美容師として働き続けるうえでは、より多くの指名を獲得することが目標のひとつとなります。とくにお店で働く場合、指名数が給料に反映されることも珍しくないことから、日々の業務ではどうしたら指名を獲得できるのかをよく考えることが重要です。
そこで今回は、指名をされない理由や指名アップを図る際のポイントなどについてくわしくご紹介します。
- サロンのリピート率を増やしたい
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
目次
美容院の指名とは?
多くの美容院では複数の美容師が働いており、お客様は予約時に自身の好みに合った美容師を指名できます。美容院における指名制度とは、お客様が予約時に美容師を選べる制度のことです。お客様側のメリットは、2回目以降の利用で毎回同じ美容師に担当してもらえる点でしょう。
一方、美容師側のメリットは何度も担当することでお客様の髪質やヘアスタイル、カラーの好みなどを把握でき、よりよいサービスを提供できようになります。
美容院の指名に指名料はある?
指名制度の詳細に関しては、お店ごとに違いがあります。たとえば、指名料に関してはお店によって発生する場合と発生しない場合があり、その金額や発生条件を変えることで、ほかのお店との差別化を図っている美容院も少なくありません。
一般的に美容院の指名料は、美容師の技術レベルに比例して高くなる傾向があります。そのため、「ディレクター」「店長」「トップスタイリスト」などのランクの高い美容師を指名する場合、指名料が高額になるケースも珍しくありません。
美容院で指名をされるメリットとは?
より多くの指名を獲得することを目標としながら美容師として働く場合、指名を獲得することで得られるメリットを理解しておかなければなりません。ここでは、美容師がお客様に指名されるメリットを解説します。
給料が上がる
美容院においては、より多くの指名を得ることで給料が上がるメリットが得られます。多くの場合、美容院では「基本給+歩合給」で毎月の給料が決められており、このうちの歩合給にあたるのが指名料です。
そのため、より多くの給料を得たい美容師にとっても、指名数アップは大きな目標のひとつとなるでしょう。ただし、お店によってはそもそも給料に歩合給を含めていないこともあるため、詳細は雇用契約を結ぶ際に確認することが大切です。
お客様との信頼関係が築きやすい
美容院を利用する際に特定の美容師を指名するお客様は、その美容師の技術を信頼していると考えられます。より多くの指名を獲得すると、美容師にとっては自分の技術を信頼してくれるお客様とより厚い信頼関係を築けることもメリットとなるでしょう。
何度も指名をしてくれるお客様に対しては髪質やクセを把握し、それらをスタイリングには反映することでよりよい信頼関係を築けます。美容師にとっては、継続して指名をしてくれるお客様を大切にすることも重要な課題となるでしょう。
仕事のモチベーションがあがる
指名の獲得は、美容師として働き続けるうえで不可欠なモチベーションの向上につながる点でもメリットがあります。
お客様が自分の技術や接客を気に入って指名をしてくれることは、それ自体が仕事に対する高評価でもあることから、さらなるスキルアップを図るためのモチベーションに変えられるでしょう。
また、上述したように指名数の増加は給与にも反映されるケースが多いことから、金銭的な意味でも仕事を続けるうえでのモチベーションの向上につながります。
お客様にもメリットがある
美容師が同じお客様から継続して指名を受け続けると、お客様にとってもより多くのメリットが生じます。
たとえば、美容師は同じお客様に継続して施術をおこなっていると髪質などを把握できるようになることから、お客様は長々と説明しなくても最適なスタイリングを提案してもらえるようになるでしょう。
また、いつも同じ美容師が対応をすることで会話がしやすくなる点も、お客様にとってのメリットです。
美容院の指名制度にデメリットはあるの?
美容院における指名制度には、美容師やお客様にとっての数多くのメリットがともないます。その反面、デメリットもないわけではありません。
たとえば、指名を獲得することは容易ではないため、指名の少なさがモチベーションの低下を招いてしまいかねない点はデメリットといえるでしょう。また、多数の美容師が働いている美容院では、指名数の違いが原因となり、職場の人間関係が悪化してしまうケースも少なくありません。
このほか、指名数にノルマがあると心理的ストレスが大きくなる点も指名制度のデメリットです。また、お客様にとっては指名をすることで指名料が発生する点も見過ごせないデメリットでしょう。
美容院で指名されない理由とは?
