絶対の信頼を寄せている、お店の雰囲気がとても素敵、とリピーターが多い自由が丘の人気店AUQWA(アウクワ)。
丁寧でお客様の希望に沿った的確なヘアスタイル提案をはじめ、落ち着いてリラックスできる空間でも定評のある美容室です。
AUQWAの代表取締役である、東方 洋敦(とうほう ひろあつ)様にお話を伺わせていただきました。
美容室のコンセプト
AUQWAは、「髪とLife styleをむすぶcommunity & space 」をコンセプトとしています。
美容師や美容室というと、髪を切る、デザインを重視するといった華やかな印象やイメージを持たれている方も多いと思います。
ですが、僕が思う美容室は、髪を切る、ヘアスタイルをデザインする、というだけではなく、お客様と色々なものをつなぐハブのような役目だと思っており、従来の美容室というのは、元々そういう場所であったと思います。
そうした方向に戻っていくべきだと感じ、ライフスタイルに欠かせない存在となるような美容室に、
そして楽しんでお客様にきてもらいたいという思いが込められています。
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美容室のターゲット層
創り過ぎないシンプルなスタイルを求める、25歳~35歳をターゲット層にしています。
自由が丘周辺に住まわれている方は、流行に捉われず、自分に合ったスタイルを大切にしている方が多いので、そういった方に共感していただけています。
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ターゲット層に共感していただくための美容室のウリを3つ教えてください
①髪の医者として悩みを解決する為のカウンセリング、コミュニケーション能力
お客様の髪の健康を第一に考え、髪の医者として悩みを解決するためのカウンセリングやコミュニケーションを大切にしています。
コミュニケーションというのは人と話すとき、目を見て話す、物事にうなずく、一方的に話さないでお客様の話をお伺いする、というシンプルで基本的なものがベースですよね。
ごく当たり前のことですが、美容業界では「技術」が先行し、こちらが欠けている部分もあります。
技術はもちろんのことですが、いらしたお客様とのコミュニケーション、心でつながることが重要です。
僕自身、美容室はコンプレックス産業だと思っています。コンプレックスをどれだけ解消するか、というのは
最終的にはコミュニケーション、お客様の希望を適切に汲み取った後の的確な提案能力です。
近年はそれが逆転してしまっていて、技術があればいい、という風潮ですね。その方向性だとリピーターになってくれるお客様は少ないです。
そのため、日々スタッフ間で話す場を設けること、社内でのコミュニケーションをとても大切にしています。
僕自身も色々と話して、スタッフの話を聞いて、コミュニケーションの場を増やし、慣れてもらう。
そこからの気づきや発見もありますし、コミュニケーション能力が上がってくると、メニューなどの提案能力もあがってきます。
②流行を追うヘアスタイル提案ではなく、その方のライフスタイルに合ったヘアスタイル提案
自由が丘という土地もありますが、お客様の多くが流行に飛びつかず本当に良いもの、自分に合ったものを
慎重に選ぶ方が多いです。
そういった意味で、その方のライフスタイルに合わせて、ナチュラルで似合う髪型や、髪の悩みを解決できるような提案をしています。
万人に受ける、ということは不可能なので、なるべくニッチな美容室にしていくという方向性ですね。
情報過多の時代なので、Webサイトなどで色々な情報(スタッフの日常、髪に関する情報、美容コラム)を入手し、コンセプトに共感してご来店いただくことが多いです。
出典:http://www.auqwa.com/category/care_blog/
③リラックスできる空間づくり、癒しに不可欠な植物(グリーン)、こだわりの珈琲
AUQWAにくれば落ち着ける、リラックスできるとお客様にいってもらえるような空間作りを心がけています。
髪を切るだけでなく、美容室の枠を超えてお客様のライフスタイルに寄り添って、心や気持ちもつながっていくことにフォーカスしているので、癒し効果のある植物(グリーン)や、こだわりの珈琲を提供しています。
グリーンは、忙しい日常の合間に水をあげたり、見るだけで癒してくれる存在と、お客様に喜ばれていますね。
ターゲット層を集客するために行なっている集客施策があれば教えてください
①ビジュアルと店内空間の統一性にこだわる
一貫性あるビジュアルと、店内空間(内装)の雰囲気、これが絶対にブレがないようにしています。
ビジュアル(ヘアデザイン)が、店内の雰囲気と一緒でないとミスマッチになり、お客様の離脱は多くなると思っています。
そこで、AUQWAのビジュアル撮影は、毎回シンプルな白Tシャツのみ、と統一しています。
春夏秋冬で衣装を変更、というのが一般的だと思うのですが、正直そうしたところに興味はなく、独自性を貫くことにしています。
白Tシャツに、柔らかい光を当ててナチュラルに仕上げる、作り込みすぎていないビジュアルを作り続けています。
出典:http://www.auqwa.com/haircatalog/44389/
②メニューの一貫性
ナチュラルなスタイルを維持するためのメニュー構成にして、各媒体やメディア掲載で違いがないようにしています。
内装、メニュー、ビジュアルと全てが手を繋いで、繋がっているように一貫性を持たせています。
③ホットペッパービューティー、リザービア、自社Webサイトの共存
