
マネージャー・アートディレクター 小出智好様
遠藤波津子グループは明治38年の創業以来、総合美容の先駆者として、日本の女性を美しくすることに貢献してきました。
現在、全国の有名ホテルや百貨店に多数店舗を構え、婚礼事業からヘア&ビューティーまでトータルで手がけるトップブランドとして、さらなる進化を遂げています。
遠藤波津子グループのヘアサロン The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDA(ザ ヘア ラウンジ ハツコ エンドウ アヴェダ)にて、マネージャー・アートディレクターの小出智好様と、遠藤波津子グループ美容営業の金地凌斗様にお話をお伺いしました。
目次
世代を超えてご利用していただく
老舗グループとして、どのような想いを大切にされていますか?

遠藤波津子グループが100年以上続く老舗としてずっと掲げてきたのは、世代を超えてご利用していただくことです。
昔からご利用いただいているお客様のさらにそのご家族にもご利用いただくような存在であるということです。
近年、美容関連をトータルで提供するサロンは増えてきました。
ただ遠藤波津子グループには、創業以来、美容・エステティック、花嫁衣裳のレンタル・販売までトータルプロデュースの先駆者として対応してきた実績があります。
親世代がサービスを利用した感動や想いがお子様の世代まで届いていることが、100年を超えるグループの歴史と、ウェディング雑誌の1ページ目に掲載されるような実績に現れていると思います。
サロンのターゲット層はどのようなお客様でしょうか?

The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDAの場所が新百合ヶ丘に決まったとき、まず区役所で人口分布や年齢層のデータを調べました。
神奈川県川崎市麻生区は、年代分布から推測するとお子様連れのファミリー層や、昔から住んでいて土地を持っている方が多いようです。
30~60代の女性がメインターゲットになっており、データをもとにメニューやサービスの中身を検討しました。
「入りやすい美容室」づくり
ターゲット層に共感していただくためのお店のポイントを教えてください

「入りやすい美容室」というのが大切だと思っています。
外側から中が見えないと、ご来店されるとき不安になりますし、見えすぎてもダメだと思うんです。なので店頭をどう見せるかは、弊社オーナーやサロンスタッフで十分に検討しました。
The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDAは、店頭でAVEDA商品の物販もしています。
通りすがりに商品を見て、購入やヘアカットのご来店に繋がるよう、商品を見に来られた方とお話できるような店内導線にしたり、次回ご利用いただける初回限定割引のチラシを配布したり工夫をしています。

コロナ前からですが、美容室の平均滞在時間は年々短くなっていると言われています。
ただ、弊社オーナーの「忙しい中せっかくご来店いただいた時間を、ゆっくりくつろいでいただきたい」という想いもあり、「マッサージから入ってマッサージで終わる」ことは必ず行っています。
また、天井を高くしたり、席やサロン全体も隣の方が気にならない距離感を徹底して考え、ゆったりとしたカフェのような空間にしています。
AVEDAのサロンは白黒を基調とするサロンが多いですが、当店は木目調にして落ち着ける空間にしています。
お客様にも感じ取っていただけている手応えはありますね。
その分価格帯は上がりますが、見合った時間と技術を提供する努力をしています。メニューや価格設定は常に意識しています。

The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDA(予約画面)
グループの昔からのお客様がご来店されることも多く、失客は少ない方だと思います。
リピーターのお客様を大切にしながら、グループやAVEDAの名前で検索したり、通りすがりにご来店される新規のお客様がリピーターになるためのサービスや工夫も意識しています。
クーポンは初回限定特典や賞品プレゼント、新サービスの体験、新サービスを初回だけ割引するなどしています。
ただ割引クーポンを活用しすぎると、クーポン目当てのお客様が多くなるので、出しすぎないようにしています。
新規集客の取り組みがあれば教えてください