美容院にて美容師として働きながら指名数の増加を目指す場合には、指名をされない理由を把握しておくことも大切です。
ここでは、美容師としてのスキルアップにも大いに関係する美容院で指名されない理由を見ていきましょう。
仕上がりに満足できなかった
一度施術をおこなった美容師が、次回以降に同じお客様から指名をもらえない理由のひとつが「仕上がりに満足できなかった」というものです。とくに初回の施術時には、お客様の要望を可能な限り実現することが極めて重要となります。
お客様が仕上がりに満足できない原因としては、「うまく希望が伝わらなかった」「美容師側からの提案がもらえなかった」「アフターフォローがなかった」などが挙げられます。
このことから、美容師にはお客様が望んでいることを引き出すコミュニケーション能力やそれに見合った提案力、臨機応変な対応力が求められるでしょう。
接客が不快だった
美容師が指名を獲得できなくなる原因としては、「接客が不快だった」というものも少なくありません。美容師の接客には施術時の会話も含まれ、その際の口調や対応、内容などに不快感を抱いたことが次回以降の指名を得られない原因となることもあります。
また、施術時の行動に対してお客様に不快感を抱かれてしまうケースもあるようです。お客様の前に立つ際には、会話だけでなく細かな動作にも気を配るようにしましょう。
なんとなく合わない、もある
「なんとなく合わない」という理由から、指名を避けるようになってしまうお客様も少なくないようです。なかには「生理的に合わなさそう」といった言語化しにくい理由も多く、ほかの理由に比べて明確ではないぶん、対処が難しいという現実もあります。
美容師側が、このようなあいまいな理由による指名の回避を抑制することは困難でしょう。そのため、指名を獲得するうえで対策自体が困難なケースがあることも認識しておく必要があります。
美容院で指名をもらうための対策
美容師として働きながらより多くの指名を獲得することも目標とするのなら、指名をもらうための対策を講じることが不可欠です。ここでは、日々の業務のなかで実践できる指名をもらうための対策を解説します。
カットやパーマ、カラーの技術を磨く
より多くの指名をもらうためには高い技術を持つことが大前提となり、美容師に求められる基本的なスキルの向上を図ることが必要となります。
具体的にはカットやパーマ、カラーといった基本的な施術の技術向上が不可欠となり、これらの施術ではより高度なスキルの習得をつねに意識しなければなりません。
また、これらの施術ではお客様の多様な要望に応えることも重要で、そのためには対応力の向上を図ることも大切です。
ていねいに接客をする
お客様によい印象を持たれるよう心がけることも、より多くの指名を獲得するうえでは重要です。そのためには、ていねいな接客をすることもつねに意識していなければなりません。
具体的には施術前のカウンセリングでお客様の希望にしっかりと耳を傾けること、施術中の会話にも気を抜かないことなどが求められます。また、会話のなかでお客様の希望や悩みを汲み取れるようにすることは、施術の質の向上という点でも欠かせません。
店内の環境を整える
美容師の技術力が高く、なおかつ接客がていねいであっても、店そのものの居心地が悪いと指名をもらえないどころか、リピーターにすらなってもらえません。美容師がより多くの指名を獲得するためには、居心地がよいと感じてもらえるような店内の環境づくりに努めることも重要です。
お客様にとっての快適な環境づくりでは、お客様の目線で内装や店内BGMなどを検討し、心理的ストレスを与えないよう心がけるとよいでしょう。
口コミを書いてもらう
より多くの指名をもらうには、すでに指名をもらっているお客様に対して働きかけることも効果的です。たとえば、美容師やお店に対してよい印象を持っているお客様には口コミを書いてもらうよう働きかけ、それに応じてクーポン券や割引サービスを提供するのもおすすめ。
予約サイトでは口コミを見ながらお店を選ぶユーザーが少なくないことから、施術終了後、サイトを通じて予約を入れたお客様に口コミの書き込みを依頼するのもよいでしょう。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
指名につながる予約システム「リザービア」を紹介!
より多くの指名を獲得するには、機能性の優れた予約システムを導入するのも効果的です。ここでは、すでに美容室をはじめ多くのお店で導入いただいている予約システムのリザービアの概要をご紹介します。
指名予約アップの入り口、スタッフページを作成できる
リザービアでは、お客様が予約時に使うページに個別のスタッフページを設けられる機能が搭載されています。
この機能ではSNSから予約を入れる場合の予約先を「指名予約URL」とし、スタッフごとの対応可能メニューや施術可能人数を表示することが可能。これにより予約導線を明瞭にでき、より多くの指名獲得へとつなげられます。
ホームページにも貼り付け可能な口コミ機能
リザービアでは、予約アプリ「サロンカード」から口コミを投稿できるようになっています。この機能では実際にお店を利用したお客様からの声を掲載できるため、リアルな口コミを指名数の増加へつなげることも可能です。
また、投稿された口コミは自社Webサイトに貼り付けられ、MEO対策の観点から見ても大きな効果が期待できます。
メッセージ配信機能でアフターフォローも
リザービアには、メッセージ配信機能も搭載されています。この機能では施術日から最大60日後までの自動配信メッセージの登録ができ、来店のお礼メールやアフターフォローメール、再来店促進メールなどを自動送信することが可能です。
そのため、施術後のフォローの充実による指名数アップを図る際にも、リザービアは大きな効果を発揮します。
指名されない理由を分析・対策すればリピート率もアップ!
美容院の指名制度は、美容師自身のモチベーション向上ができる点やお客様が希望どおりの施術を受けやすくなる点などでメリットがあります。一方でノルマが発生することによる精神的負担の増大など、デメリットがある点も忘れないようにしましょう。
また、指名が増えない理由には技術の問題や美容師・お店に対する印象の問題もあり、リザービアならこうした問題の解決にも活用できます。指名数アップを目指す美容院でも、ぜひ導入をご検討ください。