中国美容ITサービス最前線!美容室予約アプリ5個まとめ(後半)

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こんにちは、クロスフィードのインターン生康(こう)です!
今回は、前半に続いて中国の美容室予約アプリを紹介したいと思います。

前半は、共同購入(Group purchase)サービスをやっているIT企業が開発した「①総合共同購入系予約アプリ」、「②美容系専門予約アプリ」という2種類の代表的なアプリや特徴を紹介しました。

今回は、「③美容室独立系予約アプリ」「④ウィチャット依存系予約プログラム」を紹介したいと思います。

この2種類のアプリは、クーポンサイトや予約サイトなどに依存しないため、アプリの知名度は美容室の知名度と一致しています。一方、美容室の認知はクーポンサイトと予約サイトの認知より難しいため、たとえ国内大型美容室チェーン店でも、全国的な知名度がクーポンサイトと予約サイトのように高くはありません。
なので、前回紹介した2種類のアプリと比較し、今回紹介したい2種類のアプリの普及率はだいぶ低いと言われています。

しかし、「③美容室独立系予約アプリ」と「④ウィチャット依存系予約プログラム」の中に、新しい技術やサービスを取り込むことができる企業が多いようです!
「美容インバウンド」や中国市場に進出する初段階における美容室にとって、外国の顧客との接点作りの一つの入り口となります。もし参考になれれば大変嬉しいです!

3、「美容室独立系予約アプリ」

「美容室独立系予約アプリ」とは、現在弊社が運営している「リザービア」のような、美容サロン向けのシステム開発を中心としている企業が開発した予約アプリです。
このような予約アプリの一般的な特徴は:

  1. 美容室独自のアプリから予約ができる
  2. 予約機能以外に、台帳管理機能、POS機能、在庫管理機能、マーケティング機能なども揃え、一貫的な”ワンストップ”予約システムを提供している
  3. 大手ECショップやまとめサイトのAPIに対応でき、スムーズなマーケティング活動を支援できる
  4. 先端技術の導入ができる。例えば、VR技術で店内を確認する機能や、顔認証技術で決済する機能が利用可能

では、いくつかの典型的な予約アプリの開発企業を紹介します!

1、顔認証で決済「易得网络Easyder」(イーデェワンルゥ)

易得网络Easyder」とは、O2O(オンラインとオフラインの融合や連携)領域で、美容領域、EC、越境ECなどの幅広い業界のシステム開発会社です。美容領域における、先端的な技術を積極的に導入しているのが大きな特徴です。

現在、顔認証で決済する機能が提供されています。
「易得网络Easyder」が開発した会員カードはチャージ機能があります。それで、来店したお客さんは、当店の会員カードで決済を選択した場合に、本人確認をする必要があります。暗証番号などの確認方法以外に、会員の顔認証でも確認できるらしいです。

参考:易得网络Easyder」のロゴ

 

参考:決済時、会員情報によって使えるクーポンを自動的に提示できます。お客さんがもらったクーポンを使い忘れることを防止できるようになります

2、ECとMRで新しい美容経験を作り出す「拾羽美业(シーユーメイイェ)」

「拾羽美业」は、美容業界の業務支援システム開発をメインとしている会社です。そして、「大手企業との連携」と「先端技術に注力」という2つの強みがあります。

参考:「拾羽美业」のロゴ

①「京東商城 (ジンドンショウジョウ)」、「 大众点评(タイショウテンヒョウ)」、「天猫(Tmallティーモール)」という中国の大手B2CのIT企業と連携しているため、「拾羽美业」のシステムを利用している美容室はそれらの大手IT企業の資源を活用できます。

参考:「拾羽美业」は「京東商城 」で開いた店舗です。「拾羽美业」のシステムを導入している美容室が、このEC店舗に、メニューやクーポンなどを掲載できます。人気ECサイトを活用して、より低いコストで、より効率の高い集客マーケティング活動が実現できます

 

②MR、顔認証などの先端的な技術を早い段階から取り込んでいます。

「拾羽美业」は、前述の「易得网络Easyder」と同じ、顔認証技術にも注力しました。それ以外に、MR技術にも取り込んでいます。
VRとARなどは、よく耳にしますが、MRはあまり耳馴染みがないという方が多いかもしれません。MRとは、Mixed Realityの略語で「複合現実」と呼びます。MRは、「ポケモンGO」のようなある空間にいろいろな物を3Dの状態で表示できます。

「拾羽美业」は、アメリカのWyzlink社の技術を導入することで、美容室の環境や項目の体験過程などをデジタルの形で再現できるらしいです。残念ですが、現在公開している導入事例がなく、ここで紹介することができませんでした。

