個人でエステサロンを開業する場合、テナントを借りるほかにも自宅や賃貸マンションを使って開業する方法があります。
今回はマンションでエステサロンを開くメリットと注意点、マンションを使ったサロンを成功させるポイントについて紹介していきます。
また、お部屋サロンの予約管理や集客には、予約システムを導入すると便利です。予約システムの導入がなぜ便利なのか、予約システムで何ができるのかということも紹介しますので、参考にしてみてください。
- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか
目次
マンションでエステサロンを開く2つのメリットとは?
賃貸マンションを借りてエステサロンを開業することは、テナントで開業する場合とどう違うのでしょうか?
ここからはマンションでエステサロンを開くメリットについて紹介していきます。
1.費用が抑えられる|保証金・家賃など
テナントを借りる場合は家賃の6ヶ月分以上の保証金がかかります。マンションを借りる場合にも同様に敷金が必要ですが、家賃の4ヶ月分や安い場合は1ヶ月分と、テナントに比べて借りる際の金額を安く抑えることができます。
また、家賃もテナントに比べてマンションの方が安く済む場合が多いです。
テナントを借りてエステサロンを開業するには店舗を借りるのにも多額の資金が必要ですが、賃貸マンションなら保証金や家賃を抑えて開業することができます。
改装費用が抑えられることも
開業の際には店舗を借りるだけでなく、水回りなどの必要な設備や内装を整える必要があります。
テナントの場合、前の業種によっては水回りが整えられていなかったり、雰囲気がエステサロンに合わない場合もあるため、改装費用がかかってしまうことも。
マンションは居住用にあらかじめ水回りが整えられていたり、タイプによって部屋も分かれているため、テナントよりは改装費用を安く抑えられる場合があるのがメリットです。
2.静かな環境でお客様を迎えられる
雑居ビルはエステサロンの他に飲食店など様々な業種の店舗が並んでいる場合もあり、落ち着いた雰囲気の中で営業することは難しいということもあります。
マンションの一室を店舗とする場合、人の出入りが盛んな雑居ビルよりも静かな環境でお客様を迎えることができるようになります。隠れ家のような雰囲気をコンセプトとして営業しやすいのが特徴です。
また、見晴らしのよい上の階の部屋を借りることができれば、明るく開放的な雰囲気でお客様にもリラックスしてもらうことができるでしょう。
比較的クリーンな環境で経営できる
雑居ビルは外観も無機質であったり、飲食店が一緒に入っている場合は匂いやゴミが気になってしまうこともあります。マンションの場合は外観がおしゃれな場合も多く、キレイに掃除されていて匂いやゴミが気になることも少ないです。
また、自宅とは別にマンションを店舗として借りると、生活に必要な物を少なくできるほか、家族の生活音を気にする必要がなくなるため、生活感が出にくくクリーンな環境で営業を行うことができます。
マンションでエステサロンを開く前に知っておきたい3つの注意点
マンションでエステサロンを開くことには、メリットだけでなく注意点もあります。あらかじめ知っておきたい注意点を紹介しますので、参考にしてください。
1.店舗として利用できる物件が少ない
マンションはもともと住居として利用するために作られています。そのため、店舗として利用できる物件は少なくなってしまいます。
店舗は事務所とは違い、不特定多数の人が出入りします。あらかじめ不動産会社やマンションのオーナーにエステサロンを開業することを伝えてトラブルを防ぐ必要があります。
都市部では店舗として利用できるマンションも増えつつはあるものの、立地や周辺の環境が好みにあった条件の物件を見つけるのは難しいでしょう。
自宅をサロンにする場合|サロン開業が許可されない場合がある
自宅のマンションをサロンとして利用する場合は必ず契約内容を確認しましょう。居住用として借りている場合は、無断でエステサロンとして開業してしまうと契約違反となってしまいます。
また、居住用の物件と店舗用の物件では建築基準法や消防法の基準が違います。マンションには不特定多数の人が出入りする店舗に必要な防火設備などが整えられていないことも。
自宅のマンションでエステサロンを開業するまえにこれらの設備が整っているかを確認しておきましょう。
2.集客しにくい
テナントと違い、マンションは共同住宅であるため、外からエステサロンがあるということがわかりづらくなってしまっています。
マンションで営業する場合はホームページやSNSなどで集客する必要がありますが、会員様限定で1日に5名程度などの来客の制限があったり、思うように集客ができないことも。
表札や看板が出せないことも
エステサロンとして営業が許可されていたとしても、玄関やポストなどに表札を出せない場合もあります。
マンションの入り口や外壁などの共用部分に看板を出す場合も許可が必要だったり、配置場所でトラブルになってしまって出せないといったケースもあるため、注意が必要です。
来店のハードルが高めになりがち
マンションで営業しているエステサロンは、テナントに比べて来店のハードルが高くなってしまうことがあります。
マンションへ入るには入り口でオートロックを開けてもらい、エレベーターで店舗まで来てチャイムを押すなどサロンに入るまでにしなければならないことが多いです。
また、マンションの立地によっては、繁華街の近くや人通りの少ない場所など、立ち寄りにくいと感じられてしまうこともあります。
3.内装を自由に変えられない
マンションは内装を自由に変えられないことがある点にも注意が必要です。
賃貸マンションは退去する際に原状回復する義務があり、間取りなどの大幅な構造を変えることができません。
壁紙や装飾を変えるなどの改装工事を行う場合も、マンションのオーナーに許可を取らなければならず、自由に改築できない場合が多いです。
お部屋サロンを成功させる3つのポイントとは?
