ACOORD(アコール)代表中澤辰也様に、美容室の常識を覆す!電話予約NG・飛び込みNG
ネット予約比率99.9%の理由をお伺いしました。
アコール様はどんな美容室ですか?
Q:お店のターゲット層をお伝えください。
中澤様:
お店のコンセプトを理解して来てくださる方にご来店いただきたいと思っております。
当店のコンセプトは、
「真の美しさは健康から」
です。
お客様の負担になることは極力控えています。
具体的には、お客様の髪が傷んでいたら、パーマやヘアカラーをお断りする場合がございます。
Q:お店のウリを3つお伝えください。
中澤様:
①ストレスフリーな空間づくり
出典:ぱど
以前、拝見したデータにも記載がありましたが、美容室は、他の業種と比較すると気軽に行けないというご意見が多いです。
私がその要因として考えているのは、
- どんなスタイルになるのか
- いくらかかって何時に終わるのか最後にならないとわからない
などです。
そこで、当店では、
お客様の不安を軽減するために、明朗会計としています。
具体的には、髪の長さで追加料金がありません。
ヘアカラー・パーマ 7,000円 / カット 5,000円としています。
ご来店くださったお客様に、終了時刻を必ず伝えるようにしています。
お客様のご予定を聞いて、お客様の不安をなくしています。
お客様が美容室に抱える不安を軽減することで、「ストレスフリーな空間づくり」をご提供しております。
②ヘアカラー・パーマをした方に無料で炭酸泉サービス
開業当初から炭酸泉を導入しており無料でご提供しています。
当店のコンセプトが、「真の美しさは健康から」ですので、お客様の髪の健康を考え、炭酸泉を導入いたしました。
他店様では、オプションとして提供していらっしゃる場合もあると思います。
差別化を図る意味でも、当店はあえて「無料」としています。
③厳選した薬剤を取り揃えております。
お店で使う薬剤は日本で一番いいものを探して使っています。
お客様からよく質問を受けるのは、市販されているシャンプーと美容室のシャンプーの違いです。
ご自宅で使っているシャンプー剤を美容室に変更すると良くなる理由をしっかりお伝えしてご満足いただけております。
どのような手段で集客をしていますか?
Q:看板に電話番号書いていないですが何故でしょうか?
【飛び込み客NG】
中澤様:
実は、開業から1ヶ月は電話番号を掲載していました。
お店が落ち着いていたら、飛び込みでいらっしゃるお客様も柔軟に対応しておりました。
しかし、ネット予約で、当日の2時間前まで予約を取れるようにしているため、知らないうちに予約が入ってブッキングしてしまったことがあったのです。
こういったトラブルを避けるために、飛び込みのお客様を今はお断りしますし、電話がかかってきても留守電メッセージに変わり、予約はネット予約からお願いしますとお伝えするようになっています。
全ての予約管理をネット予約で集約しています。
そうすることで、ダブルブッキングすることをなくすようにしました。
例えば電話がなると、お客様から「出なさい出なさい」と言っていただきます。その場合既存のお客様を待たせることになるため、顧客満足が低下してしまうと考えたのです。
そのような経緯から、当店では、施術中は電話に一切出ないという仕組みを取り入れることにしました。
このスタイルは、オープンして1ヶ月で確立しました。
Q:お客様から電話出てもらえないと不便と言われないですか?
【不便と言われます。でも極わずかです。】
中澤様:
不便と言われるケースはあります。
例えば、予約していただいていて、どうしても遅れそうな場合、電話で連絡しても出てもらえないから不便と言われる場合です。
しかし、お客様は皆当店が電話に出ないことをご存知ですので、継続して行くうちに、お客様が時間通りに来てくださるようになりました。
あくまで極論になってしまうのですが、当日無断でキャンセルするお客様は当店のコンセプトに合わないため、ご来店をその後お断りする場合もあります。
今まで、当日キャンセルをしたお客様は4名様のみです。
- お一人は、別の日程で再度予約していただいた
- お一人は、交通事故にあってしまったがその後来店
- 完全に来なくなった方は、お二人です。
Q:ホットペッパービューティーへの掲載はしていますか?
【開業から6ヶ月でやめると決めて掲載開始】
中澤様:
はい、ホットペッパービューティーには掲載しました。
ただ、開業から6ヶ月でやめると決めて掲載開始。
一番小さい記事、最少の投資額で載せました。
ホットペッパービューティーは、ネット予約を継続するのが条件で、掲載をやめた場合でも、サロンの情報を掲載していただけます。
また、ホットペッパービューティーに掲載することで認知度が上がりますし、採用を考えた時に、ホットペッパービューティーに載っていた方が求職者様も安心すると聞いています。
Q:ホットペッパービューティーの活用法を教えてください。
【クーポンは一つだけ設定】
開業から半年間時にホットペッパービューティーに掲載した時、クーポンは一つだけ設定しました。
新規のお客様限定で、当店のアプリを導入していただいたら2,000円引きを行っていました。
アプリのダウンロードをお願いする理由は、次回の予約を、そちらから取っていただくようにするためです。
現在のホットペッパービューティーは、下記のような状況です。
ホットペッパービューティーから予約を取れないようにしています。
全て、自社のホームページからのネット予約に誘導しています。
現在でも、月にホットペッパービューティー経由で新規2件以上予約を獲得しています。
電話番号を掲載していない!ホームページにも!?
