大阪府茨木市、茨木市駅から徒歩23分。駅から少し離れた場所にある理容室『Barber LICHT(バーバーリヒト)』は、まるで山奥のコテージを思わせるような、木や自然のぬくもりが感じられるアウトドア調のサロンです。
『Barber LICHT』では、開業当初からリザービアをお使いいただいています。今回は、オーナー/スタイリストの神崎 国太郎様に、サロンの特徴や、リピーターを獲得するための工夫をうかがいました。
目次
理容師歴13年。ハイクラスサロンで磨いた技術をリーズナブルな価格で提供
『Barber LICHT』のコンセプトや特徴を教えてください
当サロンのコンセプトは、「肩ひじ張らずに気軽に行ける、ちょっとおしゃれなお店」です。
「普段はそこまでおしゃれをしないけど、少し気分を上げたいな、イメチェンしてみようかな」と考える、容姿や髪型を意識しはじめた人が来やすいサロンを意識しています。
前職の高級路線の理容室で、11年間修行を積みました。大手百貨店や有名ホテルでの勤務経験もあります。トップレベルのおもてなしを提供する世界で磨いた技術を、カジュアルな空間で、リーズナブルな価格で提供したいと思っています。
山奥のコテージのような雰囲気のサロンですが、なぜこのような内装にしようと思ったのでしょうか?
私がキャンプが好き、なのが大きいかもしれません。明確な内装のイメージがあったわけではなく、「自分が好きなように作ったらこうなった」という状態です。
あとは、できるだけ「散髪屋っぽさを排除したかった」のもあります。以前のサロンは梅田(大阪)の一等地にある、ラグジュアリー系のサロンです。お客様はスーツで来店され、接客するスタッフ側も全員スーツでした。
きっちりとした散髪屋や美容室に行くとき、ちょっと気構えてしまう人が多いと感じていました。そのため、「『ただいま』と言いたくなるような温かみのある雰囲気で、カジュアルにくつろげるサロンにしたい」と考え、好きな物を配置したら、今のような内装になりました。
「自分らしさ」を大切に、お客様と波長が合うところを探す
来店されるのはどんなお客様が多いですか?
「普段はおしゃれにこだわっていないけど、少しちゃんとしたい」というような、髪型や容姿を意識しはじめたお客様がメインの客層です。
そういった男性がいきなり美容院に行くとなると、少し気持ちのハードルが高く感じてしまいますよね。かといって格安カットも違うな、となったときに、当サロンに白羽の矢が立てられるのではないでしょうか。
当サロンはバーバーなので、ターゲットとしているお客様は男性です。10代の方から60代後半まで、幅広い年齢層のお客様がお越しくださいます。「この世代の方が特別に多い」という感覚はありませんが、30半ばから40代前半のミドルレンジの方が多いように感じます。
私は特別に技術レベルが高い、と自負しているわけではありませんし、私よりカットが上手な理容師もいくらでもいます。それでも、数あるサロンの中から選んでくださっているということは、当サロンの雰囲気を気に入ってくださってるんじゃないかな、と感じています。
お客様にリピートしていただくために、意識していることはありますか?
まず、自然体で自分らしさを出すようにしています。お客様のためとはいえ、その人のために無理やり合わせるやり方は、きっと、どこかでボロが出て長続きしないと思うんです。それなら自分らしさを出して波長の合う部分を探し、そこを気に入っていただける方と、長いお付き合いができるような気がします。
前職のサロンでは、ラグジュアリーな雰囲気でハイクラスのお客様をお相手する中、自分だけがカジュアルに砕けた接客をしていて、それでリピートに繋がった経験があります。
あとは、お客様のその日の空気を読み取ることでしょうか。今は理容師の技術もどんどん進歩しているので、技術はどこのサロンもそれなりにあります。ただ、お客様はサロンにつくのではなく、サロンの人間、つまり、理容師につくと言っても過言ではありません。
そう考えたとき、自分が勝負できるのは内面だと思いました。同じお客様でも、日によって気分は変わります。楽しいとき・嬉しいときもあれば、ちょっとした悩みを抱えていたり、気分が沈んでしまったりしているときもあるでしょう。
お客様が来店されたときの空気を読み、少しでも明るく照らして、「サロンに行って気分が上がった」「サロンを出るときに笑って出られた」と感じていただきたい、と思いながら接客しています。
11年勤めたサロンから独立・開業。大切にしているのは「来店されたお客様に尽力する」こと
独立・開業を考えたきっかけを教えてください
この業界は、いずれ独立して一人でやっていくことが、ひとつの到達点です。もちろん、ずっと勤め続けることも可能ですが、組織の中で上に登るのにも限界があるでしょう。
理容師という仕事は、楽しいだけでは続けられません。一日中立ち仕事で肉体的にも大変です。転職を考えた時期もあり、働きながら副業をやったこともあります。
しかし、お客様に施術するのが好きですし、将来を考えたときの選択肢として、長く続けていけそうなのは理容師だと思い、この業界でやっていくことを決めました。
カッチリしたサロンに長く勤めていたので、少し崩してやりたい気持ちもあり、独立をしました。
開業してから半年ほどの時期に新規予約が大幅に増えていますが、どんな理由でしょうか
もともと、新規集客には大手クーポンサイトを利用していました。新規予約数が増えたのは、新規集客にブーストをかけるために、クーポンサイトのプランを2つほど上げたからですね。
1年くらいかけて、新規集客に力を入れ予約数を安定させてから、グレードを落とそうという計画で動いていました。今年(2024年)の2~3月ぐらいから、プランを2つ下げています。
新規予約からリピーターを獲得するために、どんな工夫をしていますか?
