どうしたら人を動かさずに、売上を増やせるか。
この観点で、タイ式リラクゼーションルームデイゴは予約キャンセルを減らし、高付加価値メニューとオプションメニューで客単価アップを実現しました。
どのように店舗改善をしてきたのか。デイゴの伊波 彩絵様にお話を伺いました。
目次
予約システムを使い、高付加価値メニューを開発
前回の取材(2023年11月)からの変化は、いかがですか?
リザービアのプランをライトからベーシックに変えて、だいぶ使いやすくなりました。
※前回の取材記事:人気リゾートホテルのリラクゼーションサロンが、予約システムを活用して業務効率をアップした方法とは?
具体的にどこが使いやすくなりましたか?
そもそもリザービアを導入したのは、コロナ禍でした。
とにかく人と会うのを減らすみたいなときに、リザービアを契約しました。コロナが明けたものの、人手不足は今もずっと続いているんです。
でも、プランを変更して使いやすくなったことで、「人を使わなくても売上を上げる方法」を考える余裕ができました。
これまでは、受付に1人、施術する人、電話対応する人も必要で、とにかく人がいないと回らない感じでした。
いまは受付、電話対応がいらなくなりました。
さらに、水素吸入のメニューを増やしたり、エアマットを導入したり、付加価値をたくさんつけて、セラピスト 1人に対してお客様を2人つけるようなメニューを作りました。
そうすると1人でも、2人でやるのとそんなに変わらずに回せることに気づいたんです。
「雇う人を増やすのではなく、機械に頼れるところは機械に頼って回していこう」という考え方に変わりました。
こういうことができるのは、リザービアのプランを変えたおかげかもしれないです。
設備設定で、この機材をいついくつ使うか設定できます。人1人に対して設備が2つ3つある場合は、これだけやれるなと細かい設定ができるからこそ、機械を使った新メニューを始められた感じがしますね。
アイデアを思いついてどう実現するかと、リザービアの機能をどう活かすかだと、順番はどちがら先ですか?
リザービアのおかげです—— リザービアが先です —— 。
先日、サポートの方に「オプションをつける方法わかりますか」と言われたんですよ。オプションは全然使っていなかったので教えてもらいました。
早速、フットケアと美白パック、(今までだったら無料で付けていた)レンタルウェアをオプションに追加しました。そうしたらけっこう予約が入るんです。
もっと早くやればよかったと思いました。
リザービアの機能があるからこそ、オプションをつけれました。リザービアのおかげで作ったメニューが多いです。
唯一無二のシーサイドサウナ
サウナを始めるのも、予約システムがなかったらできなかったんですよ。
「リザービアを使ってこういうふうに設定したら、サウナがこういうふうに動かせるな」っていうイメージができたから、サウナを導入してみようとなりました。
サウナのこだわりポイントはありますか?
丸型のバレルサウナってあるじゃないですか。
最初はあれをやろうと思っていたんですけど、熱波とかパフォーマンスをやれるスペースも欲しいなと思って、現在の角が丸い四角形の形にしました。
この形は、たぶんここだけだと思います。私たちが考えたオリジナルの形です。
あと、炎天下の中でも、常に15度以下の水風呂を用意しました。
昨日は9度に設定したんですけど、サウナーの人たちってととのうためなら何でもやるから、この温度差を楽しみたい。サウナを100度近くまであげて、水風呂は10度以下にしてととのいたい人たちがいるんです。
細かいニーズにも応えられるよう、好みに合わせて温度を調整できるようにしています。
ネット予約の案内を徹底し、キャンセルを0件に
サウナや水素吸入など、新しいメニューをお客様に届けるために工夫していることはありますか?
正直、人が足りていないのでメニュー頼りです。ワンオペの日もあるんですよ。
(予約ページで)ペア割りがお得ですよみたいな見せ方や、水素吸入とか人を使わなくていいメニューを1番トップに持っていって、そこに誘導するようにしました。
また、ホテルだから仕方ないのですが、電話や店頭でピンポンを押してくる方もけっこういるんですよ。「ネット予約がお得です」とお伝えして、ネットに誘導して負担を減らすようにしています。
※編集注:リザービアにペア予約の機能はありません。
店頭や電話の方にも、ネット予約を案内されているんですね
そうしないと回らないんですよ。
リゾートホテルのお客様特有かもしれませんが、無断キャンセルは当たり前みたいな方が多いんですよね。
キャンセルの連絡を、店舗ではなくホテルのコンシェルジュに「ここ予約してたけどやっぱりやめます」と連絡されることもあって、ホテル内のやり取りもめんどくさいんですよ。
これもあって、お客様にはネットから予約してもらいたいんです。
電話からの予約のお客様には「変更もキャンセルもできないですよ」とお伝えするのを徹底して、それで値段もネットよりも高いわけじゃないですか。ほとんどのお客様は、ネットから予約してくださいます。
あと、「スタッフ選択」のページに、規約にオッケーしていただく文章を載せました。
そうしたら、8月はキャンセルがなかったです。0件でした。キャンセルを減らせるのもネット予約のいいところですね。
リザービアを使う前は、キャンセルだらけで売上への影響も大きかったです。
※編集注:予約画面で、ページの新規作成や削除はできません。
プラン変更の決め手は、予約制御を細かくできること
プラン変更の決め手は何かありますか?
1番は細かい設定ができるところです。
たとえばスタッフが3人いても、人手不足もありレベルが全然違うんですよ。
ヘッド・ハンドぐらいしかできない人、タイ式の全部をできるベテランの人っていう差が生まれたときに、今までのプランだと3つ予約を取れるのに3つ枠を空けられませんでした。
同時刻にタイ式マッサージの予約が3つ入るかもしれないので。
ヘッドハンドの予約が入ればベストなんですけど、そうは限らないわけで、スタッフ別の対応メニューを設定できることが(プランを変更した)1番大きな決め手かもしれないです。
この機能があるからサウナも始められました。
リゾートホテル特有の、お客様の共通点はありますか?
中国人や韓国人の方が多いです。
私たちは外国語が堪能ではないので、店頭でいろいろ言われてもわからないことがあります。なのでやっぱり、「ネットから予約してください」っていうのを徹底しています。
リザービアのおかげで、外国の方への店頭案内の対応も減っていると思います。
※編集注:リザービアには、中国語・韓国語に対応している「多言語対応」機能がります。
今後の展望はありますか?
お客様に満足してもらうのはもちろんなんですけど、長く働いてくれているスタッフに働きやすいと思ってもらえる、雇う側のシステム作りをしたいと考えています。
自分の空いている時間をここに使ってもらい、それでちゃんと売上が上がって、そしてお給料もちゃんと払える状態。
当たり前なのですが、ここをもっともっと強化してスタッフを大切にしていきたいと思います。
編集後記
人が動かなくてもいいメニューを作り、ネット予約の導線にキャンセルポリシーを追加する。
人を増やさずに売上アップを図る伊波様のお話を伺うと、予約システムが、サロンの課題解決に役立てることがまだまだあることを感じました。
興味を持たれた方は、リザンシーサイドサウナ&タイ式リラクゼーションルームデイゴの Instagram、ホームページ をご覧ください。