Instagramなど美容師と相性のよいSNSが普及し、個人による発信が簡単にできるようになりましたが、数多くのアカウントの中からフォロワーを増やすためには努力と工夫が必要です。
より簡単に、目の前のお客様に自分を知ってもらいたいとき役立つのが名刺です。自己紹介やプロフィールなど基本的な情報が集約された名刺は、自分をアピールできる武器といえます。
美容師も名刺を持ったほうがよいのでしょうか?
今回の記事では、美容師が名刺を持つことで得られるメリットや載せるべき情報、具体的な作り方や渡す際の注意点についてまとめました。
目次
美容師に名刺は必要?
名刺といえば、一般的な企業に勤めるビジネスパーソンの必須アイテム、というイメージですが、美容師も持つべきアイテムです。フリーランスの美容師も、店舗や会社に所属する美容師であっても、自分の名刺は持つべきでしょう。
なぜなら「リピートに繋がる」からです。美容室では、お客様にリピートしてもらうことが安定した経営のために大切なことであり、そのためにはお客様から指名してもらう必要があります。
そして、指名してもらうための第一歩となるのが「知ってもらう」「覚えてもらう」ことでしょう。そこで名刺が役に立つのです。
名前や肩書きはもちろん、デザインや得意なことなどの情報が記載されていれば、「知ってもらう」という最初の一歩をクリアしやすくなります。
つまり、美容師にとって名刺は必要なアイテムである、といえるわけです。
美容師が名刺を持つ4つのメリット
実際に美容師が名刺を持つと、どのようなメリットがあると考えられるでしょうか。今回は4つの観点からメリットを解説します。
1.自己紹介に最適
自己紹介するときに名刺があると「印象に残りやすい」「覚えてもらいやすい」「あとで思い出してもらえる」といったメリットがあります。
一般的に、新規のお客様を担当する際、はじめに挨拶をするでしょう。そのときに名前を口頭で伝えるだけでなく、名刺も一緒に渡してみてください。
名刺を渡すことで、よりお客様の印象に残りやすくなるはずです。また、お客様が家に帰ってからも名刺を見て思い出してもらえるため、より記憶に残りやすくなります。そうすると次のカットのタイミングがきたときに、指名をもらえる可能性も増えるでしょう。
名刺はあなたの情報が詰まったツールです。自己紹介の手紙のようなものと考えると、より重要度がわかりやすいのではないでしょうか。
1枚の紙と考えるのではなく、自分は「こういう人間です」ということを伝えてくれるツールと捉えて有効活用しましょう。
2.自分の得意分野を示してアピールできる
名刺に記載できるのは、名前や役職、店舗情報だけではありません。自分自身の得意分野やジャンルも明記できます。
スタイルに合わせたスタイリングが得意、トレンドを抑えたカラーリング提案が得意、シャンプー時のマッサージが得意、など自信のあるスキルや強みがあるのならば、名刺に記載してしっかりアピールしましょう。
記載されている情報に対してお客様が興味を持ってオーダーしてくれるかもしれませんし、提案もしやすくなるでしょう。リピート、次回以降の指名をもらうためには、まず覚えてもらうことが大切なので、名刺をアピールの武器として活用していくべきでしょう。
無機質な情報だけが記載された名刺の場合、印象に残すことは難しいかもしれませんが、アピールポイントが一言添えられていると、より心に残りやすいです。
「得意なのであれば、この人にお願いしてみようかな」と期待感を持ってもらえる可能性も高まるでしょう。
3.おしゃれな名刺で個性やセンスの良さを出せる
名刺は名前を覚えてもらう、印象に残るインパクトを与えるためのツールですが、デザインや質感にもこだわると、より印象的になります。
ぜひ、センスや個性が光る名刺を作ってみましょう。派手なものを作ればいいとか、高級な紙を使えばいい、というわけではありません。
お店の雰囲気に合わせたデザインやロゴ、個性的なカタチをしているなど、少しの工夫でもいいのです。美容師とはセンスを売る職業でもありますので、名刺の段階で「この人センスいいな」と思ってもらうためには、名刺の仕上がりもとても重要といえます。
見た目の印象をよくすることで、お客様からの反応も変わるでしょう。どうせ名刺を作るのであれば、無機質なものではなく愛着が湧くような、おしゃれで個性のある名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
4.紹介につながりやすくなる
名刺は物理的に残るものなので、財布やバッグのなかから名刺がでてきたときに思い出してもらう機会を増やすことができます。
