美容室向きのテナント物件・状態にはどんな種類がある? 選び方のポイントと注意点を紹介

美容室向きのテナント物件・状態にはどんな種類がある? 選び方のポイントと注意点を紹介
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美容室を新規で開業するにあたり、テナント探しをしようと考えている人もいるのではないでしょうか。一言で「テナント」といっても、タイプや状態の違うさまざまな物件があり、それぞれに特徴も異なります。

いいと思って決めた物件が、実は美容室の営業に向いていないという可能性もあるので、選ぶときにはさまざまなポイントを押さえ、本当にその場所でいいのかをきちんと見極めることが重要です。

そこで、今回の記事では、美容室のテナント探しにおいて知っておきたい内容を詳しく解説します。重要事項をしっかり押さえ、テナント探しを成功させましょう。

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美容室向きのテナント物件・状態にはどんな種類がある?

美容室向きのテナント物件・状態にはどんな種類がある?
はじめに、美容師のテナント物件・状態にはどんな種類があるのかを見てみましょう。

主な物件の種類を紹介

まず、美容室として利用されるテナント物件の主な種類と特徴を3つ紹介します。

物件の種類については、下記の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。
参考記事:美容室の売り上げを左右する!物件の特徴と見極め方

1. 路面店

路面店とは、道路に面した一般的な貸店舗物件のこと。大きな通り沿い、住宅街の中、商店街の一角など場所はさまざまです。専用の駐車場や駐輪場がついていることもあります。

美容室の開店にあたっては、ガスや水道などのインフラを整備するための工事が必要になる場合もあるので、事前に貸主に確認することが大切です。

2. 商業ビル・居住用マンション

美容室のテナントとして、商業ビル内や居住用マンションが使用されることも多いです。

ただし、建物によっては美容室開業用の工事ができなかったり、規約によってサロン経営ができなかったりする可能性もあります。出店を決める前に、物件のオーナーや管理会社などに必ず確認しましょう。

仲介業者によっては、内覧の前に業者側で確認してくれるところもあります。前もってわかるため、万が一サロン開業がNGだった場合は内覧する手間が省けて便利です。

3. 一軒家

一軒家(戸建て家屋)が利用されることもあります。古民家を改修やリノベーションしておしゃれ感や高性能さを追求するなど、古い家の持ち味を活かしつつ有効に使われるケースが多く見られます。

主な物件の状態を紹介

物件の状態にもタイプがあるので、ここでは主なものを2つ取り上げます。

1. スケルトン物件

スケルトン物件とは、中がまっさらな空間でコンクリートがむき出しになっている物件のことです。何もない状態から好きなようにお店作りをすることができるというメリットがありますが、デザインによっては制約がある可能性もあるため、確認しましょう。

また、いかにスケルトンといえど、排水管の位置など変えられない部分もあることには注意が必要です。

2. 居抜き物件

居抜き物件とは、スケルトン物件とは反対に、前の借主が残した内装や設備などがそのままになっている物件のことです。スケルトン物件よりもデザインなどの自由度は下がりますが、そのまま使えるものも多いため開店準備にかかる手間や費用が大きく減ります。

理想を叶えるテナント物件を選ぶポイントとは?

理想を叶えるテナント物件を選ぶポイントとは?
美容室に利用されるテナント物件のタイプなどがわかったところで、つづいては、テナント物件を選ぶときに知っておきたいポイントをチェックしましょう。

物件探しの前に押さえておきたい2つのポイント

まず、物件を探す前に押さえるべきポイントを2つ紹介します。

1. コンセプト・ターゲットを決める

店のコンセプトやターゲット層は、テナントの場所や雰囲気にも影響するため重要なポイントです。どんな雰囲気のお店にしたいのか、どんな方にどんな風に利用してもらいたいかといったイメージを決めましょう。

2. 理想の条件を挙げる|立地や広さなど

1で決めた内容をもとに、出店したいエリアや物件の面積など具体的な理想の条件を挙げ、テナント候補を絞り込んでいきましょう。

たとえば、子育て世代をターゲットにするなら住宅街の近く、中高年を対象にするなら昔ながらの町や古い住宅地がある場所、1~3人で営業するなら10~15坪程度の広さなどです。

物件探しの時にチェックしたい4つのポイント

次に、物件を探し始めてからチェックするべきポイントを4つ挙げます。

1. 家賃と売上のバランス

家賃を額面で見て高い安いを判断するのではなく、売上の見込み額に見合った家賃かどうかを確認することも重要。家賃の上限の目安は売上の10%ほどとされているので、売上が100万なら家賃は10万円、売上が1,000万円なら家賃は100万円がボーダーラインです。

