『新規限定クーポン』や『母の日ギフト券』など、何らかの形でキャンペーンを行っている美容室は多いのではないでしょうか。
競争の激しい美容室では、キャンペーンは新規顧客の獲得や閑散期の売り上げ低下、メニューの単価アップなどには欠かせない戦略です。
今回は、キャンペーンを行うメリットとお客様に届けるためのポイント、参考にしてほしい具体的なアイデアを紹介します。
まずは資料をご覧ください
目次
美容室のキャンペーンのメリット4つ
キャンペーンを行うことで、さまざまな集客効果につながります。
ここからは、キャンペーンを行うことで見られる美容室のメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1. 繁忙期以外の来店を促せる
大型連休明けや外出をためらう天候時など、いくつかの理由によって美容室は常に忙しいわけではありません。いくら繁盛している美容室でも、どうしても閑散期というのは生まれてしまいます。
お客様がいない時間でも、その間には人件費や光熱費など費用はかかってしまうため、空席があればあるほど美容室としては収益が減っていってしまうのです。
雨の日やお金を使った連休明けなど、閑散期を狙ったキャンペーンで、繁忙期以外の時期でも話題を作り、お客様の来店を促すことができます。
2. リピート利用促進にも役立つ|リピーター向けキャンペーン
クーポンを活用すれば新規顧客の獲得がしやすくなります。たとえば初回来店したお客様へ、次回有効なクーポンを手渡すことでリピーターの獲得が見込めるなどです。
このクーポンにLINE公式アカウントのQRコードを印刷すれば友だち登録の促進になり、LINE限定クーポンの配信も可能。一つの工夫で安定した顧客獲得につながり、経営を安定させることができます。
クーポンの発行に限らず、サロン限定の定期キャンペーンを開催したり、ゲーム感覚で商品を手に入れられたりといった、お客様が楽しめるキャンペーンなど工夫することでリピートが期待できます。
リザービアには既存顧客だけにクーポンを発行する機能や、LINE連携機能があるので、リピーター向けのキャンペーンに活かすことが可能です。
3. 新メニュー・マイナーメニューをアピールできる
新メニューやあまり利用されていないマイナーメニューのアピールにもキャンペーンは有効です。これらのメニューを試すことで、「どんなメニューなんだろう」と気になっていたお客様にきちんと魅力を知ってもらうことができます。
お客様にさまざまなメニューを利用していただくことで、顧客単価のアップにもつながります。
4. 店舗販売品の購入促進にも使える
美容室でヘアケアアイテムなどの販売をすると総合的な売り上げアップにもつながります。しかし、そうとはわかっていても、市販品に比べて値段が高く、積極的な営業ができずにいるという人もいるでしょう。
店舗販売品の購入促進には、シャンプーやトリートメントなどを購入したときに割引をしたり、サンプルをプレゼントしたりするといったキャンペーンを行うことで、積極的な営業につながるほか、初めてのお客様にも購入してもらいやすくなります。
お客様に届くキャンペーンを作るために必要なことは?