3、お客さんと美容師のSNSアプリを構築している「点美」

上海点美投资咨询有限公司(Shanghai Dianmei investment Consultant Ltd)」は、現在中国で有名な美容室チェーン店「上海永琪美容美发経営管理有限公司」が投資した美容領域のシステム開発会社です。

「上海点美投资咨询有限公司」(略称:点美)が開発したアプリは、「上海永琪美容美发経営管理有限公司」に所属しているチェーン店向けの予約アプリで、「大头娃娃」と呼びます。また、美容師専用のアプリもあり、「小头师傅」と呼びます。

大头娃娃」というアプリの大きな特徴は、アプリを通じてお客さんと美容師お互いが直接に交流できることです。この機能は今までの美容系予約アプリ中で唯一です。
お客さんは、美容師のファイルにあるQRコードをスキャンして、お互い友達になります。友達になると、ただのオンラインチャットができるだけでなく、お互いのタイムラインも共有できるらしいです。
これによって、事前にお客さんと美容師はお互いを理解でき、「一見さん」に対してもよりスムーズにサービスを提供できるようになります。

参考:「上海点美投资咨询有限公司」のロゴ

参考:「大头娃娃」のロゴ

 

参考:「小头师傅」のロゴ

 

参考:「大头娃娃」の操作画面です。お客さんは、美容師が投稿した髪スタイルの写真をチェックできます。投稿した髪スタイルを予約できます

 

参考:美容師向けの「小头师傅」の操作画面です。「小头师傅」を使って、美容師のリアルの業績をチェックでき、インセンティブ真でも反映できるらしいです

 

参考:美容師向けの「小头师傅」を通じて、自分のプロフィールに得意なヘアスタイルを投稿でき、友達向けの「タイムライン」に、リアルタイムでヘアスタイルも投稿できます

「美容室独立系予約アプリ」のまとめ

技術的な側面あるいは、サービスの側面に対して、三社とも積極的にイノベーションへ挑戦しています。しかし、新しいサービスの導入は、金銭的なコストや、時間、労力などが掛かります。なので、このような先端的な技術やサービスを導入することで、いかに売上げの向上に繋がるか、ひとつ大きな課題です。

もし、それらの会社がただ先端的な技術やサービスを提供するだけではなく、先端的な技術やサービスを店舗運営に活用できるノウハウを提案できると、美容室にとってもっとありがたいではないでしょうか?

④「ウィチャット依存系予約プログラム」

最後に紹介したいのは、厳密には、アプリとは言えません。「ウィチャット」というアプリで使えるミニプログラムです。

ウィチャット(Wechat)」という言葉に対して、耳になじむ人が少なくないと思います。「ウィチャット(Wechat)」とは、中国のLINEのような存在です。2011年に発表された「ウィチャット」は、2017年に月間アクティブユーザー数が10億人に達成しました(出典:『马化腾:微信活跃用户数全球超过10亿人』新浪科技 2018-3-5)。

現在の「ウィチャット」は、ただのメッセージングとSNSアプリではありません。公式アカウントやプッシュ通知、広告機能などを活用することで、多くの企業にとって、有効的で低コストなプロモーションシャネルとなっています。

一方、「ウィチャット」は、APIを公開しているので、一般的な人でも、「ウィチャット」プラットフォームで使える「ミニプログラム」を開発&発表できます。このお陰で、「ウィチャット」の機能がさらに充実しています。

今回紹介したい「ウィチャット依存系予約プログラム」は、おおよそ2種類に分かれています。一つは、店舗独自のサイトがあり、サイトは「ウィチャット」公式アカウントと紐付けています。
もう一つは、完全に「ウィチャット」に依存しています。消費者は、サイトを開くことなく、QRをスキャンするだけで、「ウィチャット」で予約できます。(店舗は独自サイトを保有していない)
以上の2種類の「ウィチャット依存系予約プログラム」に基づいて、「ウィチャット」で使える予約やECなどのミニプログラムの開発が得意な会社を、一つづつ紹介したいと思います。

1、サイトと「ウィチャット」を紐付ける予約プログラム

「美容室独立系予約アプリ」に紹介したような先端的な技術を導入した予約システムは、美容室にとって、かなりお金が掛かります。なので、そのような予約システムを導入しているのは、チェーン店美容室や、富裕層向けの高級美容室の方が多いです。

一方、中小サロンや個人経営のサロンは、コストを抑えて高機能な予約機能を導入したい需要があります。それらのサロンに対して、中国のWixやペライチのような、サイトを低価格で作成でき、「ウィチャット」で使える予約のミニプラグラムを提供するウェブサービスもあります。
それは、「上线了(シャンシェンラ)」という会社が提供しているサービスです。

