商品の購入やサービスの利用に、現金を使用しないキャッシュレス決済が広まっている現在。そのなかでも、クレジットカード決済はもっともメジャーといえる手段のひとつで、利用しているお客様も非常に多いです。
そこで今回は、クレジットカード決済の導入を悩んでいる店舗やサロンを対象に、決済サービスを選ぶポイントについて解説し、代表的な決済サービスのなかから6選を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
目次
クレジットカード決済を導入する4つのメリット
クレジットカード決済の導入にどんなメリットがあるのかわからないから導入を迷っている、という人もいるかもしれません。まずは、クレジットカード決済の導入がなぜおすすめなのか、メリットについて見ていきましょう。
1.販売機会の増加
クレジットカード決済導入のひとつめのメリットは、販売機会を増加させる効果が期待できることです。購入者の立場で買い物にでかけたとき、欲しい物があっても手持ちが足りなく諦めてしまった、という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
クレジットカード決済が利用できると、現金の持ち合わせが足りなくても商品を購入することができるため、お客様の購入機会損失を防止する効果が期待できます。
2.顧客単価が増える
お客様のなかには、防犯などの観点から高額の現金を持ち歩きたくない、という方もいらっしゃいます。クレジットカード決済ができれば、現金がなくても買い物ができるため、高額商品の購入機会の増加が期待できます。そのため、顧客単価の増加が見込めることがメリットとして挙げられます。
また、高額商品でなくても、普段から買い物はキャッシュレス決済で済ませている、というお客様もいることでしょう。そういったお客様は、「キャッシュレス決済ができる店舗で買い物をしよう」という理由で店舗を選ぶことがあります。クレジットカード決済に対応できると、集客につながる可能性があり、売上増加が期待できるでしょう。
3.現金管理業務の負担が減る
店舗の経営と、会計業務や現金管理は切り離せません。現金での決済は、釣り銭用の小銭を用意しなければならず、また、お客様も小銭を利用して購入することもあるため、レジの中身が小銭で雑多になってしまうことがあります。さらに、銀行の入出金の手間がかかってしまうのも難点です。
そのほかに、現金の数え間違いや会計時のミスなどのヒューマンエラーはゼロにすることが難しく、レジ締めなどの会計業務での現金管理の負担が大きくなってしまいます。
クレジットカード決済ができると、現金のやりとりが少なくなるため、釣り銭間違いなどのミスを軽減でき、会計業務もスムーズになります。
4.代金回収のリスクやコストが減る
クレジットカード決済で販売した商品の代金は、クレジットカードの発行会社が支払いをいったん立て替え、後日お客様からクレジットカード会社に支払います。
そのため、ツケのような売掛債権が発生せずに売上金を回収することができ、商品代金が未回収になるリスクを抑えることができます。お客様から直接代金を集金するよりも、コストや負担の軽減につながります。
クレジットカード決済の導入方法は二種類ある
クレジットカード決済を導入するメリットについては、おわかりいただけたのではないでしょうか。次は、クレジットカード決済を導入する方法について見ていきましょう。
1.クレジットカード会社と直接契約
クレジットカード決済の導入は、主に二種類の方法があります。ひとつめは、各クレジットカード会社と直接契約する方法です。しかし、複数のカードブランドを利用できるようにするには、その都度契約をしなければなりません。
また、会社によって審査基準や必要なもの、締め日や入金日などが異なるため、導入までの手間がかかったり、導入後も経理が煩雑になったりしてしまう可能性があります。
2.決済代行サービスを利用する
ふたつめの方法は、決済代行サービスを利用して導入する方法です。これは各クレジットカード会社との間に決済代行サービス業者が入り、複数のクレジットカードを利用できるようにしてくれるため、直接契約より契約数が少なくなります。
また、各クレジットカード会社との手続きを代行してくれるため手間が省かれ、審査もかんたんになることが多いです。さらに、締め日や入金日を統一することもできます。
直接契約するよりも手数料が高くなる傾向のデメリットもありますが、とくに小規模の店舗の場合は、決済代行サービスを利用することをおすすめします。
決済代行サービスを選ぶポイントは?
決済代行サービスを選ぶ際には、どんな点に注目すればよいのでしょうか?ここからは、選び方のポイントについて見ていきましょう。
1.対応クレジットカードの種類
クレジットカードにはいくつかのブランドがあるため、まず重要なのは、どのクレジットカードに対応しているのかということです。VISAやMasterCard、JCBなどの国内主要ブランドをはじめ、どのカードブランドに対応しているのか事前に確認しておきましょう。
外国人のお客様が多い店舗なら、アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブなど、国際的なカードブランドにも対応しているほうが望ましいです。
2.導入費用やランニングコスト
クレジットカード決済を利用するには、コストが必要です。導入の初期費用をはじめ、毎月の利用料や決済額に応じた手数料などのランニングコストなど、さまざまな費用がかかります。
各決済代行サービスの費用を比較し、コストパフォーマンスがいいものを選びましょう。
3.入金サイクル
実際に売上が入金される、入金サイクルも重要な要素です。決済代行サービスによって売上の締め日や入金日が異なり、売上から数日以内に入金されるサービスもあれば、月に3回コンスタントに入金されるサービス、1カ月に月ごとの売上がすべて入金されるなど、入金サイクルが違います。
経営状態によっては運営資金の資金繰りが難しくなってしまうことも考えられるため、あらかじめ確認しておきましょう。
4.決済端末の有無
決済端末の貸出や販売をしているのかどうか、ということも確認しておきましょう。手持ちのスマートフォンやタブレットなどにソフトやアプリをインストールして利用するサービスもあれば、端末機材を導入しなければならないサービスもあります。独自の端末を採用しているサービスは、貸出を行っていることが多いです。
5.セキュリティ
クレジットカードはお客様の大切な個人情報です。また、店舗にとっても売上などの経営状況など、重要な情報を取り扱うことになります。こういった情報が外部に漏洩してしまったり、悪意のある不正アクセスで第三者に利用されることになってしまうと、店舗の信用を著しく損なうことになってしまいます。
大切な情報を守るため、決済代行サービスがどんなセキュリティ対策をしているのかを確認しましょう。目安として、クレジットカードの国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」を取得している、個人情報に適切な保護措置体制を整備している証明となる「プライバシーマーク」を取得しているなどが挙げられます。
クレジットカード決済代行サービス比較6選!
クレジットカード決済代行サービスを選ぶ際のポイントを踏まえ、代表的ないくつかの代行サービスの内容をまとめました。それぞれを比較して、自分の店舗に合っているサービスを選んでみてください。
stera pack
Square
STORES決済
Airペイ
SBペイメントサービス
スマレジ・PAYGATE
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
クレジットカード決済を導入するなら決済代行サービスを利用しよう
クレジットカード決済を導入するには、各カード会社と直接契約する方法と、決済代行サービスを利用する方法があります。決済代行サービスは、1社の契約で複数のカードブランドに対応できたり、手続きの手間が省けたり、入金サイクルを統一できたりするため、こちらをおすすめします。
今回紹介した決済代行サービスを選ぶ際のポイントを把握し、それぞれの契約内容をよく把握した上で比較して、決済代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。