また、知り合いに紹介するときにも、お店の雰囲気や得意な施術などがわかりやすく、一枚の名刺で必要な情報すべてを伝えられるのがメリット。さらに予約窓口を明記しておくことで、口頭で伝えるより紹介された人が実際に予約するという行動にうつしやすくなるでしょう。
SNSのアカウントやLINEアカウントをQRコードにして記載しておけば、読み込んだURLを共有したりLINEやSNSを通じた紹介にもつながりやすくなります。
美容師が名刺に載せる情報
では、具体的に名刺にはどのような情報を載せるべきなのでしょうか。
今回は最低限必要な項目から、個性を出すための項目など、名刺の効果を高めるおすすめの内容を紹介します。
もちろん、ここに紹介する項目をすべて記載する必要はありません。お店の雰囲気や、名刺を通して伝えたいことなどを考えながら参考にしてみてください。
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美容師の名前・役職
自分の名前とともに役職を記載すると効果的です。
たとえば「店長」「ディレクター」など、他業界でも使われる肩書きを記載すれば、業界に詳しくないお客様にも自分の立場が伝わり、美容師としての経験がある程度あると認識してもらえます。また「トップスタイリスト」と記載すれば、技術力の高さも伝わりやすいでしょう。
初めてのお客様に安心感や信頼感を持ってもらうためにも、名前とあわせて役職を記載すると効果的です。
美容室の基本情報・お問い合わせ先
名刺には、店舗の基本情報や問い合わせ先を記載すると、次回の予約がスムーズです。たとえば、以下のような情報のうち必要なものをピックアップして載せるとよいでしょう。
- 店舗名と住所
- 店舗の電話番号またはメールアドレス
- 店舗のホームページURL
- 店舗のSNSアカウントURL
- 公式LINEアカウントURL
ただしこれらすべてを盛り込めばよいのではありません。情報が多すぎると見づらくなるため、必要最低限に絞るのが重要です。たとえば店舗名はネット検索時に役立ち、認知度向上にもつながります。
また問い合わせ先は、店舗が主に予約を受け付ける方法に絞ると効果的です。公式LINEでの予約受付をメインにする場合は、LINEアカウントのURLを掲載しましょう。特にQRコードを記載すると、お客様がスマホで簡単にアクセスでき、利便性が高まります。
サロンにとって重要な情報を見極め、名刺の内容を厳選することが大切です。
持っている資格
もし美容関連の資格を持っているのであれば、記載しておきましょう。スキルのアピールになりますし、お客様によっては会話のネタとなるかもしれません。
たとえば、美容関連の資格として「カラーコーディネーター」「ビューティーアドバイザー」「コスメ検定」などが挙げられます。
資格を保有していることがわかると、より話や提案に説得力が生まれますし、お客様から専門的な質問やアドバイスを求められることもあるでしょう。そこでさらに信頼を得ることも可能となります。
また、お客様が「実はコスメのことも知りたくて」など、興味があったことや困っていたことなど、新たなニーズを発見する機会となるかもしれません。一方、まだ美容関連の資格が取れていないという場合、美容に関係のない資格であっても記載してみるのもおすすめです。
同じ資格を持っているお客様に出会う可能性もゼロではありませんし、これからその資格を取ろうとしている、という方もいるかもしれません。いずれにせよ会話のきっかけとなる可能性があるのならば、記載しておいて損はないでしょう。
美容師の似顔絵・顔写真
人の脳は、言葉よりも図や写真のほうがイメージとして伝わりやすく、認識されやすい傾向にあり、これを「画像優位性効果」と呼びます。名刺に必要情報を記載し、それでもスペースが余るのであれば「似顔絵」や「顔写真」を載せてみるのも効果的でしょう。
画像優位性効果がはたらき、文字だけしか記載がない名刺よりも、格段に印象に残りやすくなるはずです。
顔と名前をセットで覚えてもらいやすくなるので、スタイリストの多い店舗であれば、よりメリットになるといえるでしょう。写真にするか、似顔絵にするか、好みが別れるところですが、全体のデザインバランスを見て決めてみてください。
あるいは、顔写真を載せるのは恥ずかしいという場合ならば、似顔絵でも問題ありません。ただし、いずれを選ぶにしても中途半端なクオリティのものとならないように注意しなければいけません。
たとえば写真にするのであれば、プロに依頼して撮影してもらうなどで、似顔絵も同様です。名刺デザインに溶け込みつつ、印象に残るものにしましょう。