キャンペーンを活用すれば、新規顧客の集客だけでなくリピート率のアップや店舗の売り上げにつなげることができます。
ここからは、お客様に届くキャンペーンを作るために必要なことを紹介します。
キャンペーンの目的と内容を明確にする
まずキャンペーンの目的と内容を決めましょう。
売り上げをアップさせるといっても、短期なのか長期になのかで効果的なキャンペーンが変わります。まずはどのくらいの期間の売り上げを目的としているのかを明確にしましょう。
また、今ある店舗の問題点を解決するためにキャンペーンを行うのもおすすめです。短期的に売り上げをアップするなら以下のようなキャンペーンがあります。
- 人気のあるメニューを割引し集客する
- 店舗販売品の在庫を販売し売り上げアップを目指す
- リピーター向けにセットのメニューを割引提供し顧客単価を上げる
売り上げを長期的にアップさせるのであれば、お店のファンを増やすなどリピート率を上げるためのキャンペーンを実施しましょう。
他店をチェックする
どのようなキャンペーンを行えばいいかわからないときは、ほかの美容室や業種が開催するキャンペーンをチェックしてみましょう。
他店で人気のあるキャンペーンや、使いやすいアイデアを真似してみるのもおすすめです。それらをもとに、店舗のターゲットや目的にあわせてサロン独自のキャンペーンを作っていきましょう。
告知方法を考える
どのようなキャンペーンを行っているのかを、お客様に知ってもらうことも重要です。キャンペーンの目的や店舗のターゲットによって有効な告知方法を考えましょう。
InstagramやTwitterなどのSNSは美容室を探すユーザーも多いので、集客ツールとして活用できます。SNSなら画像を使ってリアルタイムに発信できるので、新メニューの概要や美容室の雰囲気を知ってもらった上で来店、つまり新規顧客の獲得に期待できます。
既存顧客向けのキャンペーンであれば、DMやメッセージでキャンペーンのお知らせを送ると良いでしょう。リザービアの顧客管理機能を活用していれば、既存のお客様にクーポン付きのDMを配信することもできます。
ハガキなどのDMは最近では注目されにくいツールですが、中高年層など普段あまりスマホを使わないお客様に有効です。
マインドマップを活用し考えを整理する
マインドマップを活用すると、自分の考えを整理することができます。マインドマップとは、頭に浮かんだ一つのキーワードやイメージから、関連する単語を放射線状に分散させて「見える化」させるものです。
美容室のキャンペーンについて考えるなら、キャンペーンのおおまかなテーマとなる単語を中央に書き、そこから連想されるキーワードや感じることを放射線状に広げていくイメージです。
頭のなかに浮かんだアイデアも、マインドマップを活用することで見える化され、美容室に合うキャンペーンとはなにかを見つけることができます。
美容室におすすめ!キャンペーンアイデア10選
リピート率のアップや新規顧客の獲得へとつながるキャンペーンですが、具体的にどのようなキャンペーンを行えば良いのか、アイデアを出すのは難しいでしょう。
ここからはキャンペーンの例を紹介していきますので参考にしてください。
1. 周年・誕生月キャンペーン|新規顧客獲得のため施術割引など
美容室の開店から1周年など、店舗の周年に合わせて行う周年キャンペーンは取り入れやすいものの一つです。毎年できるものですが、5年ごとなど区切りのいい年に行う場合もあります。
カットやカラーなどの人気メニューの割引や特別メニューを用意して、日頃の感謝の気持ちを添えるとお客様に喜ばれるでしょう。お客様へのプレゼントを用意する場合は、店舗販売品のサンプルなどの実用的なものを選ぶと店販の販促にもつながるのでおすすめです。
2. 季節別の悩みに合わせたキャンペーン|梅雨時に縮毛矯正
梅雨の時期や乾燥する時期など、季節に合わせて髪の悩みを解決するキャンペーンも効果的です。
季節ごとに悩むお客様はもちろん、施術するほど悩んでいないお客様など広範囲にわたってアプローチできます。具体的には梅雨時期の縮毛矯正キャンペーンや、施術後の簡単なヘアアレンジ無料キャンペーンなどがあります。
3.気候に合わせたキャンペーン|手軽に試せる特別コースの用意など
雨や雪などの悪天候は予想しづらいこともあり、思いがけないキャンセルにつながることも。
そうしたときのために、カット1000円オフやマッサージ10分無料など、店舗の負担にならない程度の割引やプラスアルファのサービスを用意しておくと、お客様にも来店してもらいやすくなります。
たとえ悪天候の日時期が続いても、このようなキャンペーンを用意しておくだけで、美容室に訪れることで得られるお得感によって、お客様にとってもふだんの美容室とはひと味違った楽しみを味わうことができます。