Q:ホームページの活用法を教えてください。
【電話予約NG ネット予約99.9%】
中澤様:
当店のホームページをご確認いただくと、電話番号の記載がないことがお分かりいただけます。
こちらでも再三お伝えしましたが、当店は、電話予約を一切受け付けておりません。
よく勘違いされるのですが、電話はありますよ(笑)
ネット予約99.9%の理由は、私の友人が、LINEで予約をしてくることがあります。
何度言っても、LINE送ってくるんですよ(笑)
だから、ネット予約を99.9%としています。
Q:口コミ件数多いですね。口コミを集めるために何か秘訣ありますか?
【自動返信メールの送るタイミングを工夫】
中澤様:
ネット予約をしていただいた方に、自動で返信メールを送っています。
いわゆる「サンキューメール」ですね!
この「サンキューメール」を送るタイミングを工夫しています。
通常「サンキューメール」は3日以内に送るのがセオリーです。
3日以内が、お客様が当店を忘れないギリギリの日数と、心理学でも言われています。
しかし、あえて私はお店の滞在中にメールを送っています。
来店後の30分後にメール送っているのです。
お客様は、だいたい携帯をセット面に置いているケースが多いです。
そこで、来店して30分で携帯にメールが届きます。
すると、お客様は何のメールだろうと思い開きます。
その時のお客様の反応は、
「普通、こういうメールって2・3日じゃないの(笑)」
とおっしゃいます。
このメールを開くタイミングが「ミソ」です。
この時、お客様と会話が生まれます。
そこで、私が申し上げるのは、口コミを書くURLの存在をお客様に知っていただくこと。
ただし、口コミを書いて欲しいとは伝えません。
こうすることで、口コミの存在をお客様が知ることで、お帰りになられてから口コミを書いてくださるんですよ。
このやり方、本当は教えたくないなぁと思ってました(笑)
リザービアのここが好き
Q:リザービアの気に入ってるところを教えてください。
【利便性がすごく便利】
中澤:
ネット予約は、大変そうなイメージがあります。
しかし、リザービアは、操作性が非常にシンプルで気に入っています。
お客様が予約する時、
スタッフ選定→メニュー選定→日時選択→基本情報入力
(名前・TEL・Mail)の4ステップで完結します。
面倒な登録がいらないので、お客様はストレスフリーで予約できます。
リザービアがあるから、ネット予約99.9%を確立できました。
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
今後について
Q:アコール様をどうしていきたいですか?
【労働基準に厳守したサロン経営で多店舗展開が目標】
中澤様:
雇用形態を、労働基準に厳守したサロン経営を継続します。
安定したサロン経営を目標にしています。
1店舗だけだと弱いとも感じています。
私が考える安定したサロン経営とは、働くスタッフの労働時間を減らしたいです。
でも、美容ってやりがいもあるし、お金も稼げるし、人にも自慢できる仕事になるのが理想です。
現在の美容業界は、どうしてもまだまだ帰りが遅いです。
すると親御さんが心配してしまいます。
私は、アシスタント時代であっても初めは大変だよとはならない。
働くスタッフが幸せと思えるサロン経営をしたいと思っています。
その第一歩として、開業してから美容学校の非常勤講師の資格を取得いたしました。
非常勤講師の資格を取得するためには、約2週間、9:40ー16:20
50分授業が6限を受けることで取得ができます。
しかし、自分でお店をしていたら、なかなか2週間を丸々休むのは正直厳しかったです。
今思えば、リザービアだからできたと思っています。
ネット予約のみに集客しているため営業時間を調整することができました。
結果的に売上も落とさず、空き時間を活用しお客様に予約してもらいました。
少しずつですが、非常勤講師として美容学校で生徒に授業をさせていただいています。
私が担当しているのは、運営管理。
簡単にいうと、お店を持ったらこんなに世界が広がるよ!
という将来が明るくなる話をさせていただいています。
このような話は、現役の美容室オーナーでないと説得力がないですよね。
私としては、美容学校様とのパイプがほしいため、現在は、非常勤講師として授業する場合は、無料でやらせていただいています。
その代わり、授業終わってから美容学校の先生方と飲みに行くというのが条件です(笑)
そう言った取り組みをしていくことで、美容業界を盛り上げ、自分の目標を達成していけたらと思っております。
総括
【美容業界を変える】
阿部:
実は、取材にお伺いして分かったことなのですが、中澤様とお会いするのは2回目でした。
お伺いした時に、中澤様から私の前職の名刺を出されました。
そこに、手書きで「サロン集客ヘルパー 検索」と書いてありました(笑)
中澤様は、開業前に私が登壇したセミナーを受講してくださっていたのです。
世間は、狭いですね〜
中澤様に取材して感じたことは、「美容業界を変える」という意思を強く感じました。
美容室の予約比率で言うと、電話が80%、ネット予約が20%ぐらいか通常かと思います。
しかし、中澤様は「電話予約0%、ネット予約99.9%」と業界のセオリーを覆しています。
ネット予約の利便性をいち早くキャッチして、ネット予約のみにフォーカスし徹底している!
私は、このような美容室様を他に知りません。
ネット予約の無限の可能性を教えていただけて、とてもよい取材をさせていただけました。
取材を快く承諾していただいたアコールの中澤様にこの場をお借りし感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今後、アコール様がさらに発展することを願いまして、終わりにしたいと思います。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
アコール 代表 中澤辰也様