似顔絵を手配する方法には「似顔絵依頼ドットコム」のような似顔絵専門業者を利用したり「ココナラ」でフリーランスのイラストレーターに依頼する方法などがあります。
自分の得意分野や主力のメニュー
お店のウリや、自分の得意分野があるのならば、名刺に記載しましょう。「カラーリングが得意」「スタイリングが得意」「天然素材のシャンプー」「最新設備の縮毛矯正」など、具体的に強みが記載されている方が、お客様からの期待値が高まります。
ただし、期待値が高まるため、その期待に応えるためのパフォーマンスやクオリティを担保しないと、満足してもらえません。名刺に記載するのであれば、本当に満足してもらえる強みや得意分野を書くようにしましょう。
個性のあるキャッチコピー
他のスタイリストと差別化を図る意味でも、キャッチコピーを名刺に記載するのは効果的といえるでしょう。キャッチコピーひとつで、どういう想いを持って仕事に取り組んでいるのか、何を大切にしているのか、なども伝わりやすくなります。
あるいは、美容師自身のキャラクターに特化したキャッチコピーも差別化に繋がるので、おすすめです。名刺を見た人が「この美容師はこういうことを大切にしているんだ」と、印象に残る確率が増えるので、記載してみましょう。
簡単な自己紹介
名前と顔を覚えてもらうために顔写真やイラストを加えるのが効果的だと前述しました。より、人となりを知ってもらうために効果的なのが、自己紹介の文章を一言添えることです。
具体的には、趣味や特技、休日の過ごし方などがいいでしょう。たとえば「キャンプにハマっている」「サウナでととのうのが休日の過ごし方」などです。
なぜ自己紹介文がおすすめなのかというと、まず自分自身の情報を開示することで、相手を安心させ、コミュニケーションを図りやすくする効果も期待できるからです。また、会話のネタにもなりますし、共通の趣味や特技があれば施術中の会話も自然に盛り上がるでしょう。
お客様からしてもリラックスした雰囲気のなかで過ごせるようになるため、カットやパーマに満足してもらえたら、よりリピート来店に繋がりやすくなるはずです。
名刺を渡すときに意識したいポイント
いかに出来のよい名刺ができあがっても、お客様にお渡ししないと意味がありません。しかし、マナーやタイミングを間違えると印象に残りません。そこで、名刺を渡すときに注意したい点について解説します。
渡すタイミングに気を配る
名刺を渡すタイミングに気を配りましょう。具体的には以下の2つのタイミングで名刺を渡すケースが一般的です。
- 施術の前に渡す。
- 帰りの会計の時に渡す。
2つのパターンにはそれぞれメリットがあるため、次で詳しく解説します。
施術の前に渡す
はじめてのお客様の場合、施術前に自己紹介することが一般的ですが、そのときに名刺も一緒に渡してみましょう。名刺が手元にあることでお客様に名前を覚えてもらいやすいですし、デザインや記載された情報から会話のキッカケが生まれることもあるでしょう。
自然に会話が生まれれば、お客様もリラックスして施術を受けられます。そこからプライベートな話題など、より深いコミュニケーションも取りやすくなるはずです。
リピートを生むためにはカットなどの満足度を高めることも重要ですが、同時にリラックスして施術を受けられるかどうか、コミュニケーションが取りやすいかどうかも重要となります。
名刺を渡すことで会話のキッカケや信頼関係の構築に繋がりやすいため、施術前に渡すのは効果的でしょう
帰りの会計のときに渡す
対照的に、帰りのタイミングで渡す場合、手書きで一言メッセージを添えることも可能となるためおすすめです。お礼や、施術中に話したことなどについて触れられていると、より印象に残りやすくなるでしょう。
また、一言でも手書きの部分があると、受け取った名刺をすぐに処分するようなことはしづらいとも考えられます。心のこもった言葉をもらうだけで、ちょっとした特別感も芽生えるため、次もお願いしようかなと思ってもらえる可能性が高くなります。
そういうメリットを考えると、帰りのタイミングで渡すという方法もおすすめといえます。
名刺の汚れに注意する
名刺を渡す際には、汚れや折れ、破れていないかなどを確認してから渡すようにしましょう。自分自身が名刺を受け取る側としてイメージしてみるとわかりやすいはずです。
汚れや折れた名刺を渡されると、悪気が無かったとしても決して気分のよいものではありませんよね。それどころか「だらしない」「いいかげん」といったネガティブなイメージを持つのではないでしょうか。
小さなことと考えられるかもしれませんが、細部にこだわることが信頼関係の構築へと繋がります。たかが名刺1枚、されど名刺1枚。名刺は、自分自身あるいは、会社の看板を記載していることを忘れずに、丁寧に渡しましょう。
