エステサロンの売り上げを大きく左右させる“コンセプト作り”について解説します。継続的に安定的に経営していけるかどうかは、コンセプトが重要なカギを握っています。
ここではコンセプトの必要性と、作り方を紹介します。
これからエステサロンを開業するオーナー様はもちろんのこと、コンセプトを見直したいというオーナー様もぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
エステ業界でのサロンコンセプトとは?
エステサロンにおいて「サロンコンセプト」というのは、サロン作りの心臓の部分であり、「みんなにこう思って欲しい」といった存在意義となる部分です。
オーナー様でありがちなのは、コンセプトをイメージカラーやテーマのことだと勘違いしているケースがあります。
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「コンセプトは白にしよう!白を基調とした内装にしよう」
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「バリをテーマにしたコンセプトにしよう」
これではサロンコンセプトとはいえません。
コンセプトは、サービスを提供する価値や考え方、姿勢をわかりやすい言葉にして示す必要があります。
そしてその中の一部として、サロンのイメージカラーや”北欧風“、”南国風“、”ラグジュアリー“といったテーマもサロンコンセプトに含まれます。
参考までに、大手エステサロンが掲げているサロンコンセプトをみてみましょう。成功しているエステサロンには必ずサロンコンセプトが定められており、ホームページやパンフレットにしっかりと掲げられています。
大手サロンの例
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たかの友梨ビューティクリニック
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エステティック ミス・パリ
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エステティックサロン ソシエ
https://www.socie.jp/feature/
なぜサロンコンセプトが必要になるのか?
もしサロンコンセプトを定めないままお店を経営したらどうなってしまうのかを考えてみましょう。
上でも述べたようにサロンコンセプトは、自分のサロンの方針や基本姿勢、考え方を示すものです。つまり、「うちのサロンはこんなサロンです。こんなことにこだわっています。こういった点で他店より優れた価値があります。」としっかりと明言するもの、これがサロンコンセプトです。
サロンコンセプトがないと、他のサロンにはない「独自の価値」がお客様に伝わりません。
自の価値がみえないようなサロンは、値段だけで判断されてしまいます。
どんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、相場より割高だとしたら、値段だけで評価されて集客に繋がらなければ意味がありませんよね。また、運よく集客できたとしても、サロンコンセプトのないサロンでは
- サロンのメニューがお客様のニーズとマッチしていない
- 狙いたいターゲットが集客できない
といったことを日常的に招いてしまい、コースや化粧品が売れなかったり、リピーターにつながらなかったりといった深刻な経営難に陥ります。「値段が相場より高くても、このサロンにはこんなに価値がある!!」と、評価してもらうためには、サロンコンセプトはどうしても必要になるのです。
そして、その価値に賛同してもらえた人が顧客になっていきます。サロンにマッチしたお客様が多く集う理想的なサロンを作ることができるのです。
サロンコンセプトは売上計画の柱になる
サロンコンセプトはエステの経営をしていく中で、お店作りや売上計画、メニュー作成など全ての柱になっていきます。
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何を必要としているお客様で、そこにどのようにアプローチするのか
- どれくらいの売上を見込むのか
- 年齢層やターゲット層はマッチしているのか
- メニュー名や価格帯、コース内容は狙ったターゲットの需要にあっているのか
- 内装はカジュアルでいくのか、高級感でいくのか、どこまでお金をかけるべきなのか
