ヘアスタイル維持のためカットに頻繁に通いたい方や、シェービングを定期的にプロにしてもらいたい方など、バーバーならではの需要に応えるべく、サブスク制を導入する店舗も増えています。
サブスクは毎月一定の収入が見込めるというメリットがあるため、導入を検討している方もいるのではないでしょうか。本記事ではバーバーがサブスクを導入するメリットや、バーバーで提供されているサブスクサービスの事例などを紹介しますので、是非参考にしてください。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
目次
バーバーのサブスクとは?
サブスクリプションとは、定期購入や定期購読など定額制でサービスを提供するシステムのことです。新聞や雑誌の定期購読や音楽・映画のサブスクなど、昨今ではさまざまなサービスで活用されています。
バーバーでは、カットし放題やシェービング通い放題、月に〇回まで決まったサービスを利用可能にするコース制など、バーバーならではの需要が見込めるおすすめの方法です。
手持ちのお金を気にする必要がなく、毎月一定の金額を支払うことで常に手入れされた状態を保てるとあって、活用したいと考える方は多いでしょう。仕事帰りに立ち寄るビジネスパーソンを想定した、付加価値を提供する事例もあります。
バーバーのサブスクサービスで提供される内容とは?
バーバーでは、どんなサービスが求められているのでしょうか。バーバーで、実際に取り入れられているサブスクサービスの事例を紹介します。
メンズシェービング
男性にとって毎日のように剃る必要があるヒゲのお手入れを、手軽かつ頻繁に受けられるサービスは需要があります。シェービングし放題のサブスクや、カットのサブスクにオプションでつけられるものなど、お客様のニーズに応えられるように、いくつかのコースを設けているバーバーも。
日々のお手入れだけでなく、イベントや大事なプレゼンなど、特に身だしなみに気をつけたいときだけのプランでは、シャンプーやスタイリング、眉カットなどのお手入れが含まれたコースもあるようです。
カット
さまざまな髪形に応用がきき、清潔感と男性らしい爽やかさを演出できるフェードカットは、グラデーションが重要です。ヘアスタイル維持のため、こまめにカットを受ける必要があります。
刈り上げなど短い髪形の場合は特にグラデーションがぼやけやすいため、月に1回程度のカットでは、ヘアスタイルの維持をするには不十分です。一方で、月に何度もバーバーに通うとなると、料金が気になるという方もいることでしょう。
通い放題やカットし放題のサブスクは、ヘアスタイルの維持にこまめなカットが必要な髪形でも、カット費用を気にすることなく何度でも利用できるのがメリットです。
カット+オプションメニューのセット
カットにプラスしてオプションが含まれるコースも人気です。カット+シャンプーやカット+パーマまたはカラーなど、決まったメニューを何度も利用したい方向けの内容もあります。
オシャレに気をつかう男性も増えていますが、いまいちスタイリングがうまくできない、といった悩みを抱える男性もいるかもしれません。そんな方には、休日のお出かけに利用しやすい、スタイリングまでがセットになっているコースが重宝されるでしょう。
差別化のための付加価値の提供
理容施術のサービスだけでなく、それ以外のサービス提供を取り入れて付加価値を高めるバーバーも登場しています。
バーを併設し、サブスク利用の方は、カット時のビールやプロテインを1杯無料というサービスです。仕事帰り、頭髪を整えるついでに一日の疲れを癒すクラフトビールや、そのままジムに行って体を鍛える方に重宝されるプロテインが無料で飲めるのであれば、お得感が増します。
バーバーがサブスクを取り入れる6つのメリットとは?
サブスクは、お客様にとって利用価値が高いサービスであるといえます。では、バーバーにとってのメリットはどんなところにあるのでしょうか?
