美容サロンなどを長く運営していると、さまざまなシーンやトラブルが発生することは珍しくありません。このような予期せぬ事態が発生したときのためにも、保険に加入しておくことが大切です。
美容サロンなどの店舗が加入できる保険として店舗総合保険があり、ここではこの保険の種類や補償の種類を解説します。
※リザービアでは、保険サービスに関しては取り扱いがありません。サロン保険を検討中の場合は、各保険会社から確認をお願いします。
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目次
店舗総合保険とは?企業総合保険との違い
店舗を運営している経営者にとって必要な保険として、大きくわけると店舗総合保険と企業総合保険があります。
店舗運営にとって必要な補償が一通りそろっている保険が、店舗総合保険です。店舗経営に関する補償を総合的にカバーする保険で、低めの掛け金で小規模な店舗であっても加入しやすくなっています。
一方、企業総合保険は店舗総合保険よりも補償範囲が広く、充実した補償内容が魅力です。しかし、補償内容が広いぶん掛け金が高めに設定されているため、大規模な店舗に向いています。
このことから、一般的な美容サロンであれば、店舗総合保険でほとんどのトラブルに対してカバーできるでしょう。
店舗総合保険の保険料の目安は?
万が一のための保険とはいえ、保険料が高いと経営を大きく圧迫してしまいます。店舗総合保険の保険料の目安としては、建物や立地によって変わってきますが、とりわけ大規模な店舗でない限りは月々2,000~7,000円程度が相場です。
もちろん、保険金額や保険期間、広さや立地といった店舗状況で変わってはきますが、一般的な美容サロンであればそう大きな差はないでしょう。
個人事業主にも店舗総合保険は必要。店舗総合保険のメリットとは
企業でなくても個人事業主として店舗を運営するのであれば、店舗総合保険は必要です。万が一、店舗の損壊や訴訟リスクなど高額なお金が必要になったときに、個人で対応するのは困難でしょう。
店舗総合保険は補償対象が非常に広範囲なため、加入するメリットは多いです。条件が合えば、保険料を経費にできることもあります。
店舗総合保険で補償されるのはどんなこと?店舗運営のリスクとは
店舗総合保険で補償される内容には、以下のようなものがあります。
- 店舗や商品に対する補償
災害などでの店舗の損壊や商品の破損といったリスクに対する補償を指します。たとえば、水害で商品が売り物にならなくなったときに損失した仕入れコストが対象となるということです。 - お客様に対しての治療費や損害賠償などの補償
店舗内でお客様が転倒したり、施術中にお客様を傷つけてしまったりした場合のリスクに対する補償です。そのぶんのお客様への慰謝料および治療費が補償されるということになります。 - 休業中の補償
あらゆる事情で店舗の休業を余儀なくされてしまうリスクに対しての補償です。休業を余儀なくされた場合などに、売り上げから原価を差し引いた利益を補償してもらえます。
店舗総合保険の補償対象になること
店舗総合保険では、具体的にはどのようなケースが補償対象となるのでしょうか。ここでは、より具体的に、店舗総合保険の補償対象となるケースを解説します。
火災・水害などの自然災害による損害
自分の店舗や近隣での火災、豪雨などによる水害など自然が影響する災害というのは防ぎようがありません。このような自然災害によって店舗が損害を受けてしまった場合は、店舗総合保険の補償対象となります。
ただし、日本でよくある自然災害である地震については、この対象となりませんので注意が必要です。
ガス漏れなどによる爆発や水漏れによる損害
美容サロンのような店舗であれば、ガスを利用する設備や施術のために水回りをよく利用されると思いますが、そのような設備利用による損害についても補償対象となります。
たとえば、ガス利用時の起こったガス爆発、排水溝の詰まりなどが起因して発生した水漏れなどです。また、上記のような損害が周辺の店舗にも出てしまった場合も補償の対象となります。
飛来物による損壊や破壊行為による損害
頻繁に発生する事象ではありませんが、飛来物による窓ガラスや店舗の破損、もしくは自動車が店舗に衝突するといった場合の損害についても補償対象となります。
狭い道路に面している店舗の場合は、自動車が衝突しなくても外壁をこすって破損することが発生することもあるでしょう。このような場合でも補償対象となりますので、仕方ないと諦める前に保険会社に相談することが大切です。
盗難による損害
