東京・東池袋に店舗を構える理容室「UNTRACE」は、質の高いサービスとスタッフのきめ細やかなホスピタリティが人気を集め、短期間で2店舗を展開。日本一の理容室を目指し、日々技術とおもてなしの向上に努めている注目の理容室です。
そんなUNTRACEが導入する予約システム「リザービア」が、リピート率向上にどう貢献しているのか、代表の鈴木優樹様にお話を伺いました。
ビジネスマンを中心に、バーバースタイルを求めるお客様から人気を集める理容室
「UNTRACE」は、どのような理容室でしょうか。特徴やコンセプトをお聞かせください。
UNTRACEは、美容室と理容室の良さを融合した理容室です。
「理容室らしさ」へのこだわりは大切にしていますが、一方で気合の入りすぎたバーバーの雰囲気はかえって入りづらい、と感じてしまうお客様がいるのも事実です。
そのため当店では、美容室のような柔らかい雰囲気を取り入れ、どなたでも気軽に訪れやすい空間を演出しています。
座席は半個室で、プライバシーを保ちつつ、落ち着いた雰囲気で施術が受けられる空間を演出しています。
年齢やエリアなど、どのようなお客様がボリューム層となりますか?
UNTRACEでは、特定のターゲットを設けていません。どのようなお客様にでもご来店いただけることを大切にしています。
「おしゃれをちょっと頑張ってみようかな」と考えている方は、ぜひ気軽にお越しいただきたいですね。
来店傾向としては、ビジネスマンの方に多くご来店いただけております。
店舗選定の際も、立地的に近隣の高級住宅街やオフィス街の影響があるエリアの特性を考慮しつつ、働く方や居住者が通いやすい場所を選びました。
お客様から人気の高いメニューを教えてください。
やはり、フェードやパーマといったバーバースタイルが特に人気です。近年流行の今風のツイストパーマも人気が高く、スタッフ全員ができるように研修をしています。
当サロンでは、お客様が自宅でもサロンと同じようにスタイリングできる「再現性」を重視したスタイリングに力を入れています。朝のスタイリング時間が短縮できると、お客様からもご好評いただいています。
有名理容室から独立・開業後、短期間で2店舗を展開
有名理容室から独立されたとのことですが、なぜ独立しようと考えたのでしょうか。
以前勤めていた店舗では、ありがたいことに店長を任されていましたが、店長といえど裁量が限られてる部分があるのは事実です。
私の技術や想いといったものを、より事業に反映させるために、独立という形でチャレンジをしてみたいと考えたのが独立をしたきっかけです。
もともとは違うエリアで働かれていた中で、東池袋というエリアを選んだ背景を教えてください。
開業にあたり、池袋というエリアと路面店での出店は最初から決めていました。
路面店から始めることには、正直私のエゴの部分もありますが(笑)、理容師としてロマンを感じました。
いつか振り返ったときに、当時の写真を見て「ああ、この場所から始めたんだな」と感じられるような場所にしたかったんです。
一号店を出店したエリアは、高級住宅街とオフィス街に近く、さらに大規模なマンションの開発計画が進んでいる将来性もあり注目していました。狙っていた条件の物件が出たのもあり、売上を試算し「ここなら大丈夫だろう」と判断が出来たので、スタートを決意しました。
心機一転とはいえ、エリアを移ってからも、ありがたいことに元のお客様の9割ほどの方は継続してご来店くださっています。
非常に短期間で店舗拡大をしていらっしゃいますが、秘訣をお伺いできますか。
実は、オーナーになってから物欲が無くなって、お金を使わなくなりました。お金をつかわなさすぎて、信用金庫の人に褒められるほどです(笑)。
手元に残る金額が増え、信用金庫との関係性も良いので、このスピード感での出店が出来たのではないでしょうか。
オーナーという経営者の立場と、理容師という現場のプレイヤーの両立は大変ではないでしょうか?
もちろん大変ですが、非常に充実した毎日です。
店長時代から、ものごとを仕組みから考えるのが好きだったので、常にスタッフがより良いと思える環境を作りたいと考えており、今は働きやすい環境を整えることに着手しています。
社内体制の管理や広告運用など、すべて私が行っていますが、経営者なら当たり前と考えて取り組んでいます。
安定したGoogle検索の上位表示で新規顧客を集客。高いリピート率を維持するポイントは?