「上线了(シャンシェンラ)」が提供しているサービスは、ウェブサイトの作成は無料で、有料プランに変更すると、アプリの作成や、「ウィチャット」の公式アカウントに予約機能、EC機能、コラム管理機能などが実現できます。
サイト作成の年間費用は、0元から2800元(約46,000円)まで、それに予約機能の年間費用3,480元(約57,200円)です。
なので、一番安くて、年間3,480元(約57,200円)で予約サービスを利用できます。

参考:「上线了」のロゴ

 

参考:「上线了」を使って作ったウェブサイトです。(一部)

 

参考:あるサロンが、「上线了」を利用して作られたサイトです。操作画面がシンプルです。「メニュー」「予約状況」、「個人情報編集」三つの項目しかありません。「メニュー」は、日本のアプリのような、文字で説明することなく、ヘアスタイルの画像を表示しています。気になる画像を押すと、詳しいメニュー情報を表示してくれます

 

参考:詳しいメニュー情報を確認できたら、予約できます。支払い方法としては、店頭支払いとなります。

「上线了」のもう一つの特徴としては、サイトに投稿する内容は、「ウィチャット」公式サイトにも反映される点です。ここでは、一つ美容通販の例を挙げます。

 

 

参考:「CC桃护肤美妆」の「ウィチャット」公式アカウントです。「ウィチャット」のロゴがないので言われなければ、店舗独立のアプリと思わされます

 

 

参考:「CC桃护肤美妆」の「ウィチャット」公式アカウントの投稿コラムですホームページのコラムと比べて、完全に統一されています

 

参考:「CC桃护肤美妆」の「ウィチャット」公式アカウントで運営しているECショップです。住所を登録して、「ウィチャットペイ」で支払えます

 

2、完全に「ウィチャット」に依存する予約プラグラム

中国の「ウィチャット」依存のサービスの台頭は、2017年の後半からだとよく言われています。
しかも、現在「ウィチャット」のミニプログラムを開発する会社の多くは、提供しているサービスの内容は大体同じで技術力が玉石混淆な状態です。

今回は、中国の大手企業の多くが開発している「ウィチャットミニプラグラム」の開発会社を紹介します。
点点客(ディェンディェンクベア)」は、2007年創立し、モバイル端末向けの広告や、ウェブサービス開発の会社です。現在は、中国の「万达集团(ワンダ・グループ)」「中国电信(ちゅうごくでんしん)」「 建设银行(ちゅうごくけんせつぎんこう)」など、海外の「Hermès」、「BOSS」、「PHILIPS」などの大手企業のケースを担当しています。

「点点客」は、ミニプラグラムの開発以外に、データの収集、モバイル広告やO2O店舗運営支援などを取扱っています。では、「点点客」が開発した、「ベイリングゥォジー)」というサロンの「ウィチャットミニプログラム」を見てみましょう!

参考:「贝琳国际」の「ウィチャット」公式アカウントです。オンライン予約とECショップ機能があります。

参考:予約メニュー画面です

 

参考:メニューの詳細です。メニューの内容とスタイリストが表示されています

 

参考:予約画面と時間選択画面です

 

参考:入力を終わったら、「ウィチャットペイ」で支払いができます

注意点

以上の紹介によって、消費者は「ウィチャット依存系予約プログラム」の最も大きなメリットとしては、店舗のホームページを開かず、アプリをダウンロードしなくても、「ウィチャット」があるだけで、予約やオンラインショッピングを利用できます。非常に便利です。

店舗側にとって、巨大な顧客基盤がある「ウィチャット」の公式アカウントを通じて、コラムやイベント情報をお客さんに直接配信できます。
コラムやイベント情報を見て、店舗の公式アカウントをファローさせたり、購入までの数値を明確に判明できます。
さらに、人気のコラムとイベント情報は、「ウィチャット」のSNS機能によって拡散することもできます。なので、「ウィチャット」の公式アカウントにミニプラグラムを追加することで、複数のサイトやウェブサービスを利用して実現できていたことは、「ウィチャット」だけで実現できるようになります。

費用、管理労力、時間を節約できるようになります。

「ウィチャット依存系予約プログラム」は、中国で一番普及されているSNS「ウィチャット」の顧客基盤を活用する一方、一つのアプリに顧客の消費行動にかかわる機能をすべて統合されているという高度な利便性とより低い運用コストから見ると、非常に将来性があると個人的に考えます。
しかし、「ウィチャット依存系予約プログラム」を開発できる会社の技術力はばらつきが大きく、選択するときは吟味しなければなりません。

まとめ

最後に、前半と後半の記事がわかりやすくなるように、前回紹介したアプリを含めて、図表の形でまとめました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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