店舗を運営するうえで、盗難の被害に遭う可能性がないとはいえません。店舗の売上金だけでなく施術で使う商品や販売用の商品、もしくは設備の一部が盗難の被害に遭うリスクは店舗を運営する以上、つねに付きまとうものです。このような盗難の被害でも、店舗総合保険では補償対象となります。
臨時・修理費用
災害に対して補償は出るものの、その損害の度合いによっては最初の補償だけでは足りず、追加で補修費用が必要になる場合があります。
また、修繕費用以外にも店舗を運営していると、予想外の大きな出費が必要になる場合が発生することも。そのような場合の臨時の費用についても、に、店舗総合保険では補償対象となります。
地震火災費用
ここでいう地震火災費用については、地震発生が起因となって発生した火災における店舗の損害が補償対象となること指しています。
ここで注意が必要なのは、あくまで地震が起因となっての火災であって、地震によって店舗が倒壊したり、破損したりした場合は補償の対象外となることです。
失火見舞費用
ガスによる爆発や火災といった災害が発生した場合、自分の店舗が原因となるケースもあるでしょう。それにより周囲の店舗などに見舞金などの支払いが発生した場合、それは補償対象となります。
住宅が密集している場合や商店街の一角だった場合、火元となった場合に周囲への見舞金などの金額はかなり高額となるので、そのような出費を補償してくれるのはメリットでしょう。
残存物取片づけ費用
火災や自然災害が発生したときに必要になるのは、補修費用だけではありません。店舗などの建物が倒壊することで出てしまうがれきの撤去費用がかかる場合もあり、その費用は補償対象となります。
場所によっては災害の起こりやすい地域もありますので、このような補償は店舗を運営していくうえでたいへん有効でしょう。
加入前に確認しよう!店舗総合保険でチェックするべき項目3つ
店舗総合保険がどんな補償をしてくれるかわかったところで、実際に加入手続きをする前に確認しておくところを把握しておきましょう。ここでは、加入前にチェックしておきたい3つの項目を解説します。
1. 補償の範囲
まずは補償の範囲を確認しておきましょう。基本的な補償項目はどの保険会社であっても含まれている可能性が高いですが、含まれていると思っていた補償が実はオプションだったということも考えられます。
実際に加入してから、思っていた補償内容と違ったなんてことがないように、事前に補償内容に関する資料をしっかり読んでおくことが大切です。
2. 補償の上限額
加入を検討している店舗総合保険の補償の上限額についても、加入前にしっかりチェックしておく必要があります。
上限額は保険会社によって異なり、保険料と上限額のバランスが取れているかが重要です。保険料のわりに補償の上限額が低いこともあり得ますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
3. 自店舗のリスクをカバーできるか
災害が起こる確率は店舗のある地域によって異なります。そのため、自分の店舗の立地から起こる可能性のある災害を事前に確認し、それぞれのリスクをカバーできるような補償内容があるかどうかをチェックすることが大切です。
個人事業主におすすめの店舗総合保険3選
たくさんある保険会社の中から、どれか1つの保険に絞るのはなかなか難しいものです。そこでここでは、個人事業主におすすめの店舗総合保険をご紹介します。
1. 損保ジャパン
保険会社としても有名な損保ジャパンが販売している店舗総合保険で、標準で補償している内容が豊富であらゆるリスクもカバーしてくれます。
大きな特徴としては、1つの店舗だけが対象ではなく、複数の店舗や施設を1つの契約とできることです。複数の店舗を持っている方であれば、すべての店舗をまとめて契約できるため、同じ補償内容で複数をカバーできます。
2. 楽天損保
通販から金融まで幅広く展開している楽天グループの楽天損保から販売されている店舗総合保険です。他社の保険に負けず劣らずの豊富な補償内容で、店舗のさまざまなリスクをカバーします。
他社にはない特徴として、現金などの屋内での盗難も補償しており、規定の条件を満たせば地震保険が割引されるため、あわせて加入しておくことでより安心できるでしょう。
3. 三井住友海上
さまざまな保険を扱う三井住友海上より販売されている店舗総合保険です。基本的な補償はもちろん、店舗の運営に合わせた特約をつけられます。
緊急処置費用を補償するなどの多用な特約が用意され、自分の店舗運営や起こりうるリスクといった状況にフィットした補償を受けられることが可能です。
店舗総合保険に加入する際の流れは?