新規顧客の集客はどのようにしていますか。
UNTRACE2店舗のGoogleビジネスプロフィールは、非常に高い評価を受けている
現在は主に、Googleとクーポンサイト経由で新規顧客の集客を行っています。
お客様に高い評価をいただけていることが、集客につながっていると考えています。
「UNTRACE」はリピート率も極めて高いですね。どのような秘訣がありますか?
特別な店内システムやマニュアルがあるわけではありませんが、当店では「自分がされて嫌なことはしない」「自分がされて嬉しいことを細かい部分までしっかりと行う」というマインドを大切にしています。このホスピタリティの精神こそが、お客様に響いているのだと思います。
前提として、新規のお客様が当サロンを選んでいただく時点で、すでに当店に期待を持ってご来店くださっているはずです。
その期待に応えるため、当たり前のことを徹底的に高い品質で提供し、お客様の満足度を高めることを心がけています。例えば、「カット時のスプレイヤーの水がお顔にかからないよう配慮する」や「バリカンの当たりが優しくなるよう調整する」など、一見当たり前にも感じるさりげない配慮の積み重ねが、付加価値のある体験としてお客様に伝わると考えています。
また、接客は「お客様に不快な思いをさせない」「些細なことも見逃さず、安心していただけるよう努める」という想いを込めて行っています。
スタッフの教育でも、技術だけでなく、お客様から見て魅力的だと思っていただける人間性を最も重視しています。こうした丁寧な接客と誠実な対応が、お客様のお気に召していただき、リピートにつながっているのではないかと考えています。
予約システム導入のきっかけと、リザービアを選んだ理由について教えてください。
以前勤務していた店舗でリザービアを利用していた経験が大きなきっかけです。管理側の操作や設定方法について既に理解していたため、スムーズに使いこなせる点に安心感がありました。
また、お客様にとっての使いやすさも重要なポイントでした。以前の店舗から来てくださっているお客様が、同じユーザーインターフェースで使い慣れた予約システムをそのままご利用いただけることで、スムーズに予約ができるのは大きな利点です。特に、年齢層の高いお客様にとっては、システムが大きく変わると予約が難しいと感じる可能性も考慮しました。
もちろん、他社の予約システムも検討しました。正直なところ、条件面で魅力的なオファーを提示されたシステムもありましたが、最終的に、リザービアがお客様目線での使いやすさを備えたサービスであると再認識し、導入を決定しました。
リザービアの気に入っている点などありましたら、ぜひ教えてください。
一番気に入っているのは、リザービアの「使いやすさ」と「分かりやすさ」です。予約システムの中には多機能であるがゆえに複雑さが増すものもありますが、リザービアは豊富な機能を備えながらも、操作がシンプルでわかりやすい点が魅力です。機能性と分かりやすさのバランスがとれていることに、とても満足しています。
また、お客様からも「使いやすい」とのお声をいただくことが多く、リザービアを導入して良かったと感じています。
最後に「UNTRACE」および鈴木様の今後の展望などをお聞かせください。
将来的には、終身雇用タイプの理容室を展開する会社を作りたいと考えています。当サロンでは、勤続年数に応じて基本給が上がる仕組みを導入しており、安心して長く働ける職場環境の整備を目指しています。
理容師は離職率の高い職業ですが、「辞めなくてもいい環境」を提供するのは、経営者としての役割であり、責任だと考えています。
理容師というと、「独立」が目標とされることが多いですが、独立を選択しなくても良いように、安心して働き続けられる環境を整え、将来的には現場に出る日数が減ったとしても給与が維持できるような企業にしていきたいと思います。こうした理念を業界に浸透させ、理容業界の先頭を切っていける存在になりたいですね。
また、業界全体に働きかけ、理容師という職業の魅力をさらに広めていくことを目指しています。そのため、今後も需要がある限り、新店舗の展開も視野に入れています。
個人的な展望としては、今はスタッフの成長や、スタッフが自分の目標を達成する姿を見ることに喜びを感じているので、これからも、スタッフ一人ひとりが成長し、幸せを実感できるようなサロンを築いていくために走り続けていきたいと考えています。
編集後記
今回は、UNTRACEの鈴木様にお話を伺いました。
サロン運営だけでなく、理容業界全体の未来を見据えた鈴木様の熱い想いが印象に残りました。
その姿勢は、技術やサービスの向上だけでなく、次世代の理容師を育てる意欲にも表れています。お客様への真摯な想いと共に、業界全体の発展に寄与しようとする姿勢が印象的でした。
UNTRACEでは現在、一緒に働くスタッフを募集しています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度UNTRACEのホームページをご覧ください。