逆にいえば、最低でもそのレベルの売上がないと経営が厳しくなります。

2. 人通り|日中の人通りをチェック

希望しているエリアの周辺を日中に実際に歩いてみて、通行量を確認するのもおすすめです。人通りが多いほうが集客効果は高いといえます。しかし、閑静な場所にある「隠れ家」のようなサロンを好む人もいるため、ターゲットの属性なども考慮して決めましょう。

3. 利便性|アクセスのしやすさ

ターゲットに合ったアクセスの利便性が確保できているかという点も重要です。電車のアクセスがよく駅からも近い・駅からは遠いが駐車場があるため車で行ける・バス停から近いなど、ターゲットが来店時に利用する「足」も考えながら選ばなければなりません。

4. 居抜き物件の場合|利用できる設備

居抜き物件を利用したい場合、どの設備が利用できるか、既存設備が故障したときの修理費は誰が負担するのかなどを確認しておくことが大切です。

使えるつもりでいた設備が、内覧後に撤去されたり故障していて使えなかったりする可能性もあります。新設や工事には当然費用もかかるので、前もって確認しておかないとトラブルが起きることも考えられます。

居抜き物件の設備に関しては、下記の記事もあわせてご確認ください。
参考記事:美容室の居抜き物件とは? 契約前に知っておきたい流れを紹介|造作譲渡契約とは?

テナント物件を選ぶときの注意点とは?

テナント物件を選ぶときの注意点とは?
テナント物件を選ぶときに注意したい点も押さえておきましょう。

1. 周辺環境|トラブル防止のために規約をチェック

出店の前に、周辺環境をしっかりリサーチすることが大切です。出店によって自治会やマンションの組合などと関わる場合は規約などもきちんと細部までチェックしておきましょう。

特に夜間も営業する場合は、BGMや話し声などに配慮し、周辺の住民や店に迷惑をかけないよう十分注意しなければなりません。また、飲食店が隣にあると臭いや害虫などのリスクがあるため、サロンにとってマイナスの影響が出る恐れがあります。

一見よさそうな場所でも、さまざまな要因によって出店自体ができない、もしくは集客が上手くいかない・トラブルが発生するなどの可能性もあるので、しっかり下調べをして慎重に判断することが大切です。

2. 物件|美容室に適した設備があるか

テナント物件の設備状況や配管・配線などのチェックも必要です。

たとえば、美容室ではドライヤーを使用する際、1台につき電流量が15A(アンペア)ほどかかります。3台一緒に使うと45Aなので、仮に電気容量が30Aや40Aだった場合、ブレーカーが落ちてしまうのです。

レジや照明など他の電化製品も同時に使っていると、2台でも落ちてしまう可能性があります。

アンペア数は電力会社に相談してあげることができる場合もありますが、ビルなどでは全体の電力から部屋ごとに容量を割り振っていることもあり、上限に達しているとかんたんには上げることができません。

また、配管の位置が適切か、空調設備は希望通りに使えるかなども確認しておきましょう。

3. 居抜き物件の場合|前のテナントはなぜ退去したのか

居抜き物件を選ぶ際には、前のテナントがどのような理由で退去したのかをチェックすることも大切です。

テナントの退去理由として主に考えられるのは、事業拡大と経営難の2つ。経営が上手くいって繁盛し、店の規模をさらに広げるために移転したという場合は問題ありませんが、事業に失敗して経営不振で退去(倒産や事業規模の縮小など)した場合は要注意です。

1とあわせて、その場所での開業が本当に適しているかどうか、今一度見直したほうがよいでしょう。

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理想を叶えるテナント物件を探そう!

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美容室として使われるテナント物件には、路面店や商業ビルなどの種類があり、状態によってスケルトン物件か居抜き物件に分類されます。それぞれの特徴をふまえながら、自分の店としての希望やイメージに合うテナントを見つけましょう。

なお、テナント物件探しにあたっては、あらかじめサロンのコンセプトやターゲット、条件を決めておくこと、家賃・利便性・環境・設備など細かいところまで注意深くチェックすることなども大切です。

今回の内容を参考にしてもらうことにより、理想にぴったりのテナントとめぐり会い、快適なサロン営業をおこなっていただければ幸いです。

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