このようにサロンコンセプトは、開業計画や新メニューの導入計画などを練るときの判断基準になり、ブレない軸となる重要な存在です。
また、経営がうまくいかない時にはコンセプトとニーズはあっているのか、計画を見直するのにも役立ちます。そして、時にはコンセプトから大幅なリニューアルを図ることもあるでしょう。
じっくりと時間をかけ、納得のできるサロンコンセプトを作り上げましょう。
サロンコンセプトを考える6つのステップ
サロンの考え方や価値、基本姿勢や方針をしっかりと考え、言葉にして表現できるように、ここではコンセプト作りを解説していきます。以下に、具体的に6つのステップに分けて示しました。初めての人でも失敗せずにコンセプトを作ることができますよ。
ステップ1 原点をイメージする
「なぜこのエステサロンをオープンさせたのか」
そもそも、どうしてこのエステサロンをオープンさせたのか、オーナーの想いを考えてみましょう。いろいろな業種、いろいろなビジネスがある中で、あえてエステを選び、開業しようと思ったのには必ず理由があるはずです。
まずはそこを見つめることからスタートです。
ステップ2 エステサロンの理念を明確にする
「なんのために存在するお店なのか」
次に、自分のお店の存在意義について明確にします。お客様をどういう風にするためのお店なのか、なんのために存在しているお店なのかを言葉にします。あいまいではなくなるべく具体的な言葉にします。
例: ×痩せて綺麗になってもらう
→〇東洋美容の力で体のめぐりを整え、内側から健康でスリムになってもらう。
ステップ3 独自の強みを考える
「技術やサービスでこだわっているものは何なのか」
自分のサロンで提供する技術やメニュー、サービスでこだわっているものは何のかを言葉にしましょう。
これは他社に負けない自分のサロンだけの強みだ!と胸を張って言えるものです。ここが独自の価値になります。
- ありきたりではないか?
- ターゲットに合っているのか?
何度も試行錯誤し、自分の心とも向き合いながら、広い視野でしっかりと考えましょう。
ステップ4 化粧品や美容機器へのこだわりを明確にする
「なぜその商材を選んだのか」
エステサロンを開くにあたり、施術で使う美容機器や化粧品、物販などの商品など全てこだわって選んでいると思います。
無農薬、無添加、国産、最新式、安全性などいろいろあることでしょう。
どんなものを使っているのか、何にこだわり、お客様にとってどんなメリットがあるものなのかを明確にしていきましょう。
ステップ5 エステサロンの空間へのこだわりを明確にする
「サロンの空間に何を大切にしているのか」
自分のお店の空間について、工夫している点やこだわりを考えてみましょう。
- 気兼ねしないアットホームな空間を大切にしている
- 完全予約制で豪華な空間を貸し切りできる
- 1日2名様までの予約制でリゾート気分が味わえる空間
空間についてのこだわりをコンセプトに入れることで、このサロンに行くとどんな風に過ごせるのかをお客様がイメージしやすくなるのです。
ステップ6 おもてなしの精神と心がけについて明確にする
最後に、上記以外のことで心がけている信念や想いを明確にします。
深夜まで対応している、勧誘などは一切しない、スタッフは全て資格保持者で一流の技術を約束するなど、精神や心がけについて具体的な言葉にしましょう。
以上、6つのステップに分けて考えれば、経営方針の決定にも役立つ強い柱となるサロンコンセプトが出来上がります。
ホームページにサロンのコンセプトページを作成すること
しっかりとした柱となるコンセプトが出来上がったら、それを外部に発信しなければ意味がありません。
お店の顔ともいえるホームページには必ずコンセプトページを作成し、熱い想いを綴りましょう。
オーナーの顔や従業員の写真を掲載するのもいいでしょう。6つのステップで明確になったサロンの熱い想いを心を込めて綴るのです。
ストーリーのように綴ってもよし、6つの項目に分けて綴ってもよし、条文のように掲げるのもいいでしょう。
「みんなにこう思って欲しい」という存在意義が伝わるように、コンセプトページはこだわって作成してみてくださいね。
サロンコンセプトの重要性と作り方について解説しました。コンセプトを作るには、あらゆる視点からいくつものことを考えなければなりません。
開業計画の最初のスタートとして、6つのステップを参考にぜひ作ってみてください。
そして、そのコンセプトを元に、独自の価値のあるエステサロンを経営していきましょう。
まずは資料をご覧ください