美容室を新規でオープンする際には、さまざまな備品を準備しなければなりません。準備を忘れて、いざ営業が始まってから、施術ができない・お客様に迷惑をかけるなどの事態が起きてしまっては大変です。
そこで、美容室に必要な備品を揃えるためにどうすればいいのか、また、実際に必要な備品にはどんなものがあるのかを詳しくお伝えします。さらに、備品を入手する方法や、資金が不足しそうなときに利用できる制度なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
美容室の備品揃えはリストアップから
特に美容室の新規開店では、必要な物品がたくさんあります。揃えていく上で抜けや漏れ、買いすぎなどがないように、備品を入手する前に、まずは何が必要なのかを書き出してまとめることが大切です。
そこで、美容室の備品をリストアップする際のやり方を解説していきます。
1. 思いつく限りの備品をリスト化
はじめに、施術やその他のサロンワークで使用する物品を、思いつく限り書き出しましょう。開店前・施術時・会計時・閉店後といったように、時系列で一日の業務の流れを思い浮かべながら必要なものを考えると、抜け漏れが少なくなります。
また、美容学校や実際に働いた美容室の現場など、過去の経験を振り返りながら思い出すのもよいでしょう。
2. リスト化した備品をジャンル分けする
次に、一覧にまとめた備品を「使用する用途」で分類します。「施術」「会計」「インテリア」などの項目に分けるとわかりやすいです。分類が難しいものは「その他」でまとめましょう。
3. 必要な個数や費用を出す
つづいて、各備品がいくつずつ必要なのかを割り出し、いくらくらいかかるのか金額を計算します。予算を出すために必要な工程です。まとめ売りの商品もあるので、備考などにロット数を記載するとよいでしょう。
ものによっては集客状況で変動することもあるので、はじめは最低量だけ買っておき、開店後に足りなくなってから買い足すことも検討してみてください。
4. 購入の優先順位を決める
ここまでできたら、どれを急いで入手すべきか、開店までの流れや期間を考えながら優先順位を記していきます。それぞれの備品の重要度もわかり、頭の中で整理しやすくなるでしょう。
美容室に必要な備品一覧
美容室で使う備品をすべてリストアップするとなると、自分で考えるだけでは限界があるかもしれません。そこで、実際に美容室の営業に必要になると考えられるものを分類して紹介するので、活用してみてください。
大型器具
まずは大きいものから挙げます。大型器具とは、以下のようなものです。
- シャンプー台
- ミラー
- カット椅子
- 待合室用の椅子
- パーマの機械
- スツール
- ワゴン
- ドライヤー
- アイロン
- コテ
- 冷蔵庫
- レジ機
- パソコン
- 電話
- ボイラー
- ローラーボール(加温器) など
施術に使うものだけでなく、受付や会計などの際に必要なものもあるので、忘れずに揃えましょう。
カット用具
つづいて、カットに必要な道具です。
- シザー(ハサミ)類
- コーム
- カミソリ
- パーマクロス
- ダッカール など
施術者の使いやすさが重要なので、状況に応じて複数の種類を用意しましょう。
施術に使用する備品・消耗品
カット以外の施術に使う備品も、以下のようにたくさんあります。
- シャンプー
- トリートメント
- カラー剤
- パーマ液
- 薬剤を入れる容器
- はけ
- ロッド
- パーマゴム
- イヤーキャップ
- ゴム手袋
- アルミホイル
- コットン
- ペーパー
- 保護クリーム
- タオル
- スタイリング剤 など
消耗品なので、いったん購入して終わりではなく費用がかかり続けます。直接お客様の肌に触れるものは、使用感などもしっかりチェックしておいてください。
その他の備品・消耗品
その他の備品には、下記のようなものがあります。
- ハンドソープ
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- 照明器具
- 雑誌
- 事務用品
- ゴミ箱
- 掃除用具
- お客様に出すドリンク
- 紙コップ
- ハンガー
- ハンガーラック
- カーテン など
衛生や掃除、お客様へのおもてなしなどに使うものがいろいろと必要です。使うシーンや設置する場所などを考えながら揃えましょう。
美容室の備品の入手方法
では、前章でチェックしたような、美容室の営業に必要な備品はどうやって手に入れればいいのでしょうか。いくつかの方法を提案します。
1. インターネットで注文
通販サイトなどで購入する方法です。いろいろなジャンルの商品を販売している大手ECサイトや、美容商品専門の通販サイトなどを利用してみてはいかがでしょうか。