お客様が何をみてご来店されるのかを分析しています。
Googleビジネスプロフィールのインサイトを見て、年齢層や検索ワードを調べると「ハツコエンドウ」「AVEDA」「新百合ケ丘」「美容室」などのワードが多いので、メニュー、クーポンをニーズに合うように調整しています。
新しく作ったメニューを初回だけ割引したり、プレゼントをつけたりもします。
また、向かいのコーヒーショップに来られたお客様が、店頭の看板やAVEDAの商品を見られることも多く、次回来店時に使えるクーポン付きのチラシをお渡ししたりしています。
新規集客については、どこのサロンさんも同じ悩みを抱えていると思います。
美容師もフリーランスや業務委託の働き方が増えているので、何が時代に合っているのか、世間の波に乗り遅れないように社内でも工夫していきたいと考えています。
リザービアは、LINEやGoogleと連携して予約がとれるシステムなるので、当店も体制を整えて、地域やお客様のニーズに合った対応をできるようになったらいいなと思います。
導入の決め手は使いやすさ
リザービアを導入した決め手はなんでしょうか?
様々な企業を検討したのですが、リザービアを選んだ一番の理由は使いやすさです。長く使うものだからこそ、使いやすさは外せないと思います。
直感的にやりたいことを選べますし、メニューやクーポン設定など、細かいところまでいき届いている。しかも簡単に設定できるのでコスパが良いと感じています。
今まで電話予約と紙台帳での管理でしたが、ペーパーレスになりPOSにカルテがまとまるのがいいですね。写真もつけれますし、お客様の好みをまとめておけるのも助かっています。
ネットからの予約が多い現在、夜中でも予約を受けられて、受付できる時間帯が増えたことで予約も増えたと感じています。
リザービアで気に入っている機能はありますか?

予備ライン機能が気に入っています。
「1つの時間に何人お客様の予約を受けるか」というライン設定とは違い、予備ラインは、自分の時間調整が簡単にできるので助かっています。
あとはやはり、メニューやクーポン、オプションの設定が細かくできるのが便利です。
カット&カラーのメニューを作るだけでなく、カットのメニューにカラーのオプションを入れることも出来たり、抜け目のない設定ができて重宝しています。
期間限定メニューで、「いつからいつまでこのメニューを表示させるのか」も、日付設定できるので期間後にメニューを消し忘れることもなく助かります。
リザービアに対して、期待していることはありますか?
多くのスタッフが勤めている歴史あるグループですが、今までずっと紙台帳の管理でした。むしろ今でも紙管理のところが多いです。
ペーパーレスになることでデメリットもあると思いますが、管理がラクになることも体感しています。
スタッフ人数やカルテの多いサロンにも、表示がわかりやすく切り替えられたりするといいかなと思います。
一緒に働きたい人のイメージを教えてください

遠藤波津子グループは福利厚生がしっかりしています。そこを求める方には良い環境だと思います。
美容業界はハードワークや結婚など、ライフスタイルの変化で長く安定して働くことが難しいイメージがありますが、私はワークライフバランスを大切にしながら安定して働くことができています。
人員配置を工夫して週休2日体制ですし、有給もあり、時短勤務や正社員からパートになって働かれる方もいます。
グループ内にはいろいろな方がいて、中には70歳を越えて働かれている方もいらっしゃいます。刺激を受けますよ。

The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDA(インスタグラム)
グループとしては、ブライダルのイメージが強いと思いますし、ブライダルを目指して入社される方も多いです。
働くなかで想いが変わったときには、グループ間での異動希望も可能です。美容師以外でもサロンの運営や、人材サポートの仕事もあります。
私自身は、美容師として長く活躍できる場所を探していました。
福利厚生の部分で遠藤波津子グループに惹かれ、年齢や性別関係なく続けられる環境であることを実感しています。
年功序列でもないですし、お客様との関係だけしっかりしていれば道筋はたくさんあるので、枠にとらわれずに柔軟に挑戦できる選択ができるのではないかと思います。
今後の目標や、将来のビジョンを教えてください

The HAIR LOUNGE Hatsuko Endo AVEDAはおかげさまでオープンから2年半経過し、リピーターのお客様に支えられ、コロナ渦のオープンでも右肩上がりで運営できています。
今後は、さらに地域に根付いて、認知を上げていきたいです。
土地柄やターゲット層的に、女性のお客様が多くなりますが、旦那様やご家族と一緒に来られるような、ゆっくりとした時間をご提供できるようなサロンにしていきたいと思っています。
グループ全体としての変わらない信念は、「最後まで責任を持つ」です。
何か手違いがあっても誠心誠意で対応すること。一緒に寄り添う存在であることを先代の方々からずっと受け継いできました。
だからこそ、カウンセリングも重要ですし、アフターフォローも必要です。世代を超えてご利用していただくための取り組みを、今後も続けていきたいと思います。