お部屋サロンを開業するには注意点もありますが、テナントで開業する場合とは違ったメリットもあり魅力的です。
ここからは、マンションを借りてエステサロンを開業したときに成功させるポイントを紹介していきます。
1.店舗利用の契約条件をしっかりチェックしよう
自宅のマンションをエステサロンとして使う場合はもちろん、店舗利用が許可されているマンションであっても契約内容や条件をしっかり確認しましょう。物件によっては宣伝や広告が許可されていない場合もあります。
ポストに表札を出したり、共用部分に看板が出せるかどうか、宣伝や広告をしてもよいのかといった、集客に必要なことなどをあらかじめチェックしておくことが重要です。
管理会社や大家さんに相談しよう
マンションでエステサロンを開業する時は、かならず管理会社や大家さんに相談しましょう。
サロンとして利用できるかどうかだけでなく、契約の詳細や内装工事ができるかどうかなどの細かな折衝は、管理会社や大家さんと行うことが重要です。
無断で内装工事をしたり、エステサロンとして営業するとトラブルの元になります。
黙って自宅サロンを開業したらどうなる?
マンションは住むために借りるのか、仕事のために借りるのかといった、利用する目的に応じて結ぶ契約が違います。
エステサロンを開業したい場合には事業用としての契約が必要です。居住用として借りたマンションで無断でエステサロンを開業してしまうと契約違反になり、場合によっては解約、退去させられてしまいます。
そのほかにも、先程紹介した建築基準法や消防法などの建物の基準の違いによる問題や、居住用として借りたマンションの消費税法上の問題など、さまざまな問題があります。
かならず大家さんに許可を取って開業しましょう。
2.サロンに合った集客方法を考えよう
マンションでエステサロンを開業する場合は、契約条件にあった集客方法を考える必要があります。
一日に対応できるお客様はそれほど多くないことから、大々的な集客は必要ないかもしれませんが、表札や看板を出すことができなくてもお客様に来ていただく工夫が必要です。
インターネットでエステサロンを探すお客様も多いのでホームページを作って、サロンを知ってもらうのもよいでしょう。エステサロンがターゲットとしている層やサロンの立地によっては、チラシやポスティングなどの紙媒体による集客も効果的です。
サロンならではの強みを打ち出そう
マンションのエステサロンというだけでは、お客様に来ていただくことは難しいです。それよりもサロンならではの強みを打ち出し、他店にはない魅力があることやサービスを提供できることをアピールするとよいでしょう。
お客様の負担を軽くしよう|予約・決済
マンションでエステサロンを開業する際には、来店するお客様の負担を軽くする工夫をすることも重要です。たとえば予約システムやクレジットカードによる決済システムを導入し、利便性を上げるのもよいでしょう。
ホームページやSNSを使って広告を出せる場合は、そこからスムーズに予約ができると便利です。予約システムを導入すると、ネットで予約受付ができるようになり、お客様の利便性もあがります。
店舗情報を見てもらいやすくするにはGoogleビジネスプロフィールを活用しましょう。Googleの画面からサロンを検索したときに、目立ちやすくサロンのある場所もわかりやすいため、多くの人が利用しているサービスです。
SNSを活用する場合はLINE公式アカウントを利用するのもおすすめです。サロンの情報だけでなく、最新のお知らせやクーポンなどを配信することができるため、お客様にサロンをアピールしやすくなります。
なお、予約システムについては、のちほど詳しく紹介します。
3.トラブルを避ける気遣いをしよう
マンションには他にも住んでいる人がいる以上、ほかの住人の方々とトラブルになってしまうこともあります。
普段からコミュニケーションを取ったり、気遣いのある対応を行ってトラブルを避けるように気をつけましょう。
起きやすいトラブルには対策を
住民の方々との間に起きやすいトラブルの一例として、お客様の無断駐車などがあります。
来客用の駐車スペースを専有してしまうだけでなく、近隣の道路や私有地に駐車してしまうことでクレームの原因になってしまうため、お客様用の駐車場は十分に確保しておくようにしましょう。
また、共有部分に看板を置く場合も住民の方々の邪魔にならないように配慮するなどの工夫が必要です。
お部屋サロンに予約システムを導入しよう
お部屋サロンの運営をスムーズに行うためには、予約システムの導入がおすすめです。予約システムはその名の通り、予約管理を行うことができるシステムですが、予約管理の効率化だけでなく、集客にも役立てることができます。
予約システムを導入するとどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
お部屋サロンに限らず、エステサロンの予約システムについては、別記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
参考記事:エステサロン向けの予約システムとは? どんな機能があるの? 導入するメリットと注意点を解説
予約を管理する業務の負担を軽減できる
予約システムは、予約受付を自動化することができるシステムのため、導入することで予約受付業務を効率化することができます。電話対応をする必要がなくなるため、施術中やサロンの営業時間外などにも予約を受け付けられ、予約の取りこぼしを防ぐ効果が期待できます。
また、サロンの予約ページ以外に、外部サイトや広告などの予約窓口がある場合も、予約システムで情報をまとめて一元管理ができるため、ダブルブッキングを減らすこともできるでしょう。
