この記事でわかること
- 時間帯別のキャンセル率は10時台の16.6%が最も高く、22時台の11.2%が最も低い
- 午前ピーク帯 (10〜11時) は予約数と同時にキャンセル率も高止まり、夜遅い時間帯ほど下がる
- 全時間帯 予約数を反映して計算した平均は15.2%で、遅い予約枠ほど「本当に来る顧客」で埋まる傾向がデータで裏付けられた
調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査主体 | リザービア(自社データ) |
| 対象期間 | 2026年1月1日〜6月30日(26週間) |
| 対象 | 現行システムを利用する全国のサロンの予約(美容室・理容室・ネイル・アイ・エステ・リラクゼーション・ヘッドスパ専門店) |
| 集計方法 | 予約開始時刻を1時間単位でまとめて集計し、業種横断で予約数とキャンセル(直前・当日含む全キャンセル理由)率を算出 |
| 指標定義 | キャンセル率 = 対象時間帯の全キャンセル件数 / 対象時間帯の全予約件数。件数が極端に少ない深夜早朝は集計対象外(9〜22時のみ表示) |
予約開始時刻を基準に集計。予約数は各時間帯の合計で、キャンセル率は予約数を反映して計算した平均。
時間帯別 予約数とキャンセル率の全体像

予約数は10時台が最大で、13〜16時台まで高い水準が続く。19時以降は急速に減り、22時台には少数まで落ち込む。予約が入る時間帯には、はっきりとした「昼間の山」がある。
キャンセル率は10時台の16.6%が最も高く、11時台15.7%、12〜14時台15%前後で推移する。夜になるほど下がり、22時台は11.2%まで低下する。予約数のピーク帯とキャンセル率のピーク帯が一致している。
朝ピーク vs 夜遅い時間帯の顧客特性差
朝〜昼のピーク帯は「思いつきで取ってしまう予約」「複数候補と併用する予約」が混じりやすい時間帯と読める。予約の動きが最も活発な時間帯は、同時に離脱しやすい顧客も呼び込みやすい面がある。
夜遅い時間帯 (20〜22時) はキャンセル率が11〜13%まで下がる。仕事後に確定した気持ちで予約する顧客が多く、「本当に来る予約」で埋まりやすい。予約数は少ないが、稼働率×来店率で見ると効率が良い時間帯と言える。
全時間帯を予約数を反映して計算した平均キャンセル率は15.2%。単純平均ではなく「実際に発生している予約のキャンセル率」がこの水準で、経営指標の目安として参照できる。
サロン経営への示唆
1. 朝ピーク帯 (10〜12時) の予約は「仮予約」のつもりで備えたい
この時間帯はキャンセル率が最も高いため、離脱を減らす小さな工夫を入れる価値がある。確定リマインダの前送りやキャンセルポリシーの明示が有効。
2. 夜遅い時間帯 (20〜22時) は「取り逃し防止」に力を入れたい
キャンセル率が最も低い時間帯を意図的に営業対象に含めると、実売上と稼働率を両立できる。予約枠の解放時間を延長する・遅い時間の予約に小さな割引を付与するなど、逆張り的な運用が効果を持ちやすい。
3. キャンセル率は「時間帯ごとの重み」で見る
時間帯別の単純平均ではなく、予約数を反映して計算した平均キャンセル率 (15.2%) を目安にするのが実務的。時間帯の予約構成が変わると単純平均は動いてしまうので、「稼働の実態を反映した数値」で追う必要がある。
まとめ
サロン予約は10時台にピーク (キャンセル率16.6%) を迎え、22時台まで少しずつ減っていく。キャンセル率は予約数のピーク帯と重なり、夜遅い時間帯ほど下がる。予約数を反映して計算した平均キャンセル率は15.2%で、朝ピーク帯の運用強化と夜間枠の取り逃し防止の両輪が、店舗の実稼働率を上げる打ち手として有効。
本調査データの利用について
本記事の集計データは「リザービア調べ」として引用可能です。引用時は必ず出典明記と本記事URLへのリンクをお願いします。
- 出典名: リザービア調べ
- 引用例URL:
https://rsvia.co.jp/report/salon_hourly_cancel_rate_2026h1/