一番大切なのは、「新しく呼び込むよりも、来てくれたお客様に尽力すること」だと考えています。散髪をしにいらしてくださってはいますが、散髪だけを目的とするのではなく、リラックスして過ごしていただきたいです。「散髪屋らしさ」をできるだけ排除した内装にすることで、達成できているのではないでしょうか。
施術を含め、サロンの雰囲気や特徴が口コミで広がるのが理想です。私はSNSがあまり得意ではないので、アナログでも自分でできることをしっかりやろうと努めています。
たとえば、接客は、具体的に確信をもってやっているのではなく、接点になりそうなものを会話の流れで探っています。また、お客様の中には、話したくない方もいらっしゃいますが、そういった空気を読み取ることも大切です。
「お客様一人ひとりと向き合い、提供している価値を感じて、少しでもハッピーになっていただきたい」と思いながら接客しています。
お客様の中には、次に来店してくださったときに、前回来店時の話の続きを報告してくださる方もいらっしゃいます。お客様と次に繋がる会話ができたときは、嬉しく感じます。
予約システムで大事なのは「使いやすさ」。お客様との会話を次に繋げるための活用法とは?
予約システムを導入しようと思ったきっかけや、リザービアを選んだ決め手を教えてください
独立にあたって、クーポンサイトの利用を決めており、クーポンサイトは予約システムと併せて使う必要があると考えていました。なので予約システムを導入しないという考えはありませんでした。また、もともとリサービアは、前職のサロンでも使用していました。
実はあまり深く考えて決めたのではなく、新しいシステムを使うよりは、使ったことがあるもののほうが使いやすいかな、という感じです。
実際にリザービアを導入して、使い心地はいかがでしょうか
専用アプリの「サロンカード」が使えるため、お客様にフォーカスしてもらいやすく、囲い込みできる点が良いと感じています。
また、操作しやすい点も気に入っています。アプリの画像も、パソコンで手軽に入れ替えることができます。
さらにスマホで予約台帳を見るときは、縦画面で見たいと考えていましたが、リザービアのスマホ用画面は縦長で見やすいのがいいですね。クーポンサイトのアプリも使用しましたが、スマホで見たときにリザービアのほうが見やすいと感じました。
他の無料システムもいくつか試しました。ただ、ボタン配置が異なったり、操作感覚がしっくりこなかったり。「ちょっと見にくいな」「使いづらいな」という違和感がありました。
予約システムは、毎日使うものです。毎日使うものだからこそ、ストレスを減らしたいと考えているので、リザービアは使いやすさの点で満足しています。
リザービアを活用して良かったことはありますか?
予約状況から、お客様情報のメモ欄を確認できる点が良かったです。私は人の名前を覚えるのが苦手で、いつも予約を受ける際、メモ欄にお客様の特徴を記入しています。
記入する内容はさまざまで、そのお客様を覚えておけるような情報を書き込んでいます。具体的には「今日は体調が思わしくなさそうだった」「年俸のお話をされた」「靴が新しかった」など、次の会話のきっかけになりそうなことです。
カルテを出して書き込むのは少しめんどうですが、予約システムのメモ欄であれば手軽に入力できるので助かっています。
また、スマホで見たときの使い勝手がよく、店舗以外でもかんたんに操作できる点も気に入っています。出先で携帯にかかってきた予約も、その場でスマホから予約台帳に入れられ、しかも予約の手入力にかかる時間が短いので便利です。
最後に、『Barber LICHT』及び神崎様の今後の展望をお聞かせください
まずは、このサロンを安定させたいですね。ゆくゆくはクーポンサイトを脱却して、自社集客だけにすることが目標です。
私自身は、理容師を続けることが目標ではなく、やりたいことが将来あって、その原動力として理容師をやっています。キャンプや車の他に馬も好きなので、競走馬としての役目を終えた馬の殺処分を減らすために、牧場をやるのが夢です。
なので、将来的に店舗を展開したほうが良ければする可能性がありますし、ワンオペの今の店でやるのであれば、その中で最大限やれれば良いと考えています。結果として夢が叶うのであれば、どんな形であれ真剣に向き合いたいです。
自分がやりたいことの延長で、地域のお客様が幸せになってくれれば嬉しいですね。自分の人生なので自分も幸せになりたいですし、その繋がりのなかで誰かを幸せにできるのであれば、それに越したことはありません。
編集後記
今回は、『Barber LICHT』の神崎様にお話を伺いました。くつろぎを徹底して求めたサロンと、神崎様の穏やかな人柄が相まって、多くのお客様の心を掴んでいるのだと実感しました。
『Barber LICHT』では、カット・カラーなどのヘアメニューに加え、ヒゲデザインや眉デザインまで、男性理容をトータルで提供しています。お近くにお住まいの方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
詳しくは『Barber LICHT』のホームページをご覧ください。