お客様の情報を管理できる
予約時に入力されるお客様の情報や、予約履歴などの情報を、データとして管理することができるようになるのも、予約システムを利用するメリットです。
予約情報とお客様の情報を紐づけて管理することができるので、過去の利用履歴などから、お客様ひとりひとりの傾向に合わせてDMやメッセージの送信によるサロンの情報の配信することができるようになります。
リピートに繋げられる機能がある
予約システムは、お客様がサロンへ来店したり、電話をかけたりといったことをしなくても、予約をすることができるシステムです。そのため、サロンの営業時間中に連絡をすることができないというお客様や、問い合わせでスタッフの手をわずらわせてしまうことに抵抗がある、といったお客様の、予約への心理的なハードルを低くしてくれます。
営業時間やスタッフの都合を気にしなくても、いつでも予約を取れるというのは、お客様がサロンを再度利用したい、と思った時にすぐにでも予約ができるので、予約がしやすい環境を作ることができます。
また、メッセージを自動配信で、来店後のフォローメールや、ある程度期間をおいたのちに再来店を促すメールなどを送信することで、リピートにつながる可能性が上がります。
お部屋サロンの集客に「リザービア」を活用しよう
お部屋サロンには、予約システム「リザービア」がおすすめです。「リザービア」は美容業界に特化した予約システムで、マンションサロンの予約管理や、集客やリピート率アップに便利な機能が搭載されています。
ここからは、「リザービア」の機能を、一部紹介します。
クーポンサイトなどからの予約も一元管理して業務負担を軽減
クーポンサイトや予約サイトなど、外部サイトやシステムを通じて予約を受け付けている場合も、すべて「リザービア」で一元管理することが可能です。
オンラインで受け付けた予約は自動的に更新され、複数の経路の予約も一画面で管理することで、入力ミスやダブルブッキングなどのミスを減らす効果が期待できます。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
美容サロン向け予約ダブルブッキング防止ができる予約システム
Googleビジネスプロフィールで、検索画面からスムーズに予約ができる
Googleが提供するビジネス向けのサービス、「Googleビジネスプロフィール」を利用すると、Googleの検索画面やマップから、店舗の情報を見ることができます。リザービアとGoogleプロフィールを連携することで、「Googleで予約」を利用することが可能になります。
「Googleで予約」は、Googleの検索結果、Googleマップの店舗情報に予約ボタンを設置して、他サイトを経由せずに直接予約窓口にすることができます。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
Googleビジネスプロフィールと連携が可能な予約システム【リザービア】
LINEやInstagramを使って店舗情報を発信
店舗だけでなく、ユーザー自ら情報を発信することができるSNSの普及が広がった結果、サロンの情報を知るためにSNSを利用する、というお客様が増えています。
とくに若い世代で利用率の高いLINEやInstagramを利用し、お客様にサロンの魅力やキャンペーン情報を発信しているというサロンも多いでしょう。
「リザービア」は、LINEやInstagramからも予約を受け付けることができるようになります。LINEやInstagramでの情報発信は郵便やEメールによるDMよりもお客様が目を通す確率が高く、集客に便利。さらに、お客様が普段利用しているアプリを予約窓口にすることもできるので、お客様の予約に対する意識のハードルを下げることで予約数の増加効果が期待できます。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
公式LINEと連携できる予約システム【リザービア】
インスタと連携可能なWEB予約システム【リザービア】
POSシステムと連携して会計や顧客情報の管理も便利にできる
リザービアとPOSシステム「A’staff Cloud Smart」を連携することで、予約管理に加え、会計管理や分析も可能です。予約情報と紐づけて、電子カルテも管理できるようになるため、顧客管理も便利になります。
さらに複数店舗を展開している場合、店舗をまたいで利用をされているお客様のデータも手元で一元管理。サロン業務を円滑に進めることができる機能が揃っています。
- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか
メリットや注意点を押さえてお部屋サロン開業を成功させよう
マンションでエステサロンを開業することは、店舗の場所を確保する費用を抑えやすいほか、静かな環境でお客様を迎えられるなどのメリットがあります。
しかし、店舗として利用できる物件が少なかったり、集客しにくかったりするという注意点もあるため、契約条件を確認したりサロンにあった集客方法を工夫するなどしてお部屋サロンの開業を成功させましょう。
お部屋サロンは、主にオーナーひとりなど、小規模で運営することが多い経営形態なので、予約管理業務の負担が大きくなりがち。そこで、予約システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
リザービアでは使いやすい予約システムだけでなく、集客にも役立つ機能の提供や、POSシステムとの連携など、サロン運営に役立つさまざまな機能が搭載されています。興味があれば気軽にお問い合わせください。