マナーに気を配る
名刺の渡し方ひとつでも印象が変わるだけでなく、気分を悪くされる方もいるかもしれません。とくに普段から名刺のやりとりに慣れているビジネスパーソンのお客様の場合、無意識に名刺の渡し方を見ている可能性がありますので注意が必要です。
もちろんお店の雰囲気などにもよるため、あまりにも堅苦しいとお客様も緊張してしまうかもしれません。しかし、最低限のマナーには気を配りましょう。
まず姿勢について。お客様が立っているなら、目の前に立ち、名刺入れの上に名刺を置いて、少しお辞儀しながら両手で差し出します。渡す際にはポケットから直接名刺を出すのはマナー的にNGです。
お客様が座っているなら、お客様の目線の高さまで上半身を傾け、お客様の胸元の高さに名刺を差し出します。礼儀正しさやマナーは、信頼関係を構築するために最低限必要なことです。小さなことですが気を配りましょう。
美容師の名刺を作るポイント
名刺は自身をアピールし、覚えてもらうために便利なアイテムですが、美容師の名刺は特に、その一枚でしっかりと印象づけてリピートや紹介につながるものにする必要があります。
そこで、美容師が名刺を作るポイントをおさえておきましょう。
自分の美容師としてのキャラを考えてデザインする
名刺を通して、どのようなイメージを持たれたいか、どのようなキャラクターと思われたいかを考える必要があります。
キャラクターというと難しく聞こえるかもしれませんが、「お店の雰囲気」や「お客様の層」に合わせて名刺をデザインしてみるといいでしょう。
たとえば、学生などの若い女性が多い店舗で美容師をしているのであれば、フワッとしたかわいらしいデザイン、30代の男性が多い店舗なのであればスタイリッシュなデザイン、といった具合です。
上記にプラスアルファ、自身が好きな色味を加えるなど、工夫するとより個性的なデザインになるでしょう。
名刺を受け取った方がどのようなイメージを持つか、あるいはどのようなイメージを持ってほしいか、を想像しながら全体をデザインしてみましょう。
台紙選びにこだわる
選ぶデザインに適した台紙を選ぶことでお客様の印象もぐっと高まります。代表的な名刺の台紙の種類と特徴を以下にまとめますのでご覧ください。
作りたい名刺の用途や雰囲気に合わせて、適切な用紙を選びましょう。
名刺を作る3つの方法
名刺を作るための具体的な作成方法として、3つのパターンを紹介しますので参考にしてください。
1.フリーランスのデザイナーに頼む
名刺にオリジナリティを求めるなら、フリーランスのデザイナーに依頼する方法を検討しましょう。ヒアリングを通じて細かな要望を伝えながら、独自性の高い名刺を作成できます。
また、デザイン会社に比べて費用を抑えつつ、コストとクオリティのバランスを取りやすい点が魅力です。クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイト、ココナラのようなスキルマーケットを利用すると、適したデザイナーを見つけられます。
ただし、印刷や名刺の納品までをデザイナーに依頼すると費用が高くなる傾向があるため、デザインデータのみを受け取るのがおすすめです。印刷業者やコンビニのプリントサービスを利用すれば、コストを抑えながら名刺を作成できます。
2.無料の名刺テンプレートを使う
費用を抑えつつ見栄えの良い名刺を作るなら、無料の名刺テンプレートを活用すると効果的です。パソコンやスマホで手軽にテンプレートをカスタマイズでき、好みのデザインに仕上げられます。
作成したデザインデータは、アプリから直接印刷できるほか、自宅やコンビニのプリンターでも印刷可能です。ただおおよそのデザインは用意されているとはいえ、細かな調整を自分で行うため、手間はかかります。
よって、デザインが好きな人や手間がかかっても費用を抑えたい人向けの方法です。無料で使える代表的なサービスにはCanvaやZazzleがあり、それぞれ異なる特徴を持っているため記事の後半で詳しく紹介します。
3.印刷会社に依頼する
名刺作成で最もポピュラーな方法です。
印刷会社に入稿する際のデザインには、イラストレーターなどの専門的なソフトは必要なく、数百件のデザインテンプレートから好みのデザインを選択できるところが多くなっています。
印刷会社に依頼するメリットとしては「高品質な印刷で仕上がる」「印刷の手間を省略できる」ということが挙げられます。一方、デメリットとしては、発送代などの費用がかかることです。
コスト面でデメリットと感じる部分はあるかもしれませんが、手間の削減と、一定水準以上のクオリティを求めるのであれば、印刷会社への依頼がいいのではないでしょうか。
