美容業界で働く女性で、いずれ独立をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
今回はエステティシャンとして経験を積まれた後に独立、現在は東京都渋谷区にある住所非公開サロン「美肌再生サロン MOU beauty」オーナーとしてサロンを経営、他店舗の内装のディレクションなどに携わられいらっしゃる、尾花 海香(おばな みか)様にお話を伺いました。
毎月、限られた人数のみ受け付ける新規枠もすぐに埋まってしまうほどの評判のサロンをご経営されながら、多岐に渡るご活躍をされる尾花様。彼女の美容業界やお客様への想いに迫ります。
美容業界に携わることになったきっかけは?
美容業界を選んだのは、学生時代のインターン先で「100人の女性経営者を集める」プロジェクトに出会ったことがきっかけです。元々は違うプロジェクトに配属予定でしたが、その時は女性経営者に触れることもなかったので、「こっちの方が面白そう!」と感じ、マネージャーとして携わる経験をしました。
女性経営者の皆さまと接するうちに「人生を楽しむことの大切さ」「これからは個の時代」と感じ自分の将来を考える転機になり、エステティシャンとして美容業界へ就職しました。
独立のタイミング・きっかけ
エステティシャンとして下積み経験を積む中で、「早く結果を出したい」「独立したほうが自分がやりたいことができるのではないか」と日々夢中で努力し、ランキング1位という結果を出しました。自信につながった経験のひとつだったと思います。
自分を指名してくださるお客様からの、「今が独立のタイミングだよ」「独立してもあなたについていくよ」という温かい後押しもあり、独立を決意しました。様々な選択肢はありますが、「好きなことをして生きている方が私は好き」という想いは強かったので決断しました。
まずフリーランスのエステティシャンになり、お客様のご紹介でVIPのお客様のみ担当させていただき、経験をさらに積んでいきました。
ちょうどその時期に、病院の病室でリハビリ療法士の方が、ご自身の休憩時間を使って患者さんにアロママッサージをしている場面を目にすることがありました。
患者さんたちの喜んでいる顔やリラックスしている空気を近くで体感し、自分の「1人1人の心に寄り添えるようなエステティシャンでありたい」という想いに気付き、お店の方向性を考えていくようになりました。
お店の方向性はどのように具体化していきましたか?
当時の私は、まずはこういうお客様に来ていただきたい!ということを紙に書いていきました。勉強をしてから動いていくこともとても大事ですが、私は当時まずは動いて感じながら整理するタイプだったので、経験を積みながら日々明確にしていきました。
例えば、年齢は20代後半〜30代前半、渋谷より原宿が好きなど。当時は「ペルソナ」という言葉自体知りませんでしたが、細かく設定していたことを覚えています。ご来店いただきたいお客様をイメージして毎日項目を付け足していき、今は自分が思い描いていた通りのお客様にご来店いただいています。私もそんな初歩的なやり方からスタートしました。
こちらから特段営業活動を行わずとも、コンセプトにご共感いただけるお客様にご愛顧いただき、現在リピーター率90%のサロンへと成長することができた要因のひとつでもあると思います。
御社の強みやお客様に好まれている点はどこだと思いますか?
住所非公開の紹介制サロンですが、現在おかげ様で2〜3月先まで予約が埋まっている状況になっています。技術はもちろんのこと、コンセプト・世界観・パーソナルな提案をすることを大事にしています。
お客様のコンプレックスや潜在しているお悩みなど心のパーソナルスペースに入る仕事なので、お客様とは信頼できる関係でいたいと思っています。常にお客様の期待以上の結果でお答えし、ご満足し続けていただくためお出迎えからお見送りまで一貫して目の前のお客様に向き合う事を大切にしています。
内装をディレクションしていく上で大切にしていることは?
美容業界は特にですが、独立する方はそれまでのストーリーやご自身の世界観が強く、様々な想いで独立する方が多いと感じています。なので、私の場合はクライアント様の「目的」や「想い」をお伺いすることにたくさん時間をかけます。
気持ちを無視しては進めない、ご来店されるお客様に対しての想いを知ることなど、私からの立場で何がお力になれるのかを考えてお話しを聞くことを大事にしています。
内装施工予算の決め方とは?
開業時、色々揃えるのに本当に資金がかかりますよね。その中でも内装はお客様に与える印象が大きいです。希望のコンセプト・予算に応じて進め方も変わるので、私がディレクションする場合は世界観・コンセプトを一緒に考えて最大限一緒につくります。
尾花さまの今後のビジョン
このご時世で行けていなかった海外の仕事も、状況が落ち着いたらまたやっていきたいです。そして、美容業界以外の飲食業界などの空間をつくることや、商品開発にもチャレンジしていきたいですね。
これから開業をされる方へのメッセージをお願いします。
まずチャレンジする気持ちはとても大切で素晴らしいですが、1番大切なことは何よりも「コンセプト」づくりだと思います。
そして、私もですが1人で開業する方の多くが、自分1人で頑張ろう、まずは1人で、、となりがちですが、1人で抱えると視野が狭くなり、「これでいいのかな?」と不安になりやすいです。
外部からの声を入れることも時には案外大事だと思います。周りに話すことで、自分の現状や気持ち、コンセプトに繋がるものを知ってもらえたり新たな発見にも繋がりますし。
内装の家具や道具の調達も全部自分でやらなくても、コンセプター、ディレクターなどの方ともマッチングできる時代だと思います。リザービアのようなところにもまずコンタクトとってみる、お話聞いてみようという行動が大切ではないかと今までの経験から思っています。
自分だけの特別なお店をつくりあげていっていただきたいです。私もお力になることあれば、お声掛けください。
インタビューを終えて
短いインタビューの時間でも、尾花様がお客様1人1人のご縁や、本当に叶えたいと思っている想いをとても大事にされていらっしゃる姿勢から、柔らかな表情の中にも強い信念を持っていらっしゃるのだなと強く感じさせていただきました。 また、「自ら営業活動はしたことがない」とおっしゃる尾花様ですが、お客様とご自身の想いを大切にして尊重し合っているからこそ、また通いたくなる、会いたくなる、紹介したくなる「エステティシャンとして、人として、経営者として」の魅力が生まれていると感じました。
そして、自分の大事な決断である独立・開業だからこそ、周りに相談したり、時に頼ったりすることもとても重要で、尾花様のお客様や業界への想いがあるからこそ、周りの方々も尾花様をサポートしたくなり、自立した個人が相互を支え合う良い循環が尾花様の周りには生まれているのだなと知ることができました。
リザービアでは開業時の無料相談も行っています。是非お気軽にお問合せください!
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<profile>
2008年:学生時代広告代理店でアルバイト。そのとき関わったプロジェクトがきっかけで美容業界に転身。エステティシャンとして美容キャリアスタート。
2012年:独立。東麻布にて完全紹介制で活動。
2016年:代々木上原に移店。
2017年:フィリピンにてエステサロンオープン。クリエイティブディレクターとして関わる。
現在:エステサロンオーナーとして代々木上原店を運営しつつ、ビューティーディレクターとして、国内外で店舗内装から教育までディレクションに関わる。
<サロンINFO>
・エリア
東京都渋谷区
・住所
〒151-0064
東京都渋谷区上原2
※住所非公開サロンです
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