人気のバーバースタイルサロンが、店舗づくりで意識している点とは?内装と空間へのこだわりを伺いました!

公開日

近年のバーバーブームの影響で、全国各地に人気のサロンが登場しています。

バーバースタイルのサロンの特徴は、これまでのトラディショナルな理容室のイメージを変えるような、海外風のスタイリッシュな内装と外観。

開業を検討される方にとっては、洗練された雰囲気に憧れる一方で、店舗づくりのハードルが高く感じられている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、通いやすいリーズナブルな価格でバーバースタイルのヘアカットを提供しながら、都内の一等地に洗練された空間のバーバースタイルサロンを展開しているのが、有限会社FirstCut『CUT&go』ブランドです。

今回は、銀座一丁目にある『CUT&go 銀座店』にて、運営する有限会社FirstCut 代表取締役社長 佐藤友俊様に、店舗づくりのこだわりと、成功の秘訣についてお話を伺いました。

佐藤 友俊
有限会社FirstCut 代表取締役社長
都内にヘアサロンを10店舗展開する、有限会社FirstCut代表取締役社長。2002年の創業以降、『一生懸命仕事・一生懸命遊び』をモットーに、低価格ながらハイクオリティなスタイルを提供する『FirstCut』や、バーバースタイルのカットサロン『CUT&go』等、マーケットを読んだ様々な業態のサロンを経営している。
WebサイトInstagram

低価格帯のサロン開業時から、空間づくりにこだわりを持つ。これまでの経験を活かし、バーバースタイルサロンを開業

バーバースタイルのサロンを出す以前のお店づくりについて教えてください。

元々、私が最初に出したヘアサロンは、その頃ブームだったいわゆる低価格帯のカット専門店でした。

当時は1000円カットブームの全盛期でして、同じような形で出店するサロンが多いなかで、弊社もそのブームに沿った形の出店ではありましたが、一方で私はヘアサロンは雰囲気も売るのもサービスのひとつだと感じていました。

格安サロンは、内装を質素にして、サービスを削いで安くするのが常識とされていますが、お客様の気持ちになると、いくら格安サロンでももう少し色味があり、外観や内装にもこだわった方が、お客様を喜ばせることにつながるのではないか、と感じていました。

そのため最初のお店のオープン時も、南欧風をイメージし、木のぬくもりや電球色を使った照明など、出来る限りの予算内で温かみが感じられる店舗づくりを心がけました。

その後、同じ業態を4店舗出店した後、5店舗目に少し価格帯を高くして、カルテを作成し予約ができるお店を作りました。

すると、「1000円カットだと怖くて行けない」というお客様が来てくれるようになりました。その時に、安さだけでなく価値を感じる動機を作れば、お客様が来てくれることを実感しました。

バーバースタイルのブランド『CUT&go』を立ち上げた経緯を教えてください。

『CUT&go』は、バーバースタイルをカット専門で提供する業態です。

近年人気のバーバーは、ブランディングをしっかりして、高価格帯のサービスを提供するスタイルが主流ですが、弊社にはこれまで低価格帯のサロンでやってきた経験と知識が強みとしてあります。

バーバーと、低価格店の良さを掛け合わせることで、お客様に通いやすい価格でバーバースタイルのカットを提供できる専門店を提供できないかと考え、7年前に上野に第一号店舗をオープンして以来、『CUT&go』は現在、都内三か所に店舗を展開するブランドになりました。

頻繁に訪れるお客様のため、心地の良い店舗づくりを意識。随所へのこだわりが、高いリピート率を支える

バーバースタイルサロンの空間づくりにおいて、どのような点を特に意識されているでしょうか。

バーバーで提供される短いスタイルは、その分お客様の来店周期が早くなるので、月に2回以上来てくれるお客様も多くいらっしゃいます。

そのため、定期的にお客様が通いたくなり、来るといい気分になってもらえるような居心地が良い空間を意識し、内装にこだわっています

CUT&goブランドには、共通のコンセプトとして、下記の3要素を店舗の内装に入れるようにしています。

  • ニューヨークスタイルのサブウェイタイル
  • エジソンランプ
  • ホテルライクなウェイティングスペース

こうした内装へのこだわりは、お客様から頻繁にお褒めの声をいただけるポイントではないですが、当店は高いリピート率を誇っており、お客様もこの空間を気に入ってくださっているのだと思っています。

路面店とビル内では、店舗づくりにどのような違いがあるのでしょうか。

路面に出している店舗と比べ、空中階の店舗は通りがかりの人が気づきにくいとという課題があります。

そのため、店舗の外からもヘアサロンがあることがわかるように、店内から外向けに看板を出したり、あえて外に向けたカウンターを設置することで、通りがかりの方に、「何のお店だろう?」と、興味を持っていただけるきっかけを作るようにしています。

銀座店はビルの4階にありますが、一面が窓になっている空間なので、実際にご来店いただくとビルの中にいても閉鎖的ではない印象をお客様に持っていただけると思います。

また、路面で出店している他店と比べて、座席スペースを広く取ることで、開放感を演出するなど、細かい工夫をしています。

内装づくりは、信頼のおける業者あってこそ。お客様目線を意識した家具・什器が、空間全体を支える

内装工事を依頼をする業者は、どのように決めましたか。

現在依頼している内装業者さんは、グループで5店舗目を出店する際に知り合った業者です。

元々は、ヘアサロン専門ではなくログハウスを作っている会社なのですが、自分自身木を使った温かみがある空間が好きだったのもあり、ご依頼させていただくことにしました。

余談ですが、その業者さんが私たちの事例をホームページで紹介したところ、ヘアサロンや飲食店からの問い合わせが増えて、現在はログハウスよりもこうした店舗を担当することが多くなったそうです(笑)

