2005年に銀座で1号店をオープン、現在では都内を中心に20店舗以上を展開するHIRO GINZAに取材をしてきました。リザービアではHIRO GINZAに予約システムを提供しています。入社3年でHIRO GINZA本店の店長に抜擢された葛西店長にこれまでのキャリアやHIRO GINZAへの想い、HIRO GINZAの強みをお伺いしました。
目次
HIRO GINZA本店の店長になるまで
-どうして理容師を目指されたんですか
中学時代は野球でピッチャーをしていましたが、ひじを怪我してしまって、手術やリハビリに約1年かかりました。野球をやっている時は坊主でしたが、髪が伸びてきて、初めてワックスをつけたり、床屋ではなくて美容室で切ってもらったりして、次第に髪に興味を持つようになりました。
それから髪を切る側としていろんな人の髪を切ってあげたいという気持ちになりました。高校1年の時だったのですが、親からは大反対されました。反対されても気持ちは変わらなくて、親に熱意を示すために北海道中の専門学校のパンフレットを取り寄せたり、オープンキャンパスに参加しました。
-HIRO GINZA入社から3年で店長になられたのですね
2018年11月16日に入社して、2022年4月1日に店長になりました。最初は神奈川県にある美容室に就職をしました。HIRO GINZAはすでに働いている友達からの紹介で知りました。
新卒で働いていた時は店長を目指すようなタイプではなく、北海道から引っ越してきたので、知り合いもいなくて、長時間労働で安い給料の生活で2ヶ月ほどで辞めたい気持ちになっていました。当時は別に夢や目標もなく、早く北海道に帰りたいなと考えていました。SNSでアクロスグランドクロス代表の松本 拓馬さんのことを知って、刺激を受けて、やる気が湧いてきました。2年目に入る頃から頑張ってやっているうちに友達からHIRO GINZAを教えてもらった形です。
夢を実現するためにHIRO GINZAがある
自分には夢があるんです。その夢を叶えようとすると現状のままでは叶えられるイメージを持てていなくて、HIRO GINZAでならその夢を叶えられると思って入社を決めました。
自分は業界のマイナスイメージを打ち壊していきたいという強い思いでやっています。お金がなくて自分がやりたいことや家族にしてあげたいことができなかったり、勤務時間が長かったり、自分の過去の経験もそうですし、業界全体にあるマイナスイメージを変えてやりたいという思いがあります。
絶対に自分の夢を実現してやろうと思って、HIRO GINZAに入社した時から周りに店長をやりたいと話し続けてきました。自分よりすごい方はたくさんいますし、まだまだ届かない店長もたくさんいます。店長になる機会を得られたのは、情熱を持って、絶対になってやるという言動を期待していただけたのだと思います。
自分のためだけだと限界も来ると思いますが、周りに伝えていきたいという思いがあるからこそ、立ち止まらずに進めています。もちろん自分の生活を豊かにはしたいですが、自分の好きな人、友達、家族、後輩に何かをしてあげたい時に、お金の余裕などちゃんとできる状態でありたい。そのため、HIRO GINZAでは常に1つ上の役職を目指して、自身を成長させる努力をしています。
本店の店長を卒業した後は次のキャリアがあります。本店には代表がいるので、代表の元で店長の仕事を学んでから他の店舗の店長を任されます。自分は決して器用なタイプではないので、いつまでにという期限はあまり切らずに、いつかは必ずなってやるという目標に向かって取り組んでいます。
HIRO GINZAの雰囲気
-HIRO GINZAの社員の皆様はやる気に満ちている方が多い印象です
そうですね。全員というわけではありませんが、上昇志向な人が多いです。HIRO GINZAでは頑張って結果を出せば、普通だとありえない金額の収入を得ることができる。そこに魅力を感じて入社する社員もいますし、そういった社員が多いからこそ刺激し合って仕事ができていると思います。
会議も朝からしています。平日は8時半、土日は8時からやっています。会議では心について話し合うことが多いです。コミュニケーションの話や笑顔や元気に挨拶をすることがどうして大切なのかをみんなで具体的なエピソードを交えながら話しています。
-会議だと売上などの数字の話がされそうですが
数字の話もします。でも、メインになるのは働く姿勢や志といったHIRO GINZAで働く上で大切にしたいことが多いです。幹部や他の店長から学ぶことも多いです。
-お店ごとに色があるよりも「良いお店」は共通されているのでしょうか
そうですね。HIRO GINZAイズムという感じで、どの店舗も同じような雰囲気です。