メニューもそうですが、集客のための情報や対策がさまざまに飛び交っている時代です。
どこで差をつけよう、ということではなく、共存をはかっていければいいと思っています。
リザービアさんのシステムからも予約は入りますし、ホットペッパービューティーさんからも入ります。
そして、メニューも一緒にして双方どちらにでも行きやすいように、環境設定をしています。
特に、自社のWebサイトだとメニュー価格に差がでる、というのもしておりません。
お客様から見て見れば、どこから接触するか、の場所の違いなだけなので全てが共存し、それぞれが相乗効果で集客ができるようにつくりこんでいます。
ホームページ作成時に大切にしたこと
「HAIR」、「LIFE」、「読み物」と美容室のWebサイトにはあまりないカテゴリ分けをし、お客様に見てもらう、Webサイトでの滞在時間を長くする仕掛けにしました。
口コミが目立つようにというのも意識しました。
色んなメディアから飛んできて自社ホームページに辿り着いて、スタッフを確認したり、ブログを熟読してくれている新規のお客様もたくさんいらっしゃいます。
コンセプトに共感した人がきてくれる…この導線だと失客率も低いんです。
また、共感してくれた方が来店し、実際のイメージとギャップがないと、リピート率はさらにあがります。
お客様に共感してもらうツール、Webサイトにはそういう役割があるのではないかな、と思っています。
出典:http://www.auqwa.com/salon/
予約システム導入で解決したかった課題
営業時間外、定休日、正月やお盆休みの長期休暇の際、予約の取りこぼしが多かったので、それが課題としてありました。
またお電話ですと、お客様とスタッフでの予約時間の行き違いが発生することも少なくなかったので、そこも問題点でしたね。
予約システムを導入することによって、営業中のオペレーションの時間短縮にもつながったと思います。
出典:http://www.auqwa.com/salon/
数あるWEB予約システムがある中で、リザービア導入の理由は?
システム自体がシンプルで、予約完了までの動作が少なく、とてもわかりやすい点です。
他のWEB予約システムは、誰目線で作られているのかよくわからない(笑)
面倒なものが多いなか、リザービアさんは今の時代にあっていると思います。
色々と試していく中で、改善点を伝えると柔軟に対応してくれる、ということも嬉しいところです。
また、クーポン、口コミ、Web予約がホームページ内に搭載できるのでコンテンツの集合体がいい意味で、コンパクトな広告サイトのようになり、新規ユーザーも情報収集がしやすいみたいです。
出典:http://www.auqwa.com/salon/
予約システムリザービアを導入して変わったことはありますか?
上記の課題だった、予約の取りこぼしがなくなりました。
また、お客様から予約システムの評判がいいので、予約サイクルが早まったことを実感しています。
さらにプッシュ通知で、お店の情報を発信することを常々意識しています。
混み合わない週がわかった時点で、プッシュ通知で事前に告知して、お得な情報を配信、お客様の来店を促すようにインフォメーションしています。
アプリ自体も便利なシステムなので、おすすめしてお店でダウンロードしてもらっています。
「お客様にとっていいアプリ」を伝えないのはもったいないですよね。
そして、事前予約はあまり積極的に行っていないのですが、来店した直後のお客様が何時間後かに、アプリから次の予約をしてくれる、ということもよくあります。
というような気を使ってくださるお客様が多いようで、予約アプリの方が手軽に予約しやすいようです。
今後どのようにお店を成長させて行く予定ですか
美容業界の離職原因の多くは、お給料、将来の不安です。
そうするとスタッフの生活水準が向上し、自然と不安要素がなくなっていき、スタッフ成長の場所になると思っています。
また、ジュニアスタイリスト(若手スタイリスト)の活躍の場を作ることも重要です。
若手の育成と成長を見守って、十人十色の願望に合わせた教育を行っていきたいですね。
AUQWAで働きたい方へのメッセージ
AUQWAでは女性美容師が活躍できるためのシステムを整えています。
結婚や出産を迎えると、お仕事も今まで通り…とはなかなかいかないもの。
働きたくても、今まで通りでは体力的にも時間的にも難しく、そんなに仕事が好きでも、諦めてしまう方が珍しくありません。
当サロンでは、フレックス制度、産休制度、時短勤務などを導入しています。産休明けで復帰したスタッフが3名おります。
女性スタッフも無理することなく、将来まで安心して仕事を続けられる…そんな環境を用意しています!
リザービア撮影: AUQWA 代表取締役 東方 洋敦(とうほう ひろあつ)様
インタビューを終えて
取材を快く承諾していただいたAUQWA 代表取締役の東方 洋敦様に
この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
印象的なのは、東方様はお店に入った後、すぐにタオルをご用意してくださったこと。
インタビュー当日が雨だったためですが、繊細なお心遣い、お人柄に感動いたしました。
また、お店もナチュラルな雰囲気と癒される植物に囲まれ、インタビューも和やかに終えることができました。
今後、AUQWA様がさらに発展することを願いまして、終わりにしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。