4. 店販の促進キャンペーン|セット購入割引・サンプルプレゼント
店舗で販売しているヘアケアアイテムなどの購入を促進するキャンペーンは、店舗の売り上げをアップさせるのにも有効です。シャンプーとトリートメントのセット購入での割引や、サンプルのプレゼントなどで魅力的な商品をアピールしましょう。
お客様が商品を気に入って継続購入につながれば、長期的な売り上げアップにもつながります。
5. SNSフォローキャンペーン|サービス無料
SNSは店舗の魅力や、さまざまなお知らせを発信するのに活用されていますが、フォロワーの増やし方がわからないというサロンオーナー様もいるのではないでしょうか。
店舗の運営しているSNSをお客様にフォローしてもらったら、当日の会計を割引したり、ポイントカードのポイントを増やすなどのキャンペーンをしてみましょう。SNSフォローキャンペーンをきっかけにフォロワーを増やすことができます。
また、投稿の拡散やいいねで割引などのサービスを提供するのも良いでしょう。SNSを活用すれば、情報を見たお客様の再来店につながるだけでなく、新規顧客の集客にもなります。
6.モニターキャンペーン|価格を抑えた施術が可能
アシスタントスタッフによるカットを活かして、カットモデルやモニターとして通常の価格よりも安く施術が受けられるキャンペーンもおすすめです。
スタッフの技術やコミュニケーション能力が養われるだけでなく、お得にカットやカラーをしたいお客様のニーズにも応えられるので、美容室では定番のキャンペーンでもあります。
これまでとは違ったスタイルにチャレンジしたいお客様にもアプローチできるので、アシスタントスタッフの育成も検討中であればおすすめのキャンペーンです。
7.ワークショップの活用|集客・売り上げアップ
ワークショップを活用し、集客・売り上げアップを狙うのも方法の一つ。ワークショップとは、お客様も参加可能な体験型イベントのことで、美容室の場合はたとえばお客様でも簡単にできるヘアアレンジ講座を開くと、参加へのハードルが下がると同時に集客につながります。
カットやカラーといった本格的な講座だと、美容室側も準備が大変です。コストもかかってしまうことから、ヘアアレンジ講座のような手軽なイベントによって、お客様の興味関心を引き出せるほか、スタイリングによっては店販の販促にもつなげられます。
8.地域イベントとのコラボキャンペーン|顧客とのコミュニケーション向上
商店街や公園など、美容室周辺で行われる地域イベントを活用するのもおすすめです。地域イベントには幅広い世代の人が足を運ぶので、美容室を広めるきっかけにつながるほか、周辺住民の年齢層や特徴、家族構成などを把握できます。
さらに、イベントによってスタッフの人となりを知る機会にもなるので、これまで「おしゃれな雰囲気で行くのをためらっていた」といったお客様に対しても、新規来店のハードルを下げるきっかけになります。
9.ニーズ別キャンペーン|季節イベントに合わせてターゲットを広範囲に
美容室を訪れるのは、大人だけに限りません。なかにはファミリー層として、子どもと一緒に来店されるお客様もいます。
子どもを育てるご家庭ではひな祭りや子どもの日、さらには七五三などイベントが多いことから、これらを対象にしたキャンペーンを取り入れるのもおすすめです。
イベントごとに家族写真を撮影するお客様にとっては、季節イベントを対象にしたキャンペーンによって、美容室の来店に対するハードルが低くなり、これまで以上に利用しやすくなるでしょう。
なお、子どもを対象とした季節イベントを取り入れる場合は、近隣住民の属性を調べる必要があります。地域イベントに積極的に参加すると、属性が把握でき、適切なキャンペーンを決められるでしょう。
10.店販促進キャンペーン|商品のセット割やセット購入割引など
美容室の商品をキャンペーンに取り入れるのも方法の一つです。お客様によっては、施術中に商品を紹介されることに抵抗がある方もいます。さらに、施術中に営業トークがあるとわかれば再来店を遠ざける可能性も。
このようなときは、商品購入額をあらかじめ設定し、「〇〇円以上ご購入の方限定でシャンプーを無料」などのキャンペーンを設定しましょう。
いくつかの商品をセット購入してくれた場合、または5,000円以上の商品購入にて割引などと決めておくと、一定の売り上げが見込めます。
美容院がキャンペーンを告知するには|5つの方法
キャンペーンを導入するときは、客層や売り込みたいものなど、それぞれの視点から決めることが有効です。では、キャンペーンを実際に始める場合、どのような方法で告知すると良いのでしょうか。ここでは多くの美容室が実践する方法を3つ紹介します。
1.SNS