内装業者さんは、職人気質の方が多いイメージをもたれるかと思いますが、こちらの担当者の方は、私と同年代ということもあり、とても相性がよく、話も合います。

内装業者さんとのコミュニケーションが良好なことも、満足のいく店舗づくりをする上では重要だと感じています。

通常、店舗の内装工事の際には、内装業者さんと我々オーナーを仲介するプランナーを立てるのが一般的だと思いますが、私が店舗づくりをする際は、プランナーを設けず、私が直接希望を業者側に伝えるようにしています。

ただ、私自身もこちらの業者に依頼するようになるまでは、何回も業者を変えていますし、現在の業者さんと出会え、今の形で店舗づくりができるのは、これまで10店舗経営してきた経験があってのことだと思います。

一緒に良いものを作れる関係性を築き上げられるような、素敵な業者さんと出会えたことは運が良かったですし、ご縁は大切だと感じています。

家具や什器は、どのようなものを選ばれたのでしょうか。

ヘアカットに来るお客様が、一番見るポイントは鏡です。そのため、鏡はもっともこだわっているポイントです。

そのため、店舗で作っている鏡は、内装業者さんに作っていただいた特注品です。

鏡の周りに敷き詰めたサブウェイタイルは、壁紙にもできたのですが、本物は艶感がやはり違うので、こだわって使っています。

また、店舗の什器で一番コストがかかっているのは、間仕切りの棚です。

これも特注で作っていて、お店のサイズに完璧に合わせることで、半個室間を演出するとともに、省スペースの中に電源や消毒設備といったサロンワークに必要な機能を詰め込んでいます。

もちろん、すべてにハイエンドなものを用いることは出来ないので、適切にコストを調整する工夫もしています。

例えば、コンクリート打ちっぱなしに見えるこの壁は、実は壁紙を上から張っています。

ただ、この壁紙も内装業者さんからちゃんと良い素材を紹介してもらい、こだわって使っています。安い壁紙ですと、空間全体が安っぽく見えてしまいますからね。

内装以外に、設備投資や費用を投じている点はありますか。

元々、ヘアサロンの仕事はお客様対応以外の業務が多いと感じていました。

電話対応や、紙カルテの記帳、掃除、洗濯等で、スタッフの業務負荷がかかってしまうのは避けたいと考えていましたし、営業時間内にすべての業務が終わるための投資を行っています。

例えば、リネンサプライはすべて業者にお願いしていますし、社会のIT化も進んだおかげで、当サロンも予約システムを導入し電話対応の時間も減らすことができています。

今は昔と比べて、働き方が変わってきてるのもありますが、効率化を進めた結果、営業時間内で全ての業務を終わらせるようにしています。

 自らの足を使って得た経験を、店舗づくりに活かしていく

開業を検討する理容師・美容師の方に向けた、店舗づくりのアドバイスをお願いします。

設備投資の話とも近いのですが、私自身が自分に投資してよかったと感じているのが旅行です。

サロンワークをしていると、なかなか旅行に行くのは難しいかもしれませんが、ぜひ機会があれば海外旅行を経験して欲しいと思います。

日本にいると、どこの駅も同じようなチェーン店が入っていて同じような景色に感じることがあると思います。

しかし、海外に行くと、普段とまったく違う景色が広がっています。私自身、旅行に行くたびに刺激を受け続けています。

店舗づくりにも、海外旅行で「面白い!」と思ったものを持ち帰り、活かしている部分が多々あります。

将来独立を考えている方は、ぜひこうした経験にお金を投資していただきたいです。

 

一方で、開業して事業を起こすとなると、コストを抑えなくてはならない部分はどうしてもあります。

特に今のサロン経営は、「小さく始めて大きく育てていく」スタイルが主流です。

雑居ビルの空中階で、内装にお金をかけないでスタートするサロンが多い中、お客様に選ばれるようなお店を作るためには、何よりもまず「適切な場所を見つける」ことが大事だと思います。

私は、気になっているエリアは自分で歩いて、人通り等のチェックをしたり、テナントの顔ぶれを確認して、情報を集めるようにしています。

銀座店を出店した際も、かねてより銀座エリアの中で、雰囲気の良い銀座一丁目に注目しており、いずれお店を出したいと思い常にアンテナを張っていたので、このテナントに空きが出た際はすぐに不動産会社に電話し、行動に移しました。

個人的には、アドバイザーやコンサルタントに聞くよりも、時間をかけて自分でじっくり調べる方が、はずれがないと思います。

ぜひ、ご自身の足を使って得た経験をサロンづくりに活かしていただければと思います。

バーバーへの設備投資の一環に、予約システムの導入もぜひご検討ください

今回ご紹介したCUT&go様は、株式会社リザービアが提供する理美容業界に特化した予約システム『リザービア』をご導入いただいております。

リザービアには、ホットペッパービューティーやミニモ、楽天ビューティーといったクーポンサイト経由の予約を一元管理する機能や、電子カルテ・POSレジとの連携といった、サロン業務を効率化する機能が含まれており、美容業界の店舗への導入に最適化されています。

本ページから資料請求をいただけますと、予約システムの効果的な活用方法等をご相談いただけますので、バーバーを開業される際には、ぜひ予約システムの導入も併せてご検討ください!

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