バーバーがサブスクを取り入れるメリットを紹介します。
1.新規顧客の開拓ができる
サブスクを導入しているバーバーは、まだそんなに多くありません。そのため、フェードカットやシェービングなど、こまめに施術に通いたいと考える新規客を取り込める可能性が高いです。
手持ちのお金を気にせずに頻繁にカットに通いたい層や、シェービングやスタイリングなどをプロに頼みたい層にとって、サブスク制度があることが店舗利用のきっかけになるでしょう。
2.リピーター獲得のチャンスを増やせる
サブスクは解約しなければ、基本的に自動的に毎月継続されます。サブスクを申し込んだ時点で、リピーターになることが決定しているともいえるでしょう。
フェードカットだけでなく、途中でスタイルチェンジを可能にすれば、店舗に通い続けるお客様の獲得も期待できます。また、月に何度も施術をすることで顔見知りになり、コミュニケーションが深まるため、信頼関係が築きやすいのもメリットです。
3.回転率を上げることができる
バーバーはどうしても、土日の来店数が多くなりがちです。来店からカウンセリング、施術後に会計という一連の流れがあるため時間がかかってしまい、平日の仕事終わりにはなかなか行く気になれない、というのが正直なところかもしれません。
しかし、フェードカットのメンテナンスだけ、シェービングだけならば短時間で済むため、仕事の休憩時間や仕事終わりなどにさくっと立ち寄ることができ、平日に来店する機会が増えるでしょう。サブスクなので、いちいち会計する手間がないのもメリットです。
そのため、店舗の回転率を上げることに役立ちます。
4.顧客データを活用できる
新規客・リピータ―と双方の獲得数が多くなれば、それだけ顧客のデータが集まります。バーバーの運営に、顧客や売上の分析は欠かせないため、利用できるデータの母数が大きいほど、より精度の高い分析をすることができるのは大きなメリットです。
サブスクを利用する層の顧客分析や、よく利用されるメニュー、潜在的なニーズなどをつかむのに役立ち、さらに魅力的なサービスのアイデアが生まれる可能性が高まります。
5.経験の浅いスタッフの稼働率を上げられる
サブスクのメニューでカット以外のサブメニューを取り入れることで、経験が浅くまだカットを任せられないスタッフの稼働率を上げることができます。
ノーズワックス、シャンプーやトリートメントなどのオプションメニューなど、新人スタッフやアシスタントでも対応できるものを取り入れることで、指示待ちの待機時間を減らしてフル稼働させられるのもメリットです。
6.直前のキャンセル率を低くすることができる
バーバーを運営していくなかで、直前のキャンセルや無断キャンセルを減らしたいと考えている方も多いはずです。サブスクは、月に何度も顔を合わせコミュニケーションをとることで、キャンセルしにくくなるという効果も。
サブスクなのでこれからも通う予定があるうえに、顔見知りになった理容師に対してキャンセルしづらいという心理がはたらき、結果的に直前キャンセルの軽減につながったという実例もあります。
サブスクを取り入れているバーバーを紹介
実際にサブスクを取り入れて成功しているバーバーを3つ、紹介します。自店舗でサブスクを導入する際は参考にしましょう。
FRANK’S BARBER(フランクスバーバー)
バーバーにビアバーを併設するという、業界初の斬新なアイデアで注目を集める「FRANK’S BARBER(フランクスバーバー)」。フェードスタイルなどこまめなメンテナンスが必須の髪形が流行したことで、お客様の利便性を高めるためにサブスク制度を導入したと言います。
なんといっても特徴は、クラフトビールが一杯無料でついてくるカットし放題のサービス。「Live cool from now on(明日からかっこよく生きよう。)」をコンセプトに、ジム通いをする方向けのプロテイン無料サービスなど、次々と新しいサービスを打ち出しています。
HAIRS YOSHIOKA(ヘアーズヨシオカ)
おしゃれで清潔感があるフェードカットは、幅広い年齢層の男性に人気のカットです。「HAIRS YOSHIOKA(ヘアーズヨシオカ)」では、このフェードカットの方に1ヵ月通い放題のサブスクを提供しています。