スマートフォンが普及した近年では、SNSを使う人が多いです。無料で使用できるものが多くさまざまな情報を得られることから、キャンペーン告知にもSNSを活用すると良いでしょう。
SNSはコストをかけずにキャンペーンや美容室を広められるといったメリットがありますが、それぞれでユーザー層が異なります。SNSを活用する場合は厚生労働省のデータをもとに作成した下表を参考に、キャンペーンの属性に合わせたSNSを選びましょう。
※厚労省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要> 令和5年6月」の「主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率」内表から40%以上の利用率をもとに編集部が作成
引用元
総務省:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要> 令和5年6月
2.ホームページ・ブログ
ホームページやブログを運営している美容室は、積極的にこれらを活用してキャンペーンを告知すると良いでしょう。
SNSはさまざまな店舗やメディアの新しい情報によってタイムラインが埋まりやすいデメリットがありますが、ホームページやブログは自店舗の発信に限定されるので、届けたい情報だけを伝えることができ、またお客様にとっても知りたい情報だけを取り込みやすいメリットがあります。
ホームページやブログを訪れるお客様の閲覧頻度にもよりますが、キャンペーンの情報を多くのユーザーへ届けたいときは、できる限り早めの更新をおすすめします。
ホームページやブログを運営するのなら、SNSを併用し、記事の更新と合わせてSNSも投稿するのがおすすめ。SNSから記事の更新を発信することで、SNSで美容室を知った多くのユーザーを流入できるでしょう。
3.Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップでヒットした店舗の情報をユーザーが自由に閲覧できるサービスです。利用に費用はかからず、どのようなお店でも写真やメニューを掲載でき、ユーザーに一つの情報として届けることができます。
キャンペーンを告知するのなら、Googleプロフィールを活用するのもおすすめです。使い方などの詳細は下記ページで詳しくまとめているので、この機会にあわせてご覧ください。
4.チラシ・DM
インターネットを使う機会の少ない人をターゲットにする場合は、チラシやDMを活用する方法もあります。
チラシは美容室周辺の地域住民を対象に、DMは既存客を対象に配信するなど使い分けることもできるので、地域に合わせて活用できます。
たとえばファミリー層が住む地域にポスティングすれば、子どもや季節イベントを対象としたキャンペーンが目に付きやすいといったメリットもあるので、住民の属性から選ぶと良いでしょう。
LINE公式アカウントをお持ちの美容室であれば、チラシにQRコードを印刷しておくと気軽に友だち登録を促せます。
お得感や興味などが少しでも湧いたユーザーは、友だち登録をきっかけにいつでも情報を受け取れるので、お客様にとっても自分にあう美容室かどうかが判断しやすいといったメリットも。
ただし、紙媒体のチラシは印刷コストやポスティングの手間がかかるので、周辺の住民属性と費用対効果を見極めてから行うことをおすすめします。
5.サロン検索予約サイト
ホットペッパービューティーをはじめ、ミニモや楽天ビューティといったサロン検索予約サイトの活用もおすすめです。利用ユーザーの多くは、価格や施術技術など、さまざまな項目のなかから理想的な美容室かを見極めています。
サロン検索予約サイト内でキャンペーンを告知すると、キャンペーン内容を広められるだけでなく、美容室の雰囲気や特徴、スタッフの施術技術などを知ってもらう機会につながるので、積極的に活用しましょう。
まずは資料をご覧ください
キャンペーンを活用して集客につなげよう
キャンペーンを活用することで、新規顧客の集客だけでなく、リピート率のアップにもつなげることができます。
また、認知度の低い新メニューの割引や店舗販売品のサンプルをプレゼントするキャンペーンを行うことで売り上げをアップさせることも有効です。
店舗にあった魅力的なキャンペーンを行って、活気のある美容室づくりに役立てましょう。
なお、リザービアでは今回紹介したLINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィールと連携可能な機能を搭載しています。予約システムなので、24時間365日いつでも予約が受けられるほか、予約の窓口が増えても一元で管理可能。
複数のSNSはもちろん、サロン検索予約サイトやホームページからの予約を一元で管理し、作業効率の向上につなげるなら、ぜひリザービアをご利用ください。