サロン予約システム「リザービア」の予約データを集計したところ、施術時間は31〜60分が40.4%で最多、90分以内で71.0%を占めました。一方で121分以上の長時間の施術も13.2%あり、平均は86分です。短時間メニューの回転率向上と、長時間メニューによる客単価アップは、それぞれ求められる予約枠の設計が異なります。これらを同一のカレンダーで無差別に受け付けると、前後に活用しにくい隙間時間が発生し、稼働率の低下を招きます。本記事は1つの店舗内で長短のメニューをどう配置するかを扱います。業種ごとの平均所要時間と枠の刻み幅はサロン業種別 平均施術時間をご覧ください。
この記事でわかること
- 施術時間は31〜60分の予約が40.4%で最多、90分以内で7割を占める
- 121分以上の長時間の施術も13.2%あり、平均は86分
- 予約枠は60分を基準に、長時間の施術は別枠で設計すると実態に合う
31〜60分が占める割合
40.4%
最多のボリュームゾーン
90分以内で占める割合
71.0%
30分以内14.6%+61〜90分16.0%
121分以上の長時間の施術
13.2%
平均を86分まで押し上げる
施術時間は31〜60分が4割で最多
予約に設定された施術時間の分布を見ると、31〜60分が40.4%で最多でした。30分以内(14.6%)、61〜90分(16.0%)と合わせると、90分以内で71.0%を占めます。カットやカラー単品、ネイル・アイの単品メニューなど、1時間前後の施術がサロンワークの中心といえます。

2時間超の施術も1割強ある
短時間メニューと高単価長時間メニューでは、予約枠の管理思想が異なります
短い施術の合間に長時間メニューを入れると、活用しにくい隙間時間が生まれやすくなります。
一方で、121分以上の長時間の施術も13.2%あります(121〜180分が9.7%、181分以上が3.5%)。カット+カラー+トリートメントのセットメニューや縮毛矯正などが該当し、全体の平均施術時間を86分まで押し上げています。
短時間メニューの回転率向上と、長時間メニューによる客単価アップでは、求められる予約枠の設計が異なります。同一のカレンダーで区別せずに扱うと、短い施術の合間に活用しにくい隙間時間が生まれやすくなります。
サロン経営への示唆
予約枠は60分を基準に設計する
4割が60分帯という結果から、枠の基準は60分に置くと現場の実態に合います。細かすぎる刻みは、空きが断片的に発生する原因になります。
長めのメニューは受付時間帯を分ける
2時間超の施術は、開店直後や午後の空きやすい時間帯に受け付けると、混みやすい時間帯の回転を妨げずに単価の高いメニューを確保できます。ネット予約のメニュー別受付設定を使うと調整しやすい部分です。
枠の設計を見直す
- 予約枠の基準が60分になっているか(細かすぎる刻みは空きを断片化させます)
- 2時間超のメニューを、混みやすい時間帯に入れていないか
- ネット予約のメニュー別受付設定を使えているか
60分を基準に組み直す
ステップ1:枠の基準を60分に置く
4割が60分帯です。現場の実態に合わせると、空きが断片的に発生しにくくなります。
ステップ2:長いメニューは時間帯を分ける
開店直後や午後の空きやすい時間帯に受け付けると、混雑帯の回転を妨げずに単価の高いメニューを確保できます。
ステップ3:メニュー別の受付設定を使う
ネット予約側で受付時間帯を分けておくと、手作業の調整を減らせます。
まとめ
サロンの施術時間は60分帯が4割で最多、90分以内で7割、平均86分でした。主力となる短時間メニューの回転率と、1割強を占める長時間メニューの客単価をどう両立させるか。枠設計の基準として、この分布が参考になります。
調査概要
リザービアに登録された予約データをもとに集計しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査主体 | リザービア(自社データ) |
| 対象期間 | 2025年7月〜2026年6月(12か月) |
| 対象 | 現行システムを利用する全国のサロンの予約(美容室・理容室・ネイル・アイ・エステ・リラクゼーション等) |
| 集計方法 | 予約管理システムに登録された予約データを集計(キャンセルされた予約を除く) |
※施術時間は予約に設定された所要時間(分)です。所要時間が未設定の予約(0.3%)は分布から除いています。
本調査データの利用について
本調査のデータは「リザービア調べ」として引用いただけます。引用の際は、出典と本記事URLの明記をお願いいたします。
【出典記載例】
出典:リザービア調べ「サロンの施術時間は31〜60分が4割で最多」
https://rsvia.co.jp/report/salon_treatment_duration_2026/
