにもいろいろなものがあるので、コストや入金サイクルなども比べつつ、サロンに合った決済サービスを選んで導入してみてはいかがでしょうか。
また、個人サロンの予約管理にはリザービアの導入もおすすめです。オンラインでの予約受付や自動管理に興味がある方は、クレジット決済の導入とあわせてご検討ください。
引用元
※1:日本クレジット協会:クレジットカード発行枚数調査結果
※2:JCB:【クレジットカードに関する総合調査】2021年度版調査結果レポート
※3:Square調査、カード決済非対応が店舗経営の機会損失につながることを明らかに