無料の名刺テンプレート3選
コストを抑えて名刺を作るには、テンプレートを利用するのがおすすめです。そこで、名刺のテンプレートが使えるおすすめのサービスを紹介しますので、活用しましょう。
1.canva

出所:canva公式Webサイト
canva(キャンバ)は、ブラウザ上で自由にデザインを作成でき、専用ソフトのダウンロードなどは必要ありません。
名刺だけでなく招待状やSNS投稿などさまざまなテンプレートが揃っており、その数61万点。世界中のクリエイターによるデザインはクオリティが高く、誰でも簡単にオシャレな名刺を作ることが可能です。
会員登録をすることで無料で利用できますが、有料会員になることで使用できるスタンプや絵文字などの種類が増えるため、名刺作りに使用できる素材の幅が広がります。
2.スマプリデザイン

出所:スマプリデザイン公式Webサイト
美容サロン向けの名刺テンプレートが無料で利用でき、写真や文字を当てはめるだけで完成します。印刷所が提供するサービスのため、完成後はそのまま印刷を頼むことができ、コストを抑えつつ手間を省いて本格的な名刺を作りたい方におすすめ。
作成の手順が簡単で誰でも見栄えのいいデザインを作成できますが、美容室向けのテンプレートは20パターン程度と豊富ではないため、デザインに納得できなければサイトからプロに依頼することもできます。
3.Zazzle

出所:Zazzle公式Webサイト
シンプルで洗練された名刺テンプレートが豊富なZazzle(ザズル)では、スタイリスト向けのテンプレートが多いのが特徴です。
作成の段階で台紙の素材やフォーマットなどの希望欄にチェックを入れるだけでよく、カスタマイズも簡単にできるので、ソフトの扱いに慣れていなくても簡単にオシャレな名刺を作ることができます。
かわいらしいデザインから重厚感のあるスタイリッシュなデザインまで豊富に揃っているため、自店のコンセプトに合わせたテンプレートを見つけることができるでしょう。
おすすめの印刷会社3選
名刺の作成を依頼するのにおすすめの印刷会社を3つ紹介します。
1.パプリby ASKUL

出所:パプリby ASKUL公式Webサイト
パプリ by ASKULは、オフィス用品通販で知られる『アスクル株式会社』が展開する印刷サービスです。Web上の編集画面で名刺デザインを作成でき、400種類以上のテンプレートから選んでそのまま発注できます。
100枚の片面カラー名刺が税込998円〜と、リーズナブルな価格で作れるのが特徴です。加えて税込2,000円以上の注文で配送料が無料になるため、まとめて印刷する際にも便利です。
23種類の用紙から選択でき、無料で印刷サンプルを取り寄せられるため、仕上がりを確認してから発注できます。15時までの注文で当日発送にも対応しており、スピードとコストパフォーマンスのバランスに優れた印刷サービスです。
2.スタプリ名刺

出所:スタプリ名刺公式Webサイト
スタプリ名刺は、『シティライフ株式会社』が運営する名刺デザイン専用サイトです。会員登録不要で手軽に利用できます。
職業ごとにテンプレートがピックアップされており、デザインが選びやすいのも特徴です。美容師向けには、約30種類のデザインが用意されています。印刷費用は最も安価な台紙で100枚1,622円〜と手頃な価格設定です。12時までの注文で当日発送が可能なため、急ぎの手配にも適しています。
名刺を発注する手間を極力抑えたい忙しい美容師にとって、おすすめできる名刺サービスです。
3.whoo

出所:whoo公式Webサイト
whoo(フー)は、『株式会社帆風』が運営する名刺印刷サービスで、世界中のプロデザイナーが手掛けた豊富なデザインテンプレートを利用できる点が特徴です。
また、グロス加工や角丸加工といったオプションも充実しており、渡す相手に強い印象を残せる名刺を作れます。50枚で5,830円と他のサービスに比べると価格は高めですが、質にこだわりたい美容師にはおすすめです。
注文確定後5営業日(お急ぎ便では3営業日)での出荷となるため、余裕をもっての発注を推奨します。
自分の強みを名刺に反映させて、リピート指名につなげよう
美容師がリピート指名を増やすには、初回のサービスで自分の魅力を印象付ける工夫が欠かせません。その一環として、名刺を渡すことで印象を強く残せます。
また店名や美容師の名前、予約先を記載しておけば、次回の予約がスムーズになります。さらに得意メニューを加えると、「次はこれを試してみようかな」と来店意欲を高めるきっかけにつなげられるかもしれません。
名刺を上手に活用し、より多くのお客様にリピートしてもらえる環境を整えていきましょう。