自分の店舗に合った店舗総合保険が決まったら、次は保険に加入する手続きをおこなわなければなりません。ここでは、保険加入までのおおよその流れを解説します。
加入する店舗の物件情報を確認する
加入する保険会社が決まったら、保険会社に自分の店舗の状況について確認してもらわなければなりません。保険会社には自分の店舗の立地や周囲の状況、建物の構造などを実際に見てもらうことで、店舗に潜むリスクを判断してもらう必要があるからです。
この物件情報によって補償内容やつけるべき特約が変わってくることになるため、それに伴い保険料も変動します。
店舗総合保険の補償内容を確認する
調査した物件情報と合わせて、加入を検討している保険の補償内容を確認して、起こりうるリスクがカバーできているか、自分の目で再度確認します。
当初は基本補償だけでよいと思っていた場合でも、物件情報によっては特約の追加が提案される場合もあるため、それらの補償内容を自分で精査することが大切です。
保険会社からの見積もりをもらう
最後に物件情報や特約などをもとに、自分で精査した補償内容で保険会社から見積書をもらいます。
見積書には補償内容などの契約にとって重要な情報が記載されているので、こちらからの希望に沿っているか、内容に過不足がないかをしっかり確認しましょう。
思わぬリスクに備えよう!美容サロンにおすすめの特約
美容サロンを運営する場合は、店舗以外にもさまざまなリスクが潜んでいることを知っておくことが大切です。ここでは、美容室やサロンならではの事態に対応できる特約をご紹介します。
受託者賠償責任特約
美容サロンであれば、来店されたお客様の荷物を預かる場合も多いでしょう。万が一、お客様の大切な荷物を破損や汚損、紛失したときにおすすめなのが受託者賠償責任特約です。
この特約をつけておくことで、破損の修繕費用、汚れのクリーニング費用などの補償を受けられるようになります。
生産物賠償責任特約
美容サロンでは、自宅でケアできる商品を取り扱っているところも多いでしょう。そのような商品を使用したことによって、身体にトラブルが起こった場合におすすめとなる特約が生産物賠償責任特約です。
サロンで販売および提供した製品が原因となり、生じてしまう身体へのトラブルなどの賠償責任を補償してくれます。
施術行為起因損害賠償責任特約
施術を伴う美容サロンでは、細心の注意を払って施術をしていたとしても、ちょっとした不注意でお客様にケガをさせてしまうことあります。このような施術中のトラブルに対応するのが、施術行為起因損害賠償責任特約です。
あくまで施術行為に関するものの補償なので、財物の破損による補償は対象外であることを理解しておきましょう。
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リスクが発生してからでは遅い!個人事業主だからこそ店舗総合保険でリスクに備えよう
美容サロンを運営する場合、建物だけでなく施術中にも多くのリスクが潜んでいます。このようなリスクにすべて対応することは、個人事業主では不可能であり、できることには限りがあることを認識することが大切です。
そのため、お店だけでなく自分自身を守るためにも、店舗総合保険に加入することで起こりうるリスクに備えるようにしましょう。
※なお、リザービアでは、保険サービスに関しては取り扱いがありません。サロン保険を検討中の場合は、各保険会社から確認をお願いします。