ただし、商品や販売元によっては、入荷待ちなどで届くのが遅い場合もあります。開業までに間に合うか、注意して購入してください。
2. 実店舗で購入
街のお店で実物を見ながら購入する方法です。美容用品専門店でしか扱っていない備品もありますが、「その他」に分類した備品など、ものによってはホームセンターなどの身近なショップで買える場合もあります。
3. 美容卸などの業者から買う
施術用の備品は、美容用品を専門に取り扱っている卸業者などから購入するのがおすすめです。種類が豊富で品質や性能もプロ向けなので、たしかな道具を手に入れられます。
4. リース・レンタル
大型の備品(シャンプー台やカット椅子など)・インテリア・ウォーターサーバーなどは、購入せずにリース契約する・レンタルサービスを利用する方法もあります。買うよりも安く抑えられるでしょう。
しかし、欲しいものがリースやレンタルに対応していない可能性もあるので、確認してから利用してください。
5. 中古・アウトレット商品を活用
備品を揃える際に、何でも新品を買うのではなく、リサイクル業者などから中古品を買ったり、アウトレット商品を入手したりする方法も。前項と同様に費用を抑えられます。
ただし、故障した際の保証などがついていないことも多いため、中古やアウトレットを使うリスクは承知の上で利用しましょう。
美容室の備品を揃えるときは助成金・補助金を活用しよう
美容室の開業の際は用意しなければならないものが多いため、備品の購入費用もバカになりません。クオリティも保ちつつ備品を揃えたいとなると、なるべく出費を抑えたくても難しい場合もあるでしょう。
そこで、国や自治体が提供する助成金や補助金(いずれも返還不要)を利用する方法があります。一例を挙げるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
東京都中小企業振興公社|創業助成金
東京都中小企業振興公社が提供している「創業助成金」は、東京都内で創業を予定している、もしくは創業から5年未満の中小企業のうち、所定の条件を満たす企業が対象です。店舗の賃料や従業員の人件費などのほか、器具備品購入費も助成対象に含まれています。
助成率は費用の3分の2までで、下限100万円、上限300万円。条件に合致する場合は、ぜひ利用してみてください。
美容室の備品の選び方
美容室に来るお客様は「髪をきれいにしたい」というだけでなく、非日常を体験したい・特別感を味わいたいという人も多いです。
そのため、お客様に喜んでもらう・満足してもらうことを考えて、施術時だけでなく、待つ間やお手洗いでも心地よく過ごしてもらえるように意識することが重要。備品を選ぶ際には、ソファーやアメニティなどにこだわって空間演出をしてみてはいかがでしょうか。
美容室の運営には予約システムの利用も検討を
美容室の営業においては、お客様の予約管理が必要です。そのため、備品を揃えるのと同時に、予約システムの導入も検討したいところ。そこで、おすすめしたいシステムが「リザービア」です。
主な予約機能としては、インターネット上で自動で予約を受け付け、予約台帳に反映するという内容です。しかし、予約管理以外にもさまざまな機能が備わっているので、その他の機能の一部を紹介します。
設備の設定・管理ができる
備品と関連する機能として、設備管理機能があります。利用できる美容機器や個室、キッズスペースなどの設定ができる機能です。状況に応じて、備品の設定もできます。
お客様が予約時に何らかの設備を使用したい場合、あらかじめリザービア内で設定しておけば、選択してもらうことが可能です。
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スタッフ・シフト・受付枠の設定ができる
リザービアでは、ネット予約の際にスタッフを指名して予約を入れてもらうことが可能です。対応可能メニューやシフトなどの設定ができ、SNSから指名の専用予約URLにリンクさせることもできます。設定しておけばスタッフの空き状況もわかりやすいです。
また、同時間帯に予約を受けられる人数の設定もできます。対応できる人数を上回って受け付けてしまい、お客様に迷惑をかけることのないように、適切な設定を行っておきましょう。
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美容室の備品を適切に揃えてスムーズな開業・運営を
美容室の開業時に揃えたい備品の種類や、入手するための方法などを解説しました。必要な物品はたくさんあり、揃え忘れて営業に差し支えては大変なので、しっかり役立ててください。これから開業する人の参考になれば幸いです。
店舗の予約管理には、ぜひ「リザービア」の導入も検討してみてください。紹介した機能のほか、オプションでLINEやInstagramと連携して予約を受け付ける機能などもあり、集客にも活用できます。