「スキンフェードは鮮度が命」という想いのもと、フェードのグラデーションを維持したいお客様のニーズに応え、2020年にサブスクを開始。フェードカットならハイ・ロー・通常など、どのフェードカットにも対応し、シャンプーやシェービングはつかないフェードカットのみのシンプルなコースで、9,350円です。
LIBERTY SHARE BARBER(リバティシェアバーバー)
通い放題ではなく、回数制限のあるサブスクを導入している「LIBERTY SHARE BARBER(リバティシェアバーバー)」では、人やヘアスタイルによって通う頻度や目的が異なることから、いくつかのコースが設定されています。
たとえば「カット・シャンプー・ブロー」がセットになったコースは、月2回と月3~4回を選べる設定。また、平日限定で「シャンプー・ブロー・シェービング」「ヘアカラー・シャンプー・ブロー」のコースもあります。
バーバーで求められる予約の一元管理とは
オシャレでアクティブな男性をターゲットとするバーバーでは、予約時の利便性を高めることも重要です。いつでも思いついたときに予約ができるかどうかは、バーバーを選ぶときの判断基準になることもあります。
またお店の宣伝や情報発信にInstagramやLINEを活用したり、集客にGoogleビジネスプロフィールを利用したりしているバーバーの場合、複数の予約を一元管理する必要性があります。
そこでおすすめなのが、インターネット経由の予約を一元管理でき、SNSやGoogleとの連携機能が豊富な予約システム、リザービアの導入です。
予約一元化が出来るリザービアの機能
リザービアの予約一元管理機能は、複数のクーポンサイトやSNS、Googleやホームページなどから入る予約を自動で予約台帳に反映させ、予約枠を調整します。
そのため、ダブルブッキングの心配もなく、お客様は365日24時間、いつでも予約を入れられるため、機会損失を減らすことにもつながります。
また、スタッフのシフト更新も各メディアに自動で送信されるので、更新忘れによって発生するキャンセルなどの手間も軽減できるでしょう。
Instagramではハッシュタグや投稿から予約ページへとスムーズに誘導し、予約につながるチャンスを逃しません。Googleビジネスプロフィールでは、Google検索で上位表示された店舗情報から直接予約を入れられるので、新規集客に役立ちます。
さらに、LINEを予約アプリとして活用することも可能で、リピータ―の獲得にも有利です。予約完了までのステップを短縮できるので、予約するのが面倒だと感じるお客様にもおすすめしやすいでしょう。
予約システムリザービアとは?
全国5,000店舗以上で導入実績があるリザービアは、Instagram・Google・LINE・ホームページ・ポータルサイトなど、さまざまな他メディアと連携できる利便性が高い予約システムです。
複数の予約を一元管理できる予約機能に、詳細なデータを含む顧客分析に役立つ顧客管理機能、メニューと紐づけて自動で予約制限をかけられる設備機能など、サロン向けの機能が豊富です。
InstagramやGoogleなどを使ってバーバーを探す顧客の、予約導線をスムーズにする連携機能や、LINEを予約アプリとして活用することで利便性を高める機能が便利。バーバーの業務効率化を加速させることができます。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
サブスク制の導入で新たな顧客層を取り込み売り上げを伸ばそう
刈り上げスタイルやフェードカットなど、月に複数回通う必要があるヘアスタイル維持のため、バーバーのサブスク需要が高まっています。
サブスクを導入することで、新規集客やリピータ―獲得に有利になるというメリットも。頻繁にバーバーに通いたいというお客様のニーズをつかみ、それに合わせたサービスを提供することで、売上の安定にもつながるでしょう。
サブスク制をはじめる際には、継続課金を便利にする決済サービスや業務効率化に役立つ予約システムの導入がおすすめです。バーバーならではの需要に応えるサブスクを活用して、売上の安定をはかりましょう。