平均年齢が25歳で若いんです。代表は44歳ですが、その次は40歳以下です。一生懸命頑張るスタイルで「こんにちは!」がHIRO GINZAの良さです。頑張る若いスタッフを大人の皆様が応援してあげよう、という感じですね。
-会社やお店全体が元気な雰囲気の中で、個々で差が出るのはどういった点でしょうか
やはり情熱ややる気の影響が大きいです。どういった状況でも頑張ろう!といった元気さだったり、プラス思考がないとやっぱりうまくいかないと思います。常にこうなっていきたい、例えば記録を更新したいといった想いをスタッフに対して自分の言葉で伝えているかが大きいと思います。店のトップが変わろうとしていなかったら、周りも変わろうと思わないですよね。
でも、朝礼や終礼で人数が多い中だけで伝えようとしてもなかなか難しい。そこでは、自身の考えは発信しますが、それとは別に1on1という形で個人個人と向き合って想いを聞いたり、不安や不満を聞いたりしています。
コロナ禍になってからは飲み会も開催できなかったので、仕事の外での交流がほとんどありませんでした。そのため、同期の退職もさらっと受け止めてしまって…寂しいですよね。ようやく同期との懇親会を開けることになりました。こういった人と人の関わりの頻度や密度は、お店全体で盛り上げていく上では非常に重要だと感じます。
技術を大切にし、お客様の要望に柔軟に応える
-エネルギッシュな雰囲気の他にHIRO GINZAならではの良さや強みはありますか
技術による速さです。カットとパーマだと大体2時間はかかるのですが、1時間〜1時間15分でやります。カットからヘッドスパでも1時間半以内には終わります。
ただ、速いだけでは絶対駄目で、丁寧かつ速いことが重要です。そのためには技術を磨くことがとても大切です。会社全体でも教育面からかなり力を入れています。普段の半分の時間でカットをする練習をしたり、どれだけ時間を短くできるかといったことをやっています。
後は、予約なしで5分後にいけますか、というお電話も断りません。「予約がないと利用できません」にはしていません。サイトで予約が埋まっていても電話をしてもらったら、対応します。5分、10分刻みで進めるためにもやっぱりスピードが大事です。
個人的に脱毛のカウンセリングやホワイトニングに行ったり、他のサービスの接客を学んでいます。待ち時間が長いことも多くて、待たされている時間があると、もっと手際よくできるんじゃないかな、と考えてしまいます。
実際に体験をしてみて、自分が想定していた時間、たとえば1時間と思っていた時に1時間半かかるとストレスがあるので、お客様をお待たせしないことは非常に大切だと思います。
改めて、技術に裏付けされた速さはHIRO GINZAのすごいところですし、大切だと思います。友人に髪を切ってもらうのですが、自分と比べてしまって、もう少し早く切ってくれないかな、と思ってしまいます(笑)
お客様もそう思っている方は多いと思います。特に東京の男性は忙しい。平日だと特に忙しいので、短時間で終わるというのは喜ばれると思っています。
集客での工夫やより良くするために欲しい機能
-バーバーとGoogleビジネスプロフィールは相性が良い中でも際立ってクチコミの質や量が多いです。工夫されていらっしゃることはありますか?
カットモデルをしてくださった方にGoogleで口コミを書いてもらって良いですかというお声がけはしています。
-仕事をしていてシステムでどういった機能があると便利ですか
お客様に髪を切るタイミングを通知する機能があると良いなと思います。もちろん自分たちでリピートしていただくための技術や接客の向上はするのですが、30日後や60日後にそろそろ髪を切るタイミングですよとお知らせできるとお店のことを思い出して、来店いただける方も増えるのではないかと思います。
スタッフの動向がわかると良いですね。このスタッフはどういったお客様が割合が多いのか、例えばカットとカラーのお客様が多い、年齢層別に違いがあるといったことが見える化していると嬉しいです。他には、リピート率がどれくらいで何回目で失客につながりやすいといった情報があるとそのスタッフと対策を立てやすいですね。
データが見えていないと、技術力や接客、ホスピタリティなど見えづらいものに目がいってしまうのですが、グラフや数字で可視化されると教育や本人の振り返りにも有効だと思います。
今後の目標
先ほども話したように常に1つ上の役職を目指してやっていきたい。そのためには人間的成長が絶対必要です。そういった目標を持てないと、やっぱりこれぐらいでいいかという気持ちになって成長が止まると思っています。自分が体現して、社員の前で喋っていきたいです。
店長になってから半年経って、最近、改めてそう思えるようになってきました。独立は考えていなくて、これからもHIRO GINZAで実現していきたいと考えています。